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糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい 食べない生き方
糖尿病とは、血液中のグルコース濃度が一定以上の高さになってしまう状態で、
インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群と定義されています。
終戦直後の日本の糖尿病患者は
5000人くらいしかいませんでした。
それが生活習慣が変わった事で
何千倍にも増えてしまったのです。
現在、日本には糖尿病患者と糖尿病予備群が
約2210万人もいると言われています。
40歳以上の4人に1人が糖尿病と言われています。
糖尿病の治療には毎年2兆円使われています。
もはや日本は糖尿病大国であるとも言えます。
2025年には世界の糖尿病人口は
3億8000万人以上になると予測されています。
特にアジア地域の増加が多く、
患者数は倍になると予測されています。
私たちアジア人はインスリン力が弱いのです。
空腹時血糖値126mg/dl以上で、
糖尿病と診断されます。
ヘモグロビンA1cが6.5を越えると
糖尿病と診断される可能性が高くなります。
空腹時の血糖値は基準値なのに、
食後に血糖値が急激に上昇するのが、
境界型糖尿病の特徴です。
糖尿病予備群は空腹時血糖値では異常がなく、
通常の健康診断などで行われる血液検査では、
症例が見逃されてしまう場合が多いです。
空腹時血糖値を測る検査だけでは、正確に診断できません。
糖尿病予備群を早期に発見して確実に予防するためには、
医療機関で経口ブドウ糖負荷試験を受ける事が最も有効です。
経口ブドウ糖負荷試験は食事した後に、
血糖値がどのように上がるかを調べる検査です。
まず、空腹時の血糖値を測定した後に、
75gのブドウ糖を溶かした液体を飲みます。
そして、30分後、1時間後、2時間後の計4回血液を採り、
血糖値がどのように変化するのかを調べるのです。
糖尿病の指標で最も重要視するべき検査項目はヘモグロビンA1cの値です。
ヘモグロビンA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖の高さの平均で、
直前の食事の影響を受けないので、
糖尿病予備群を発見するための一つの目安となります。
血中ブドウ糖濃度が高くなると、インスリンが分泌され、
余分な糖をグリコーゲンと脂肪に変換して貯蔵します。
骨格筋のミトコンドリアでも糖をエネルギーに変換して、
血糖値を下げようと試みます。
しかし、脂肪酸が多過ぎると、
心臓以外の筋肉ではエネルギーが充分にあると判断され、
血液中の糖を取り込もうとしません。
筋肉のミトコンドリアで糖を消費できないので、
血中ブドウ糖濃度は高いままになり、
さらにエネルギー不足に陥ってしまいます。
糖尿病の正体は「筋肉がエネルギーを作れなくなる病気」なのです。
エネルギー源となるべきものがなくなったミトコンドリアは、
筋肉の蛋白質を分解してアミノ酸をエネルギー源として使うようになります。
次第に筋肉もなくなり、ミトコンドリアも減ってしまいます。
高血糖の状態が長く続くと、
糖によって血液が固まりやすくなり、
毛細血管が詰まりやすくなります。
血糖値が高いと、糖化は速まり、老化が進みます。
長寿者に糖尿病が少ないのはこのためです。
高血糖が続くと、
糖と体内の蛋白質がくっついてしまいます。
そして終末糖化産物AGEsが作られます。
一旦AGEsが体内で作られると、
なかなか分解されずに蓄積されていきます。
高血糖を放置していると、
後からどんなに血糖値を下げても、
AGEsは一定量から減らなくなる事が分かっています。
体内に蓄積されたAGEsは、
血管の病気を引き起こしたり、
認知機能を低下させたりします。
糖尿病患者の死因の第一位は癌です。
糖尿病患者はAGEsの蓄積量が多いので、
癌にも罹りやすくなるのです。
血糖値が高いほどインスリンが沢山血液中に流れ込みます。
癌細胞はインスリンレセプターを正常細胞の15倍も持っています。
高血糖をそのまま放置すると、
癌化した細胞が糖やインスリンを取り込みながら、
どんどん増殖します。
現在、日本で主流になっているのは、
SU薬やインスリン注射などによって、
血中インスリン値を意図的に高めて
健常者と同じ血糖値の変動パターンに近づけて
血糖コントロールを改善するというものです。
糖尿病は、通称「合併症の病」と呼ばれ、
糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害の
三大合併症を引き起こすだけでなく、
脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクも高くなります。
糖尿病の怖いところは、
合併症として血管障害を引き起こす事です。
血管障害は、大血管障害と細小血管障害に分けられます。
大血管障害は太い動脈が障害を受けます。
細小血管障害は、全身の細小血管の壁をつくっている細胞や、
その細胞を支えている基底膜に変化が起こります。
弾力性や強度が失われたり、透過性が亢進したりします。
細小血管障害は糖尿病でよくみられるものです。
主なものが糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経症で、
糖尿病の三大合併症と言われています。
糖尿病性網膜症では網膜の、糖尿病性腎症では腎臓の、
それぞれの毛細血管が障害を受け、発症します。
さらに糖尿病による細小血管の変化が加わると、
神経への血液の供給が悪くなり、糖尿病性神経症を発症します。
糖尿病の恐ろしいところは、これら血管障害や神経障害を起こす事にあります。
グローミュも当然、障害を受けていて、正常に機能していないと考えられます。
というより、グローミュが機能しないから、
毛細血管の障害がさらに進行するのです。
糖尿病の人はグローミュが機能不全に陥っています。
血液中にブドウ糖が溢れ、血管の内皮細胞を傷つけるからです。
そのため、例えば糖尿病性網膜症になると、
網膜の毛細血管が膨張し、コブになって出血します。
糖尿病を治すには、まずグローミュの機能を回復させる事から始めます。
グローミュが再生・回復し、正常に機能するようになれば、
糖尿病の合併症は予防・改善できます。
そして、糖尿病の根本原因は過食、飲酒、白砂糖ですから、
食事を制限し、食べる内容を改めれば、グローミュの再生・回復に役立ちます。
現代医学ではグローミュからアプローチするという発想が全くありません。
現代医学は、糖尿病は一生治らないという見方に立っていますが、
グローミュを再生・改善していけば、糖尿病は必ず治ります。
グローミュを作るのが、毛細血管であり、断食、生菜食、温冷浴です。
グローミュが回復すると、毛細血管が膨張してコブになっているのも消えていきます。
コブが消えるという事は糖尿病が治るという事です。
そのために最も良い方法が断食です。
糖尿病は一種の血管病です。
糖尿病で詰まってきた血管を正常に戻すには、断食が効果的です。
例えば、血管の中の脂肪の塊があって血液が流れにくい場合、
断食すると何も食べないので、
この脂肪の塊を分解して体のエネルギーにします。
ですから断食が効果的なのです。
これは「マイナス栄養学」と名付けられています。
食事療法は、生菜食が最も効果的です。
生野菜を食べると血糖値はスムーズに下がります。
生野菜には、グローミュを再生・強化する効果があります。
玉葱は糖尿病の薬です。
玉葱は血糖値を下げる効果が非常に優れています。
イギリスのオーガスチンという人が犬を使って実験をしています。
犬の膵臓を摘出すると、その犬は四日で死んでしまいます。
ところが、膵臓を取って、その後で玉葱を常食させると、その犬は60日も長生きしました。
つまり、玉葱がインスリンの代わりをするのです。
玉葱に含まれる数百種類の含硫有機成分の相乗効果によると考えられます。
文京第一医院では、玉葱を糖尿病や高血圧の食事療法に用いているそうです。
日本人は欧米人に比べて痩せているのに糖尿病患者が多いです。
その原因の一つが筋肉の量です。
血液中のブドウ糖はインスリンの働きによって細胞へと送り込まれ、
エネルギー源として使われます。
この時、ブドウ糖を最も多く取り込むのが筋肉で、
ブドウ糖の約75%は筋肉で消費されている事が分かっています。
糖尿病は筋肉減少病です。
筋肉には、赤筋と白筋の二種類があり、
このうち赤筋が刺激されると、
糖質の消費量が増える事が分かっています。
この赤筋の筋肉細胞の中にはグルット4という蛋白質があり、
運動などで刺激を与えると、筋肉細胞の表面に出てきて、
血液中のブドウ糖を筋肉の中に取り込んでくれるのです。
このグルット4を増やし、活性化するためには、
赤筋の筋肉量を増やす必要があります。
私たちの筋肉は全体の約70%が下半身に集中しており、
太ももの筋肉は赤筋によって占められています。
糖尿病を改善するのに一番手っ取り早くて効果的な方法は、
太ももの筋肉の量を増やす事なのです。
多くの場合、2型糖尿病は慢性炎症が原因です。
インスリンの分泌量が少ないのではなく、
慢性炎症によってインスリンが効かなくなっているのです。
◆慢性炎症の原因は3つあります。
@過食
A腸内フローラの乱れ
B歯周病菌の増加
◆糖尿病患者するべき事は3つあります。
@食べ過ぎない事。
A腸内環境を良好にする事。
B口腔内のケアをする事。
ヘモグロビンA1c(単位%)
5.6未満 | 基準値。 |
---|---|
5.6以上6.0未満 | 糖尿病予備群の可能性がある。 |
6.0以上6.5未満 | 糖尿病予備群の疑いが強い。 |
6.5以上 | 糖尿病が強く疑われる。 |
経口ブドウ糖負荷試験
@空腹時の血糖値を測り、ブドウ糖液を飲む。
A30分後の血糖値を測る。
B1時間後の血糖値を測る。
C2時間後の血糖値を測る。
有酸素運動が糖尿病予防に効果的な二つの理由
@糖をエネルギーに変える⇒血糖値が下がる
Aインスリンの利きを良くする⇒血糖値が下がる
インスリンの作用
- 糖分を筋肉が使って運動できるようにする。
- 余分なブドウ糖を肝臓で貯蔵型グリコーゲンに変換する。
- 余分なブドウ糖を脂肪組織でエネルギー源の中性脂肪に変換して貯めこむ。
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