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あらゆるモノがネットにつながる世界がまもなくやってくる=iStock
<IoTサービス>携帯電波を使う実証実験続々
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170108-00000005-mai-bus_all
毎日新聞 1/8(日) 9:30配信
家電やスーツケース、果てはゴミ箱に至るまで、あらゆる生活用品にネット接続機能を持たせる動きが、じわじわと広がり始めている。こうした取り組みや製品を「IoT」(インターネット・オブ・シングス=モノのインターネット)と呼ぶが、ここに携帯電話で使われる電波を利用する動きがある。ケータイジャーナリストの石野純也氏がリポートする。
モノとインターネットの接続形態はさまざまで、一般家庭でも利用できるWi−Fiに対応しているものもあれば、ブルートゥースでスマートフォンと連動するものもある。
一方で、これらの接続方法だと、どうしても使えるエリアや利用方法が限られてしまうという限界もある。こうした中、通信事業者がIoT向けのサービスを始めようとしている。
◇送る情報量は抑え機器のバッテリーを持たせる
大手通信事業者が参入するのは、既存の基地局を使い、サービスを提供できるため。高速通信規格のLTEを使い、幅広いエリアで、スマホや携帯電話以外の製品をネットにつなぐ計画だ。
とはいえ、通常のLTEだと端末側のバッテリー消費が激しく、コストも高い。センサーであれば、数千、数万単位でネットにつながるケースもある。耐用年数もスマホよりはるかに長くする必要がある。
こうした製品に向け、LTEの速度を抑え、バッテリーの消費を少なくする規格がある。これらは「NB−IoT」や「カテゴリーM1」という名称で呼ばれている。前者はダウンロードの速度が30Kbps弱、後者は0.8Mbps。国内の最大速度が600Mbpsに迫るLTEと比べると、文字通りケタ違いの遅さになる。
生活用品に取り付ける機器側のバッテリー駆動時間は10年以上が想定されており、スマホのように頻繁に充電する必要がなくなる。モノが適切な位置にあるかどうか検知したり、温度などを測るセンサーであれば、ネットに上げる情報はごくわずかで済むため、こちらの方が理にかなっているというわけだ。
◇ソフトバンク、KDDIが実証実験スタート
NB−IoTやカテゴリーM1はLTEの標準規格に採用されており、国内でこれを導入しようという動きもある。おおよその時期まで明言しているのがソフトバンクだ。同社は2017年夏ごろ、NB−IoTでのサービスを開始する予定で、すでに屋外での実証実験も始めている。
実証実験は、屋外駐車場にセンサーを置き、自動車が停車したことを感知するもの。この情報をサーバーで集め、スマホ側から駐車場の空き情報を見られるようにした。
これに対し、KDDIも2017年中にはNB−IoTかカテゴリーM1のサービスを開始する方針。どちらになるか、または両方かは現時点では未定で、現在はラボでの実験を進めている段階となる。カテゴリーM1に関するテストは、IoT向けの通信チップを開発する、ソニー傘下でイスラエル企業のアルテア社と行っている。最大手のドコモもIoT向けの通信実験は行っており、通信技術の分野では、2017年のトレンドの一つになりそうだ。
一方で、LTEのネットワークに対応するとどうしてもコストがかさんでしまい、元々が安いセンサーなどには搭載しづらい事情もある。センサーのオン・オフや温度のように、単純な情報を送信するだけであれば、NB−IoTより遅くても問題はなく、ダウンロードができてなくてもいい。
◇自転車の盗難防止に役立つ?
このような用途に合わせた規格もあり、京セラコミュニケーションシステムが2017年2月から「シグフォックス」というサービスを開始する。シグフォックスはアップロードだけができ、速度も100bpsと非常に遅いが、センサーの情報を上げるには十分な速度になる。通信料金は利用する端末の数にもよるが、年間100円からと安価だ。自転車用の盗難センサーなどを開発する会社が、あらかじめシグフォックスの通信を組み込んでおき、消費者に販売するといったビジネスモデルが想定されている。
シグフォックスは免許不要な周波数帯を使うため、大手通信事業者でなくても、基地局さえ建てれば事業を開始できる。同様の周波数帯を使う規格に「ローラワン」というものがあり、こちらはベンチャー企業のソラコムや、NTT西日本などの企業が実験や商用展開を進めている。
こうしたIoT用の通信環境は主に法人が対象で、一般の利用者には縁遠い存在かもしれない。ただ、企業が通信用チップとサービスを製品に組み込み、一般消費者に提供するケースはある。また、LTEのカテゴリーM1などは、スマートウオッチなどのウエアラブル端末に利用される想定もされており、ヒットする端末が出れば、将来的に、個人の消費者に普及していく可能性もあるかもしれない。
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