http://www.asyura2.com/16/hasan117/msg/582.html
Tweet |
新たな産業「死後のビジネス」 デジタル資産が死後の世界を変える?(写真=pixinoo / Shutterstock.com)
新たな産業「死後のビジネス」 デジタル資産が死後の世界を変える?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170108-00000008-zuuonline-bus_all
ZUU online 1/8(日) 16:10配信
世界人口の約4割相当、34億人がインターネット利用者といわれる現代社会(Internetlivestats2016年統計)。デジタル上の個人情報が、「デジタル資産」として認識されるようになったのも当然の流れといえる。
それではその資産の所有者が他界してしまった場合、遺産はどのように処分されるのだろう。通常の遺産整理と同じように処理するわけにはいかないデジタル資産を利用した「死後(Life After Death)のビジネス」が、新たな産業分野として徐々に脚光を浴び始めている。
■故人からの愛情メッセージ
まずは大切な人を失う側の悲しみを少しでも和らげてくれる、心温まるサービスから紹介しよう。デジタルがコミュニケーションツールとしての地位を確立した今、死後に利用してはいけないというルールはどこにもない。
「Dead Man's Switch」や[SafeBeyond」といったサイトに必要情報を登録しておくと、自分の死後、指定人にネットでメッセージを届けてくれる。
「Dead Man's Switch」は登録後、定期後にいわゆる生存確認メールが届く。「まだ生きてます」をクリックすることでサイト側は死後のメッセージ配信を保留するが、未返信のまま60日が経過すると「死亡した」と判断する。そこで初めて、指定しておいた家族や友人に死後のメッセージが配信されるという仕組みだ。
当然ながらメッセージも配信先も生前に登録しておく必要がある。内容はどんなものでもかまわない。生前に共有した楽しい思い出、世話になった感謝の気持ちや労いを伝えるものから、自分亡き後の人生を悲観にくれることなく楽しんで欲しいという希望を託すもの、あるいは遺言のようなものまで自由だ。
「SafeBeyond」はメールだけではなく画像によるメッセージの配信も可能。また送信のタイミングを指定し、自分が他界した後、大切な人の誕生日や結婚記念日、子供の成人式などにお祝いメッセージを送ることもできる。ただしこちらのサービスは、生前に「SafeBeyond」に登録者の訃報を告知する執行人を指定おく必要がある。
亡くしてしまった愛する人から、ある日愛情あふれるメッセージが届く。両サイトでは、そんな思いがけない演出をしてくれる貴重なサービスを無料で利用できる(有料版もあり)。
■思い出を永遠に共有
「Chronicle of Life」「Digi.me」「1000Memories」などは生前はもちろん、死後も残された人々との思い出を共有できるクラウドスペースやアプリを提供している。選ばれた人々のために、写真や日記、動画などをアップロードして「人生の記録」を永遠に残すことができるというわけだ。
残していけるのは思い出だけではない。例えば自分がデジタル共有空間に記録したアップルパイのレシピが、世代を超えて「〇〇家秘伝の味」として受け継がれていく−−などと想像が広がる。
またメッセージ機能を備えた「Boxego」は、アプリをダウンロード後、日記やブログ感覚で生前の記録を残しておけば、指定日に指定した人に配信してくれるという嬉しいサービスつきだ。
■口座削除から支払いまで、マルチ死後サービスも
「Capsoole」はもう一歩進んだ総合サービスを提供。生前に指定された執行人から登録者の死去が告知されると、自動的に訃報通知、料金の決済、解約、メールやSNSアカウントの削除、指定者へのアカウント、あるいはアカウント情報の転送などを行ってくれる。
特に巨大な情報発信源と化したSNSやブログの「故人アカウント」に関しては、訃報が通知されない限り半永久的にインターネット上に残ることになる。各サイトそうした状況に対応するための利用規約を設けており、FacebookやInstagramでは親族など代理人の申し出によりアカウントを削除、あるいは故人の思い出を共有するスペースとして「追悼アカウント」への変更が可能である。
しかし削除も変更もされないままの故人アカウントも多いのが現状だ。また遺族にとって故人の公共料金などの支払い、銀行や携帯、インターネットなど解約手続きが、ひと仕事であることも忘れてはならない。
Capsooleのようなサービスをとおして生前に手配しておくことで、こうした遺族の負担を軽減できるのは、去りゆく者からの心遣いの一部になるのではないだろうか。
■故人のプライバシーを保護
次に故人のプライバシーについて考えてみよう。例えば故人のパソコンや携帯には、生前に蓄積された膨大な情報が残されている。写真やEメールといった個人的な「思い出」から、事業関連の機密情報まで、まさに「パンドラの箱」という形容がピッタリだろう。このパンドラの箱を残したまま、この世を去る人は数えきれないはずだ。
普段から「これを死んだ後に人に見られたら嫌だな、困るな」と考えることはあっても、「まさか自分に限って」と、たかをくくりがちだ。余命を宣告されたならまだしも、不慮の事故や病気で他界した場合、パンドラの箱を整理整頓する余裕も時間もない。
プライバシーを死守したい故人にとってはもちろん、家族や友人・知人にとっても知りたくなかった秘密をうっかり知ってしまうことにより、せっかくの綺麗な思い出が苦痛に変わる場合もある。
こうした死後の後悔を未然に防ぐ目的で、第3者によるアクセスで「見られたくないファイル」を自動的に削除してくれるソフトウェアを、日本のスマホ・ソフトウェア開発企業シーリスが提供している。
たいていの人は、自分の死について想像するだけで苦痛を伴うだろう。しかし故スティーブ・ジョブス氏の言葉を借りれば「死は皆が共有するもの」だ。そしてテクノロジーの進化がデジタル資産というかたちで、我々の死後の世界を変化させようとしている。(アレン・琴子、英国在住のフリーライター)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民117掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。