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家族の指摘で病院を受診するケースも
推計200万人以上患者がいる睡眠時無呼吸症候群、早期発見を
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170205-00000025-pseven-life
週刊ポスト2017年2月10日号
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、顎が小さいなどの骨格の問題や肥満、加齢が原因で起こる。睡眠時の10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まる)が無呼吸とされ、1時間あたり、5回以上の気流停止がある場合はSASと診断される。
睡眠時に、一時的に呼吸が止まるため、息苦しさに何度も目を覚まし、起床時に倦怠や疲労を感じ、日中に激しい眠気などが起こる。40〜60歳の男性を中心に、現在200万人以上の患者がいると推計されている。
SASは、高血圧や糖尿病の原因や動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが高まるなどがわかっている。さらに交通事故や仕事中の事故などの原因になり、社会的にも問題となっている。
順天堂大学医学部公衆衛生学教室の谷川武教授に聞いた。
「SASは、夜中に何度も目を覚ますことで、睡眠の質が低下し、慢性の睡眠不足状態となり、日中に猛烈な眠気を感じることがあります。しかし、交通事故や転落事故などを起こした人の中には、重症のSASなのに、日中に眠気を感じないため、自分が患っていることに気づいていない方が大勢います。結果、事故前にSASが発見されず、事故に繋がった例も多く報告されるようになってきました」
SASは、気道が狭くなることで発症するため、睡眠中にいびきが大きくなり、家族の指摘で病院を受診し、SASだと診断されるケースも多い。
2004年、ペンシルバニア大学が実施した「睡眠と身体への影響」に関する興味深い研究がある。被験者を8時間睡眠、6時間睡眠、4時間睡眠、まったく寝ないという4群に分け、2週間で身体にどのような影響があったかを検査したもの。評価は主観的な眠気と、モニター画面に現われる数字を認識し、ボタンを押す反応をみる客観的指標の2つだ。
まったく寝なかった人は主観的眠気がすぐに上昇し、客観的反応は低下する。4時間睡眠と6時間睡眠の群は、眠気をあまり感じなかったが、客観的なデータはまったく寝ない群の2日目と同じくらいに低下していた。
「徹夜のように、急に睡眠が奪われた場合は、強い眠気を感じます。ですが、肥満や加齢が徐々に進行して起こるSASは、慢性の睡眠不足に身体が慣れて脳が眠いと感じなくなる人が多いのです。眠さを感じないから安全というわけではなく、慢性睡眠不足状態ではマイクロスリープといって、直前まで起きていたのに“一瞬寝るという状況が起こります。これが交通事故などに繋がるのです」(谷川教授)
SASは、生活習慣病や事故など社会的問題のリスクとなっている。治療はCPAPという鼻から気道に空気を送るマスクを装着して眠ることで、呼吸障害を治療できる。
家族の大きないびきや会議中の居眠りなどを見つけたら、病院でのSAS検査や自宅でできる簡易なSASスクリーニングの受診を促すことが重要だ。
●取材・構成/岩城レイ子
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