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米国株主導のツレ高相場には限界があります
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161222-00150970-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 12/22(木) 21:41配信
日経平均株価は12月21日の取引時間中に1万9592円まで上昇しました。1万9000円台を回復して以降、非常に強い上昇基調が継続し、どこまで値上がりするのだろうかと考えています。
米国ニューヨークダウも引き続き高値を更新しており、2万ドルまであとわずかというところまで接近しています。各種経済指標を見ても、ニューヨークダウとナスダックについては上昇基調が継続してもおかしくはないとは考えていますが、それにしても「強い」と言えます。
米国大統領選でのトランプ氏勝利をきっかけに始まった「トランプラリー」ですが、足元の景気指標が強いのはむしろ現政権の政策のおかげであり、株高は「政権がねじれていない」という安心感からの上昇でしかないと見ています。それでも、ここまで上昇トレンドまっしぐらで突っ走ることのできる米国はさすがです。
もっとも、日本の株式相場が米国にツレ高するのは限界があると思っています。19、20両日開かれた日銀の金融政策決定会合終了後の会見で、日銀の黒田総裁は国内景気の現状について、「緩やかな回復基調を続けている」と説明しましたが、来年については不安と言わざるをえません。
原油市況は底打ちの可能性が濃厚。外国為替市場のドル・円相場も来年度の米国の利上げ回数をめぐって従来の2回から3回とする見方が増えているのを背景に円安ドル高へ触れていることを踏まえると、円安基調定着に伴う輸入物価への悪影響などが気になるところです。総人口が減少に転じた日本を買う理由も見当たらず、円が上昇するのは「リスクオフ」へ傾いたときぐらいしかない、と言っても過言ではないかもしれません。
■ 中小型株は早めの利益確定が大事
一方、株式市場は大型株が牽引している状況を見ると、新興株や中小型株は当面、「お休みモード」が続く可能性も高いでしょう。新興株や中小型株に関して長く保有したい銘柄はありません。あえてこの時期に、上値をガンガン買いにいく必要はないと判断しています。前回の当連載で新規購入に触れたgumi <3903> の株価はその後、25日移動平均線に引き寄せられているのか軟調に推移しています。
現在は短期売買を基本スタンスにしており、1泊2日や2泊3日といった具合に保有期間が短く、10円、20円程度しかサヤを抜くことができなくても、利益確定するのが大事だと思っています。なので、同社株も購入後に陽線を示現した時点で「軟調な展開もありえそう」と判断し、すぐに利益確定しました。
現在は放置したままにすると損失が発生してしまうような地合いであり、損が出る前に買い値での撤退も強いられそうな状況です。材料株が短期で噴いたらそれで終わり。長く保有すれば負けてしまいます。最低限、買い値撤退で売却することを想定し、「もっと上がるかも」などと欲をかかず、売ることに躊躇してはいけないと肝に銘じています。
特に12月のこの時期に及んで、あえてリスクをとる必要はありません。ただし、株主優待狙いで購入した銘柄や、銀行、半導体などの大型株については安い局面から買い増しをしてきたので、年越しさせる予定です。
これまで中小型株や新興市場株中心に売買してきましたが、現状はウエイトを落としています。年度末までは大型株など指数全般の値上がりの恩恵を享受できるような株に、中心となる売買の対象をシフトさせたい考えです。
2016年もなんとか生き残ることができました。17年は厳しい相場になることも想定しつつ、生き残ることができるように気を引き締めて頑張っていきたいと考えています。皆様に「爆益」が来年ももたらされるようお祈り申し上げます。よいお年をお迎えください。1年間お読みいただいて、ありがとうございました。
(毎週木曜日に掲載)
横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
横山 利香
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