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花粉症の症状を軽減する食べ物はこれだ!ヨーグルト、生姜、トマト、玉ねぎ
http://biz-journal.jp/2017/02/post_18077.html
2017.02.20 文=吉澤恵理/薬剤師 Business Journal
まだまだ厳しい寒さは続くものの暦の上では立春が過ぎ、花粉症の患者にとっては、そろそろ花粉症対策を始める時季でもあります。国民の4人に1人が花粉症といわれる花粉症大国・日本。近年、花粉症の症状は目や鼻ばかりでなく多様化しています。花粉症ではないと思っている方でも、もしかしたらその不調は花粉症が原因かもしれません。花粉が原因の症状としては、以下のようなものがあります。
・花粉症皮膚炎…花粉症の時季に皮膚のかゆみや赤みが現れたら、花粉症皮膚炎かもしれません。花粉症皮膚炎とは、アレルゲンとなる花粉が皮膚に付くことにより症状が引き起こされる皮膚炎です。好発部位は、皮膚が薄い顔・眼の周囲や首などに発症します。
・片頭痛…花粉症のシーズンに片頭痛が悪化することがあります。片頭痛は、脳の血管がなんらかの原因で急激に拡張することで痛みが生じます。花粉症により体内でアレルギー反応が起きるとヒスタミンが遊離しますが、このヒスタミンは血管を拡張させる作用があるため、花粉症シーズンに片頭痛の頻度が多くなる可能性があります。
・睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)…睡眠中に呼吸が止まる病気ですが、自分では気づきにくいものです。一般に、起床後に口の渇き、頭痛、眠気などの症状を感じることが多く、日中は強い眠気に襲われたり、集中力の低下や倦怠感などが現れます。原因はさまざまですが、花粉症による鼻詰まりや鼻の粘膜が腫れ呼吸の妨げとなることが原因となる可能性もあります。
■花粉症治療
花粉症が上記のような症状を引き起こす前に、しっかりと花粉症対策をすることをお勧めします。そこで今回は、現在の代表的な治療法を挙げてみます。
・初期療法…花粉が飛散する2〜4週間位前から抗アレルギー薬などの服用を始めることで、症状を軽く抑えることができます。抗アレルギー薬にも多くの種類がありますが、眠気を伴う薬も多いため自分にあった薬を選ぶことが重要です。
・手術療法…鼻の粘膜の一部を手術で除去したり、レーザー照射して鼻の粘膜のアレルギー反応を鈍くすることで症状を軽減します。
・減感作療法…低濃度で少量のアレルゲンを定期的に投与し、少しずつ量を増やすことでアレルゲンへの反応を減少させる治療法です。以前は注射で行っていた治療法でしたが、最近は舌下免疫療法を行う人が多くなっています。舌下免疫療法とは、1日1回アレルゲンを含むエキスを舌下に投与し、吸収させる方法を毎日行います。舌下免疫療法は、最低でも2年以上継続します。ただし、治療開始前に検査を行い、アレルゲンを特定することが必要です。また、花粉症シーズンを避けて治療を開始しなければいけません。
■免疫アップの食材で花粉症の軽減を
最近では、免疫力アップを謳ったヨーグルトなども話題です。免疫力アップの食材を普段から積極的に摂ることで症状の軽減につながることが期待できます。
▪️発酵食品…BB536菌 、フェカリス菌 、KW乳酸菌 、L−92乳酸菌 、LGG菌といった乳酸菌入りのヨーグルトなど。
▪️生姜…生姜に含まれる成分ショウガオールは、ヒスタミンを抑える効果があると同時にアレルギー反応を抑え、花粉症の悪化を防ぎます。
▪️トマト…トマトに含まれる成分、ポリフェノールは、ヒスタミンの遊離を抑える効果があります。
▪️玉ねぎ…玉ねぎに含まれる成分、ケルセチンには、ヒスタミンを抑える作用があります。
花粉症シーズンを乗り切るためには、普段から免疫力をアップするような食生活と疲労を溜めない生活習慣が大切です。花粉症の治療法については、お近くの耳鼻咽喉科やアレルギー科へご相談ください。
(文=吉澤恵理/薬剤師)
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