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「忍者食」って?(※イメージ)
ストレス社会に負けない! 忍びの健康術「忍者食」がスゴい〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161020-00000044-sasahi-life
週刊朝日 2016年10月28日号
高い壁を身軽に飛び越え、敵に見つかると手裏剣を打ってドロンと消える──。スパイとして活躍したとされる忍者。主な仕事は、秘密情報を集める諜報活動と奇襲攻撃だったと思われる。ストレスフルな環境で、肉体と精神を維持するために、いったい日ごろどんなものを食べていたのだろうか。その食事から、現代社会にも通じる健康維持のヒントを探った。
忍者の生活について、研究を進める久松眞さん(三重大学名誉教授)に聞くと、驚きの話が耳に飛び込んできた。何と忍者は、農民だったというのだ。
「農作業の合間に忍者の修行をしたと考えられている。半農半武士のような生活ですね」(久松さん)
だから普段の食事は、そのころに農民が食べていた内容がベースで“粗食”だったという。
「基本は1日2食で、主食は雑穀類。ヒエやアワの雑炊を主食とし、おかずはぬかを原料にしたみそ、山菜や野草など。バッタや蛇、カエルなども食べていたと考えられています」(同)
こんな食事で丈夫な体を作ることができるのだろうか。
「今よりバランスは良いですよ。今、私たちが普段食べている白米は、胚やぬかなど大事な栄養素をそぎ落としたもの。最近は雑穀類を主食とすることで、エネルギーの補給だけでなく栄養素を摂ることができる。昆虫・爬虫類・両生類は、タンパク質などの栄養価に富むんです」(同)
粗食の背景には、忍術のために体重を増やせない事情もあった。身長の基準は不明だが、体重は60キロが限度とされていた。
「忍びのときには跳んだり走ったりするために、常に身軽な状態でいることが鉄則でした。普段から、質素だが栄養価に富む食事で調子を整え、いざというときに備えていたのです」(同)
飽食の時代といわれる現代。忍者食を取り入れれば、生活習慣病の予防にもつながりそうだ。蛇やバッタはお断りにしても、普段の食事に取り入れるコツはないのだろうか。「エリート忍者の聖地」といわれる三重県伊賀市で、忍者料理を現代風にアレンジして提供している飲食店経営者の藤林孝行さんに聞いた。
「まずは、白米に雑穀や古代米、玄米などをまぜることで、タンパク質をはじめビタミンやミネラルなど多くの栄養素を摂ることができます。ヨモギやハト麦などの野草や、クリや松の実などの木の実も栄養価が高くお薦めです」
そこで普段の食事に取り入れやすい、忍者食をベースにした秘伝の献立を3日分、考案してもらった。
【1日目】朝は「アワのお粥(野草、シイタケ入り)」、昼は「豆腐」と「タンポポのごまあえ」、夜は「小豆とハト麦のお粥」と「梅干し」。
【2日目】朝は「豆腐」と「こんにゃくと芋のみそ煮」、昼は「赤米のにぎり飯」と「大根と干し柿のなます」、夜は「キビのお粥(カブ、シイタケ入り)」と「おから(野草入り)」。
【3日目】朝は「アワ餅」と「インゲン豆のみそ汁」、昼は「豆腐」「こんにゃくのごまあえ」「アザミとウドのきんぴら」、夜は「ヒエとハト麦のお粥」と「梅干し」。
藤林さんによれば、忍者食をうまく取り入れると「バランス良く、健康的に痩せることができる」という。1食あたりの品数も少ないので、ぜひ普段の献立を考えるときの参考にしてみてほしい。
一方で、“忍者モード”のときに食べていたのが、携帯食だ。厳しい環境に耐えられることを前提に考案された忍びの食べ物で、パワーフードとして重宝されていたという。
その代表的なものが「兵糧丸(ひょうろうがん)」と「水渇丸(すいかつがん)」と呼ばれるもの。兵糧丸は砂糖をベースに5種類の生薬を加えたもので、「滋養強壮」「鎮痛」「救急医薬」「エネルギー補給」「疲労回復」「健康維持」の六つの薬事作用を持つという。水渇丸は、梅干しと砂糖をベースに「麦門冬(ばくもんどう)」という生薬を加えたもので、喉の渇きを抑えるのに役立ったそう。
「砂糖によってカロリーを補給し、漢方の生薬によって気力を回復したといわれています。忍者にとってはお守りのような、スーパーキャンディーのような位置づけですね」(前出の久松さん)
漢方専門店などに行けば生薬も手に入る。どうしても試してみたいという人のために、比較的簡単に作れる水渇丸のレシピも用意した(下記)。ハイキングや登山のおやつの一つとして携帯してもいいだろう。
忍者の食生活は、ぜいたくとはまた違った意味で豊かだったよう。シンプルな食生活に回帰することが長生きの秘訣なのかもしれない。
「水渇丸」の作り方
【材料】梅干しの果肉…約37g、氷砂糖…約7.5g、麦門冬(ジャノヒゲの根を原料とした生薬)…約3.7g
【作り方】(1)梅干しの果肉部分と種の部分を分ける。(2)残りの材料を、フードプロセッサーやコーヒーミルなどで粉末にする。(3)1と2を混ぜて、手でよくこねる。1cm程度に丸め、天日干しにして乾燥させる。
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