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中国の人民元操作が危うくなっている理由
自国市場の開放を試みるなか、世界の市場圧力に対処するのが難しくなっている
中国は、自国市場における世界の金融市場の影響が大きくなり、以前よりも制御するのが難しいと感じている
By ANJANI TRIVEDI
2017 年 1 月 9 日 13:33 JST
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
***
中国政府は依然として、通貨をほんのわずかに制御できなくなることさえ現実として受け止められないようだ。この1年間、中国は通貨管理プロセスに関して市場の理解を得ようとしてきたが、結局は自らが一番よく知る「締め付け」という手段を取っている。だが、この戦いは今後難しくなる一方だ。
中国は、自国市場における世界の金融市場の影響が大きくなり、以前よりも制御するのが難しいと感じている。オフショアで自由に取引されていた中国の人民元は先週、不意に急騰し、その借り入れコストは60%以上も上昇した。ちょうど1年前には借り入れコストが同様の水準まで上がり、元は急落した。デジャビュ(既視感)のようだが、値動きは逆になっている。元の秩序ある下落という中国政府の思惑は打ち砕かれた。
この数カ月間、中国は国内市場で元安を誘導してきたが、それでパニックが起きるということはなかった。投資家は元安の許容限度を試すかのようにオフショア元の価値をどんどん下げていった。元安が許容限度を超えたところで政府は介入した。米連邦準備制度理事会(FRB)が直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録で投資家の不意を突くと、ドルは値を下げ、元は急騰した。つまり、再び危うい領域に入ってしまったのだ。
見た目を取り繕うための取り組みは無駄に終わるかもしれない。中国人民銀行(中央銀行)が採用している通貨バスケットを例にとろう。これは概ね恣意(しい)的だが貿易加重を行ったように見えるバスケットだ。中国は世界の通貨の値動きの影響を弱めるため、最も影響が大きくボラティリティが高い主要通貨の構成比を引き下げた。問題はこの数日間、中国がそのバスケットを無視してきたように見えることだ。
中国が自国市場の開放を試みようとするなか、世界の市場圧力に対処するのはこれまでよりずっと難しくなっている。米国の金融引き締めやユーロ安・円安のせいで、元を通貨バスケットに対して安定させるという約束が守りづらくなった。主要貿易相手国の通貨の価値の急落は経済成長の障害となる。十分に立証されているように、ドル高は中国から数十億ドルの資金を流出させ、外貨資産の蓄積を促してきた。このため中国の金融政策は経済成長の維持よりもリスク管理が目的となっており、政府が元の急落を食い止める能力はさらに低下している。
投資家は元安の反転が続くと誤解すべきではない。これは小休止にすぎない。米国の利上げが中国の債券市場の低迷を悪化させたように、ドル高は中国の通貨を安定させる戦いの痛みを倍化させるだけである。
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中国、株価指標先物取引の規制緩和へ
中国は株価指数先物取引の規制緩和を検討している(写真は中国証券監督管理委員会の劉士余主席)
By SHEN HONG
2017 年 1 月 9 日 19:59 JST
【上海】中国政府は、2年前の株価下落を悪化させた要因と考えられている株価指数先物取引の規制緩和を検討している。事情を知る複数の関係者が9日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対して明らかにした。
匿名の関係者らによると、差し入れを義務付ける証拠金額を半分にすることや、1日に取引できる1契約当たりの売買代金の制限を2倍にすることが検討されている。
こうした変更は段階的な実施が予定され、象徴的な意味合いが強いという。関係者らは、株式市場の回復に関して満足度が高まっているという政府の見解を投資家へ伝えることが主な目的だと説明した。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwi5u9D0nbXRAhXCupQKHdoxBmsQFggeMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10558161838683014507104582548741526759190&usg=AFQjCNFb0JFyfywpeut-6QwP88eIZkAkjA
ドイツ:11月鉱工業生産が伸びる−景気に力強さ
Carolynn Look
2017年1月9日 18:43 JST
鉱工業生産指数は前月比0.4%上昇、市場予想0.6%上昇
冬季は堅調な伸びを示す見通し―経済省
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ドイツの昨年11月の鉱工業生産が伸び、2016年を力強く締めくくった公算が高まった。
独経済省が9日発表した11月の鉱工業生産指数(季節調整済み)は前月比0.4%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.6%上昇だった。10月は0.5%上昇に改定された。11月は前年同月比では2.2%上昇。
独連邦統計局が同日発表した11月の貿易収支によれば、輸出は前月比3.9%、輸入は3.5%それぞれ増えた。
ドイツは秋に総選挙を控えるほか、英国の欧州連合(EU)離脱交渉開始など困難な一年を迎えるものの、先週発表された一連の経済指標も同国経済の基調的な力強さを示していた。購買担当者指数(PMI)は12月のドイツ経済の拡大ペースが1年ぶりハイペースだったことを示唆。失業者数は減少傾向にあり、インフレ率は1.7%に上昇した。
デカバンクのエコノミスト、アンドレアス・ショイアレ氏は「ドイツはうまく行っている。経済成長は雇用創出に十分な速さである一方、インフレに緊張感をもたらすほどではない」と述べ、「世界の残り地域の景気押し上げに寄与するほどでないにしても、最適な状況にある」と語った。
11月は建設が前月比1.5%増でけん引、製造業生産は0.4%増えた。一方、エネルギーは0.4%減少した。
経済省は電子メールで配布した発表文で「弱かった夏の半期を経て、製造業と建設業、生産が著しく上向いた」とし、「製造業と建設業の受注状況やこれら業種の景況感から、冬の半期の堅調な生産の伸びは約束されている」と指摘した。
原題:German Industrial Output Rises in Sign of Economic Strength (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-09/OJI7T96TTDS701
メイ英首相、移民流入抑制で欧州単一市場アクセスを断念も
Thomas Penny
2017年1月9日 17:43 JST
英政府のEU離脱計画は「混乱」していない、数週間以内に詳細公表
ポンドは10週間ぶり安値、首相発言は「ハードBrexit」示唆
英国のメイ首相は8日、英スカイニューズとのインタビューで、欧州の単一市場アクセスの断念を意味することになっても、移民流入管理と立法の権限回復が欧州連合(EU)離脱における優先事項だとの見解を示した。ポンドは10週間ぶりの安値に下落した。
メイ首相は今年初のテレビインタビューで、EU離脱は「正しい関係を得るものであって、メンバーシップを少し残すことではない」と強調。「われわれは離脱する。EU加盟国ではもはやなくなる。英国が離脱した際にEUとどのような適切な関係を持つかが問題だ」と述べた。首相はさらに、「われわれは国境を管理し、法律をコントロールできるようになる。だが引き続き、英企業によるEU域内での事業や欧州企業による英国内での事業にとって最善の取引を望む」と述べた。
3月末にEUへの離脱通知期限が迫る中、今回の首相発言は、主権拡大と引き換えに英国にとって最大の市場であるEUとの貿易関係で大きな賭けに出ることもいとわない姿勢を示唆した。外国為替市場では首相発言を受けて、離脱で深刻な影響が及ぶ「ハードBrexit」の可能性が高いとの見方から、ポンドは対ドルで0.9%安の1ポンド=1.2178ドルと、昨年10月末以来の安値を付けた。
同首相はまた、英政府のEU離脱計画が「混乱」してはいないと述べ、数週間以内に戦略の詳細を公表する方針を示した。
原題:May Signals U.K. to Quit Single Market to Curb Immigration (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-09/OJI6QB6JIJUO01
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