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メチャメチャ痛い痛風が30代で激増!食べ過ぎ飲み過ぎは超危険
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17758.html
2017.01.18 文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 Business Journal
年末年始には、故郷に帰ったり、普段はなかなか会えない友人と会ったり、ちょっと遠くまで足をのばしてリゾートしたりと、皆様それぞれの過ごし方をされたと思いますが、この時季にはどこに行ってもご馳走がつきもので、おいしさのあまり食べ過ぎたり飲み過ぎたりした方も多いのではないでしょうか。
「たまにはいいじゃないか」と言われるかもしれませんが、実際に「たまに」であれば問題ありません。しかし、食べ過ぎ飲み過ぎが続けば体も黙ってばかりはいません。すでに警告を発しているかもしれませんので、くれぐれもご用心ください。脅かすつもりは毛頭ありませんが、それを無視していると、けっこう深刻な事態に至ったりもします。
例えば、昔は滅多に見られなかった病気で、最近目立つようになったもののひとつに「痛風」があります。1960年代までは痛風になる人はまれでした。食生活がすっかり変わった80年代中盤からは発症率がぐっと上昇します。また、以前は痛風といえば50代以降の酒好きの壮年がなるものと相場が決まっていたものですが、最近は若くして痛風を発症する人が増えてきています。実際、30代での発症が一番多いのだそうです。
痛風も生活習慣病の一種といえますが、生活習慣のなかでも圧倒的に食生活に原因がある病気と考えられます。ご存じの方も多いと思いますが、「風が吹いただけでも痛い」ということからその名がついたといわれていますから、その痛みがどれほどのものか想像できます。
痛風というと、プリン体が原因と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。確かにそうなのですが、プリン体は食べ物から摂取する以外に体の中でもつくられるもので、それ自体が悪いわけではありません。プリン体が代謝されて尿酸という物質になります。
尿酸も、スムーズに排泄されれば問題はないのですが、体が酸性化していると排泄が滞りがちになります。血液のpHは7.3〜7.4、弱アルカリ性に保たれていることが理想といわれますが、それがpH5.0より低い値、すなわち酸性に傾くと尿酸の排泄量が少なくなります。そして、排泄できなかった尿酸が結晶化して関節に溜まって炎症を起こし、痛風のリスクが上がると考えられています。
ちなみに、血液を酸性に傾ける食べ物の代表は肉類です。したがって、肉の食べすぎにはくれぐれも注意しなければなりません。
私の友人で、私が「イワシは体にいいから積極的に食べたほうがいい」と言ったがために、せっせとイワシの缶詰を毎日2缶以上食べ続けた人物がいます。その彼がある日、体調がおかしいので検査を受けたところ、尿酸値が異常に高くなっていました。幸い痛風は発症していませんでしたが、そのままイワシの缶詰を食べ続けていたらどうなっていたかわかりません。いくら良いものでも、限度があります。イワシはいろいろな意味で優秀な食材なので、積極的に食べてほしいですが、毎日大量に食べるべきではありません。しかも缶詰では、イワシの効果効能も期待できないでしょう。
■徐々に進行し、突然発症する痛風の恐怖
「ビールが痛風の原因になる」とよくいわれますが、最近はビールだけではなくアルコールそのものが痛風の原因となることもわかってきました。適度なお酒は、食欲を増進させて食事もおいしくなり、リラックス効果もあるので、まさに「百薬の長」といえますが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ともいいます。
痛風は男性に多い病気だといわれます。患者数の男女比を見てみると、男性が98.5%ですから、確かにそのとおりですが、最近は女性の痛風が増えていることも事実です。基本的に、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、尿酸を増やさないように働きかけるため、女性は痛風患者が少ないと考えられていますが、そのエストロゲンの働きを上回るほどの尿酸が体内でつくられているのかもしれません。
痛風になるということは、体が炎症を起こしている状態になるということです。すると、体はそれに対抗するために、副腎でコルチゾールというホルモンをつくりだします。コルチゾールは、強い抗炎症作用を持っていますが、長くつくり続ければ副腎は疲労してしまいます。そうなると、さまざまな症状が嵐のように襲ってくるのです。痛風だけではなく、現代人は体の中に炎症を起こしやすい食事内容になっています。まずは、それを正すことが急務といえます。
痛風は、ある日突然起きるといわれますが、その背景には、長い期間にわたる悪しき食習慣があります。つまり、急に通風にかかるのではなく、徐々にサイレントで進行し、痛みという症状がある日突然出てくるのです。お正月に食べ過ぎた、飲み過ぎたという自覚をお持ちの方は、肉食過多、野菜不足の食生活を切り替えるチャンスと考えていただきたいものです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)
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