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社債購入で気を付けることとは?
By
AMEY STONE
2017 年 1 月 16 日 16:31 JST
社債は昨年、ほぼ年間を通じて素晴らしい投資先となった。低リスクの投資適格債は平均6%、高リスクのジャンク債は17%それぞれ上昇した。一方、ドナルド・トランプ氏が大統領選で当選し、米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年12月、より積極的な利上げプログラムに着手したことを受けて、米国債は下落した。
しかし最近、無リスク資産の米国債と社債の利回り差(スプレッド)の縮小によって、バリュエーションに大きな関心が集まっている。ジャンク債の利回りは6%と、20年間の平均値(9%)を下回る。投資適格債も3%と、長期的な平均値(5%)を下回っている。これらの利回りはまずまずと思われるかもしれないが、信用リスクがない10年物米国債の利回り(2.4%)と比べると魅力に劣る。
USバンク・ウェルス・マネジメントの債券ストラテジスト、ダン・ヘックマン氏は「高利回り債と投資適格債の強気相場の峠はおそらく越えたと思う。スプレッドがこれ以上縮小するのはとても難しいだろう」と述べた。
リーマン・リビアン・フリッドソン・アドバイザーズのマーティー・フリッドソン最高投資責任者(CIO)は、経済情勢と金利を踏まえると、高利回り債は「極めて過大評価されている」と考えている。だからといって、大惨事が迫っているわけではない。デフォルト率は低下し、経済は力強さを増しつつある。ジャンク債にとって最大のリスクはリセッション(景気後退)だが、トランプ氏が財政出動の拡大を計画していることから、リセッション入りすることは当分なさそうだ。
だがフリッドソン氏は、これらはまだ計画にすぎず、「今は楽観的な見方が強い」と指摘する。もし企業利益の伸びが鈍化したり、トランプ氏の政策の導入ペースに対する失望感が広がったりした場合、リスクオフの地合いが社債だけでなく、株式にも打撃を与える恐れがある。
アライアンス・バーンスタインで高利回り・投資適格債部門を統括するガーション・ディステンフェルド氏は、「株式市場が下落すると、高利回り債は軟調になる傾向があり、投資適格債のスプレッドは縮小する」と指摘。相場が転換してもリターンを確保し続けるには債券の選別が重要としている。
投資適格債は、市場がリスクオフに傾いた時の耐性がジャンク債をはるかに上回るが、リターンは金利に左右されるため、FRBの追加利上げによる影響を受けやすい。ディステンフェルド氏は、金利リスクを抑えるために、満期が5〜10年の投資適格社債を保有することを推奨している。
インベスコの優良社債投資責任者、マット・ブリル氏は、優良社債の価格は適正水準にあるが、トランプ氏の政策が実行されれば、さらに上昇する可能性があると考えている。
ウェルズ・ファーゴ・ファンズのチーフ債券ストラテジスト、ジェームズ・コーチャン氏は「トランプ効果は2017年のワイルドカードだ」と述べた。ブリル氏と同様に、経済成長が緩やかなままであっても、社債のバリュエーションは「正当化できる」とみている。また、大幅な価格上昇は見込めないものの、「大きな打撃を被らない限り、高利回り債はそこそこのパフォーマンスを見せる」との見方を示した。
ウェルス・ストラテジーズ・アンド・マネジメントのトーマス・バーン氏は、上値が期待できそうにないこうした状況下では、格付けが「シングルB」以上の債券を保有する投資家はファンド投資家より有利だと語った。なぜなら、発行体がデフォルトに陥らないとすれば、価格下落を心配せずに利息を受け取ることができるからだ。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は、投資適格級の企業の債券ではなく、ローン債権を購入するファンドへの投資を推奨している。ローン債権は企業の資本構成の中で優先順位が高く、通常は変動金利型だ。つまり金利が上昇すると、利息も上昇する。
社債のバリュエーション問題のもう1つの解決策は、単純に価格が下がるまで社債の買い増しを待つことだ。ヘックマン氏は「価格が下落した時に購入することをお勧めする」と述べた。
https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-RQ454_ONBY91_NS_20170116024000.gif
中国政府系のCIC:トランプ政権で対米投資の好機増える−丁会長
Bei Hu
2017年1月16日 18:56 JST
中国の政府系ファンド、中国投資(CIC)の丁学東会長は16日、トランプ次期米政権下での財政支出とインフラ投資の拡大がCICにとってより多くの対米投資の機会を生み出す可能性があるとの認識を示した。
丁会長は香港で開かれたアジア金融フォーラムで、米国のインフラに投資したり、製造業の買収に参加したりする機会が増えるだろうと述べた。
丁会長はまた、CICが米国でプライベートエクイティ(PE、未公開株)とヘッジファンドへの投資、それに直接投資を増やすと見込んでいると話すとともに、不動産とテクノロジーは有望な分野だと指摘。CICにとって最大の海外投資対象は米国だとも語った。
原題:China’s CIC Says Trump Creating U.S. Investment Opportunities(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-16/OJV8RP6JTSEA01
米ブラックロック、収入伸び悩み−低コスト商品に資金が集中
Sabrina Willmer、Charles Stein
2017年1月16日 11:36 JST
16年は全タイプの投資家に一段とパッシブ戦略に向かう動き−CEO
16年10−12月の総収入、1%増の28億9000万ドル−予想に届かず
資産運用で世界一の米ブラックロックが投資家資金を記録的ペースで集めている。だが問題が一つある。指数連動型の低コスト商品に資金が流れ込み、収入が圧迫されているのだ。ブラックロックは昨年10−12月(第4四半期)、辛うじて収入を伸ばす中で、なんとか利益を増やした。
上場投資信託(ETF)にとって記録的な年となった2016年に最も大きな恩恵にあずかった1社がブラックロックだ。同社の「iシェアーズ」事業は昨年、1400億ドル(約16兆円)を集めた。ETF事業で2番目に大きなバンガード・グループが集めた資金は930億ドルに上った。ただ資産運用各社間で投資家を獲得するための手数料値下げ競争が激しくなっており、ブラックロックは昨年12月にスマートベータETF6本のコストを引き下げた。
ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は今月13日の決算発表後のインタビューで、「16年は全てのタイプの投資家についてパッシブ戦略に一段と向かう動きがあったと言うのが妥当だろう」と述べた上で、「値下げで利益率と市場シェアを高めることができる場合には、それを行う。重要な要素は規模だ」と説明した。
同社が発表した16年10−12月決算によれば、1株当たり利益は5.14ドルと、予想を上回った。総収入は1%増の28億9000万ドルと、アナリスト予想の29億3000万ドルには届かなかった。運用報酬の減少とドル高が収入伸び悩みの理由だとしている。
原題:BlackRock Sees Record Flows Into Low-Cost ETFs as Passive Rules(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-16/OJUNC16S973T01
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