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減塩に相次ぐ新説が…
日本人の2人に1人は塩分を摂っても血圧上がらないらしい
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170116-00000004-pseven-life
女性セブン2017年1月26日号
長らく日本では、「減塩=体によい」が当然とされたが、最近になって、次のような衝撃的なタイトルが躍り、大反響を呼んでいる。
《「塩分を減らせば血圧は下がる」は間違いだった》(週刊ポスト2016年11月25日号) 《気をつけろ! 減塩しすぎると認知症になる》(週刊現代2016年12月17日号)
全国で1010万人が罹患し、国民病といわれる高血圧。放置すれば動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などさまざまな病気のリスクが高まる。それゆえ高血圧の原因である塩分の摂取を抑制すれば、健康を維持できる――これが従来の「定説」だった。
だが一連の記事は、減塩に高血圧対策としての意味がないばかりか、減塩が認知症を招くとまで指摘するのだ。
60代女性がため息をつく。
「私も夫も血圧が高くて、毎日塩分の量を気にして、夫にブーブー言われながらも薄味の食事を作ってきました。それが無駄だったばかりか、減塩しすぎると認知症になるだなんて。夫が『ほら、見ろ』なんてうれしそうな顔をして記事を見せてきて、私は戸惑うやら悲しいやら…」
この女性のように毎日の減塩を心がけてきた人は多い。減塩のしょうゆやみそは人気だし、減塩カップラーメンまで登場。減塩料理のレシピ本も相次いで発売されている。
それだけに従来の「減塩信仰」を全否定するかのような記事の連発に動揺が広がっている。「減塩こそ健康のもと」は間違いだったのか――。
◆減塩で血圧は下がるのか下がらないのか?
人間ドックや健康診断で「血圧が高い。塩分の摂りすぎです」と医師に指摘されたことのある人は多いはずだ。
イシハラクリニック院長で医師の石原結實さんが塩分と血圧の関係を解説する。
「塩分を摂取すると血中の塩分濃度が高くなり、それを薄めるために血液内の水分が多くなります。すると血液全体の循環量が増え、血管に圧力がかかって血圧が増します」
この高血圧を防ぐ手段とされるのが「減塩」だ。厚労省の『日本人の食事摂取基準』(2015年)は、理想的な1日の食塩摂取量を男性8g、女性7gと定める。日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン』も「1日6g未満」をベースに高血圧患者の献立を決めている。
この基準をクリアするのは難しい。例えば、天丼1人前(塩分4.1g)、たくあん2切れ(同1.5g)、梅干し1個(同2g)を食べるだけで塩分量は7.6gになり、3食どころか1食だけで「1日6g未満」をオーバーしてしまうのだ。
こうした減塩を「意味がない」と否定する論文が、前述の週刊ポストが紹介した、1988年にロンドン大学などが英国、日本など32か国の約1万人を対象に行った「インターソルトスタディ」だ。調査の結果、「1日の塩分摂取量が6〜14gの人には、塩分摂取と高血圧に相関関係が見られなかった」ことが判明し、同誌は1日の塩分摂取について、「日本人の平均摂取量である12g程度なら問題はない」とする専門家の見解などを伝えた。
つまり、1日12gの塩分を摂っても血圧は高くならず、一般的な食事なら無理に塩分を控えなくてよいとの考えだ。
従来の常識を覆すこの“新説”について、坂東ハートクリニック院長の坂東正章さんは、こう指摘する。
「私もその調査結果を読みました。ナトリウム摂取量と血圧の間には万人に当てはまる関係はありませんが、一定の相関関係が認められている。その点にこそ注目すべきです。つまり、摂取する塩分が多いほど血圧が高くなる人がいることは科学的に証明されています。ですから、私は従来通り、血圧が高い人は厚労省が推奨するレベルの減塩を目標とすべきだと考えます」
ただし問題は、塩分を摂っても血圧が「上がる人」と「上がらない人」がいることだ。 前出の石原さんが言う。
「食塩を摂取すると血圧が上がるか上がらないかは、その人の食塩感受性に関係があります。食塩感受性が高い人は腎臓からナトリウムを排出する機能が弱く、塩分を摂取すると血圧が上がります。1995年の東大の藤田敏郎教授(当時)の調査では、日本人のうち食塩感受性が高い人は約2割、低い人は約5割とされます。つまり、日本人の2人に1人は塩分を摂っても血圧が上がらないんです」
それなら塩分をいくら摂ってもいいかというと、そうではない。ここで注意すべきは、どんな人が食塩感受性が高いのかは不明だということ。とはいえ、石原さんは漢方にヒントがあると話す。
「漢方の知見では、色白で冷え症の人(陰性体質)は食塩感受性が低く、色黒で暑がり体質の人(陽性体質)ほど食塩感受性が高くなります。一斉に減塩するのではなく、こうした体質もふまえて塩分摂取量を考えるべきです」
日本高血圧学会・減塩委員会委員長を務める、製鉄記念八幡病院の土橋卓也さんは、同じ人間でも食塩感受性は変化すると指摘する。
「食塩感受性は生涯一定ではなく、加齢や疾患により変わります。高齢者やメタボリック症候群、腎臓の悪い人は食塩感受性が高くなるとされるので、こうしたかたがたはより減塩を頑張るべきです。
また、塩分は高血圧だけでなく骨粗しょう症や脳卒中などのリスクを高めるので、その意味でも“減塩しても血圧が下がらないから塩を控えなくていい”という考えは間違っています」
坂東さんも「高血圧治療の基本は減塩」と強調する。
「確かに塩分摂取が血圧上昇に結びつかない人もいますが、すでに血圧が高い人はまず減塩すべきです。食塩感受性があれば塩分を摂取すると血圧が上がるわけで、血圧が高い人は『1日6g未満』を目標に減塩を行えば、高い確率で血圧は下がります」
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