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昨日の投稿で、
がん細胞は
細胞質由来であり、
その細胞質は
原核生物由来であることを
書いた。
簡単にいえば、
真核生物の
細胞質に
原核生物がその特徴を温存して
ミトコンドリアと
共存しているということである。
ただ、通常は、
真核生物内の
細胞内では、
ミトコンドリアの
エネルギー産生が
圧倒的な優位を誇っている。
したがって、
細胞内の
エネルギー産生の
力学は
ミトコンドリア優位で機能している。
しかし、
この
細胞質(解糖系)<ミトコンドリア
の力関係が崩壊する
時がある。
ひとつは
その人物が死んだときである。
人間は死ぬと、
ミトコンドリアが
エネルギー産生を停止する。
ミトコンドリアは
酸素で稼働する
その酸素が取り込めなくなると
機能停止に陥る。
これがヒトの死である。
もうひとつは、
がんになったときである。
がんになった時は、
がん細胞は
そもそもは原核生物であり
嫌気性が著しい。
酸素が原核生物である
がん細胞の敵になる。
がんになると、
ミトコンドリアの
エネルギー産生が、
抑制される。
酸素は、
がん細胞増殖の抑制要因になるから
結果的に
細胞内の酸素の取り込みは
最小限に抑制される。
がんの研究文献をよく読むと、
がん細胞は、
なぜ、嫌気的になるのか?
なぜ、嫌気的解糖にこだわるのか?
なぜ、酸素があるのに、
酸素を使わず、
好気的解糖作用(ミトコンドリア)を使わないのか?
嫌気的解糖は ATP 2分子
好気的解糖は ATP 38分子
(ミトコンドリアを利用した場合)
となるなら、
ミトコンドリアを使えばいいじゃないか?
といく記述であふれている。
みんな、
共生説を念頭に置いていないし
がん細胞がそもそも原核生物であることも知らない
がんは原核生物だから、
ミトコンドリアを必要としないし、
利用できない、
がんは原核生物だから
解糖系しか
利用できない。
こういった
がん研究の出発点が
無視されているのが
がん研究の最前線研究事情である。
がんはなぜ、
そのエネルギー産生に
酸素を利用しないのか?
がんはなぜ
そのエネルギー産生に
ATPを大量に産生できる
ミトコンドリアを使わないのか?
世界中の最前線の研究者が
この簡単な研究テーマに
四苦八苦している。
まるで漫画か?
漫才である。
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