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【AFP=時事】一般的なビタミン剤を摂取するだけで、流産や先天異常を大幅減らせる可能性があるとする研究論文が10日、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に発表された。
ビクター・チャン心臓病研究所(Victor Chang Cardiac Research Institute)の専門家らによる研究では、妊婦体内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)分子が不足することで生じる子宮内の胚や胎児の正常な発達の阻害が、ビタミンB3の摂取で対処できることが分かった。ビタミンB3は、ナイアシンとしても知られる。
研究者らは今回、流産や胎児の先天異常を経験した妊婦や家族の遺伝子を調べ、NAD分子の生産を阻害する遺伝子変異を突き止めた。
NADの生成には肉や野菜に含まれるビタミンB3が必要となる。研究では、NAD欠乏マウスの胚を対象にビタミンB3の投与による効果を調べ、その有意性を確かめた。
今回得られた結果について同研究所は声明を発表し、「ビタミンB3を母マウスの餌に入れる前は、流産や胎児に多様な先天異常がみられた」「餌を変更した後は、その両方ともみられなくなり、子どもはすべて健康体で生まれた」と述べている。
研究者らは今後、高リスク女性を特定するためのNADレベル測定検査法を開発し、対象となる女性に十分なビタミンB3摂取を確保することを目指すとしている。【翻訳編集】 AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170811-00000020-jij_afp-int
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