http://www.asyura2.com/16/health18/msg/622.html
Tweet |
糖質は必須栄養素ではない。
必須栄養素とは、
体内合成されないために
体外からなんらかの形で摂取しなければないない代物を
必須栄養素と定義している。
必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどが
あるが参考までに以下に記しておく。
※参考までに
人間が生きていく上で必須の栄養素は、水、必須アミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)、必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタインE、ビタミンK、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12)、ミネラル(カルシウム、リン、マグネシウム、鉄)、微量元素(亜鉛、銅、マグネシウム、ヨード、セレン、モリブデン、クロム)、電解質(ナトリウム、クロール、カリウム)と幾つかの超微量元素ということになっています。
御覧のように糖質は
必須栄養素ではない。
必須栄養素ではないということは
体内合成(糖新生)で十分な量が
供給され
十分すぎるほど賄われているということである。
通常、肝臓と腎臓で
個人差はあるが、
糖質制限をした場合、
毎時6g〜10gが
24時間、365日、
ブドウ糖として
血液中に供給されている。
体重50`の人で、
その血液量はおおよそ4ℓ程度である。
血糖値を仮に100と設定すると
0.1%のブドウ糖の濃度になるので
そのブドウ糖総量は4gである。
通常、安静時たとえば、
事務仕事などの
デスクワークなどでは、
赤血球では毎時2g前後
脳のグリア細胞でも2g前後が
毎時消費されている。
血糖値の初期値を4gにすると
4−2−2=0で
血糖値はゼロになって死亡する。
先ほどの体内合成による
糖新生によるブドウ糖の供給量を
仮に6gとすると
4−2−2+6=6g
となり高血糖になってしまうが、
実際には高血糖にはならない。
なぜならインスリン基礎分泌が機能し
4−2−2+6−2=4g
となり初期の血糖値100を保持する形に収れんする。
ではインスリン基礎分泌で取り込まれた
2gのブドウ糖はどこへいったのか?
全身の細胞でブドウ糖を必要とする細胞に
供給されているのだ。
このようにヒトの身体や細胞では
ごく微量のブドウ糖で
機能するようにできている。
なぜ、微量で機能するようにできているかというと
ブドウ糖は極めて浸透圧が高く
細胞の水分を奪うリスクを内包しているからに
他ならない。
したがって、
ヒトに限らず
すべての生物において
ブドウ糖をブドウ糖のまま
貯蔵している生物は皆無である。
ブドウ糖を主食にして
エネルギー産生を行っている原核生物ですら
ブドウ糖を体内貯蔵することなく
ブドウ糖を素早く取り込み
すぐさまエネルギー産生に利用し
乳酸にして体外に吐き出す。
しかし、ブドウ糖のまま、
体内に存在している量は
体重50キロの人で
血液中に4g
間質液中に16g前後
だけだが、
グリコーゲンとしてなら
肝臓に100g
筋肉中に300g
程度貯蔵して
瞬発力が求められるような
運動を強いられるときのために
ブドウ糖としてではなく
グリコーゲンとして
体内貯蔵している。
さて、
皆さんはごく普通に
毎日、
白米、麺類、小麦、パン、
果物、お菓子、砂糖、イモ類、かぼちゃ類など
を食べているはずだが、
これらの糖質は
経口摂取しても
リアルタイムでは
実は、
まったく
栄養やエネルギーになっていない
ことを知らないと思う。
そのプロセスを以下に記す。
@お口から50gの糖質摂取
→A胃袋で50g相当の糖質を感知
→B脳より、肝臓で貯蔵している
グリコーゲン50gを分解して
ブドウ糖に変換する指令が出る
→C肝臓から50g相当のブドウ糖が
血液中にじわじわ放出され
血糖値を上昇させる
→D肝臓由来のブドウ糖で
血糖値が上昇すると
追加インスリン分泌が始まり
→E肝臓由来の血糖値を上昇させた分の
ブドウ糖がインスリンに取り込まれ
50g相当のブドウ糖が
インスリンに導かれ中性脂肪に変換し
体内に貯蔵され体重が増加する(肥満)
→F胃袋の中の50g相当の糖質は
数時間かけて、小腸に到達し
小腸でブドウ糖まで消化され、
やがて吸収され門脈を経由して
肝臓に取り込まれる
→G肝臓に取り込まれた50グラム相当の
ブドウ糖はグリコーゲンに変換され
Cで放出されたブドウ糖50g相当の
マイナス分をそっくりそのまま補填、補充する。
ということで、
あなたが毎日栄養になったり
エネルギーになると思っている
糖質はリアルタイムでは、
血糖値の上昇と
それによるインスリン分泌と
それによる脂肪酸合成の亢進に
寄与して、
肥満を演出はするが、
まったく栄養やエネルギーになっていないのが
わかるだろう。
さらに、あなたが食べた
50gの糖質は
小腸を経由して肝臓にたどり着き
血糖値を上昇させた
50グラムのブドウ糖(グリコーゲン)の
穴埋めにしかならない。
では、お口から摂取する
糖質の本当の役割は何か?
飢餓時の備えの為の
中性脂肪の蓄積ということになる。
鳥類にはヒトや哺乳類のような
飢餓時の備えになるような
インスリンの作用による
脂肪酸合成の亢進はなく
飛ぶことのできる鳥類には肥満は起きない。
鳥類の一番の危機は
飛べなくなることである。
飛べなくなる一番の理由は
肥満である。
神は飛ぶことのできる鳥類に
追加インスリンによる
飢餓への備えを付与しなかったようである。
では、ごく微量で飽和し
ヒトの生態維持に十分貢献する
ブドウ糖は我々の生体内で何をなっているのか?
血液中の4gは安静時において
@赤血球のエネルギー(解糖系エネルギー)
Aグリア細胞(解糖系エネルギー)
で利用され、
スポット的に瞬発力を必要とするときに
筋肉内のグリコーゲン300gが利用されるのである。
このように、
体内合成で十分すぎるほど賄われて
いる「必須栄養素でない糖質」を摂取すれば、
やがて
がんや糖尿病や動脈硬化や鬱や認知症など
ありとあらゆる心身の疾患になるのは必至である。
体内合成される
インスリンやステロイドも
医薬品として
大量に病人に投与されているが
みな地獄の苦しみを享受しているが、
体内合成で賄われ
微量で均衡しているものを
経口摂取したり
注射したりするのは
後先を考えない
ひじょうに軽薄な
金儲け姑息療法の安易な思考である。
▲上へ ★阿修羅♪ > 不安と不健康18掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 不安と不健康18掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。