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道教の房中術〜古代中国人の性愛秘法/土屋英明
≪孫思?『備急千金要方』≫
彭祖はこう言っている。
「人で人を治めれば、真(先天の精・気・神)が回復する。40になったら房中術が必要だというのはこのためだ。房中術の道は足下にあるのに、人はその法を使えない。一夜に十人の女を御し、精を漏らさないことをするだけのことなのだ。これに滋養強壮のもとになる薬餌を併用し、常に補うようにすれば、気力は百倍になり、新しい知恵が湧いてくる。この薬餌の処方はこうだ。淫蕩にふけって快楽を追い求めるようなことはせず、節制して養生に努める。体力の強化をおろそかにせず、交わるときは女を心ゆくまで楽しませ、精気を補うことを念頭において病邪を追い出す。これが房中の極意である」
「摂生するのが上手な人は、したくなっても慎重に抑える。気の向くままに満足させて、体を損なうようなことはしない。一度抑えることが出来たら、一度火を消したことになり、それだけ油は増す。抑制せず射精したら、消えようとしている蝋燭の油を取り除くようなもので、体を守ることは出来ない」。
≪房中長生理論≫
・房中術は、本来、性の交わりを手段にした長寿の法だった。ところが中国、日本でも、快楽だけを追求する性の技巧だと、長い間誤解されていた。房中術が長生術の一つだと再認識されるようになったのは、20世紀になってからだ。
≪天地陰陽交合の道≫
・導引、行などの気功法は、天と人との陰陽の気のつながりを追求している。そして房中術は、男女の陰陽交合法の研究である。『洞玄子』は言う。
「天は万物を生み、人を最も貴いものとした。人にとり何よりも大切なのは、性欲に溺れないことだ。性欲は天地陰陽の法に基づいている」。
房中長生術は、天地陰陽の規律にのっとった性交の法なのだ。
「座ったり寝たりして伸び縮みさせる形、仰向けたり俯けたりして進める体位、横あるいは後ろから攻める法。そして出し入れ深浅の要領は、陰陽の理にかない、五行の数に合うものなのだ。この法に従う者は寿命が延び、守らない者はひどい目に遭って命を亡くす」。
・道教の房中長生法では、女の体は陰だが、津液(しんえき)だけは陽、男の体は陽だが精気だけは陰だと考えられている。成功中に女がもらす津液を、女陰から陰茎で吸い上げて採る。いくときに出す津液に最も多く陽が含まれている。津液は女の中にある陽(火)だ。採った陽を男の中にある陰、すなわち腎にある精気と混ぜ合わせ、督・任脈を周らせて臍下丹田に入れ真気を養うのだ。
女の津液、男の精液も薬にされる。津液は、しみでる液体という意味だ。唾、陰液、そして乳液も含まれる。
≪房中煉気≫
・本をただせば、房中術というのは気功の技と性交を一つにした、気を煉って蓄える長生きの法なのだ。気功を柔軟体操と結びつけて導引、瞑想と結びつけて存想、内視が生まれたように、気功の技を性交と結びつけたのである。
房中煉気は、前技、性交、そして精液を出さず、気功法で体内に周らせて養分にする止精行気の三段階に分けられている。
・房中煉気に使われた行気の法が、男根を象徴する、中央に穴の通っている棒状の玉、「j」に刻まれて残っている。
「精が飛び出しそうになったら、止めて行気をする。気を肺いっぱいに吸い込み、意念で下へ移し、陰茎に精気を集める。充実してきたら、督脈を通して脳へ上げる」。
【出展】「道教の房中術〜古代中国人の性愛秘法」土屋英明/文春新書 H15年
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- 仏は女性生殖器の中にいる。子宮は般若だとも言われている 仁王像 2019/11/17 09:11:57
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