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独立起業した会社が借金2億円で破産…知人で揃えた社員に裏切られ、人間不信に
https://nikkan-spa.jp/1240391
2016.12.15 日刊SPA!
ローンやキャッシングなど、何かしらの借金をしている人は多いはず。しかし、もしそれが“1億円”という規格外の額になってしまったら……。決して他人事ではない、普通の実例を紹介する。
◆【会社倒産】理想の経営理念が仇に! 内部崩壊を招いて、借金2億円で破産
高島さんの弁護士が用意した、破産の旨を伝える
大手製薬会社で営業をしていた高島晴敏さん(仮名・51歳)が独立して起業したのは10年前。健康サプリの開発・販売会社を立ち上げた。前職の同僚や、知人に声を掛け、身内だけで社員を揃えたという。その理由は高島さん独自の経営理念にあった。
「ひたすら人に頭を下げる営業時代が嫌で、社員も社長も上下関係がないフラットな組織をつくりたかったんです。だからタイムカードも日報もなし。業績も、どんな不都合な情報もオープンにし、社員と共有する。信頼できる知り合いを社員にすれば、私の経営哲学は実現できると思っていました」
業績が好調なときは手元にカネを残さず社員に還元、低迷しているときは全員で給与を減額して乗り切る。そんな運命共同体が突然終わりを迎えたのは、会社設立から10年目の今年8月のことだ。
「朝、会社に行ったら10人の社員中8人から同時に辞表を出されたんです。しかも、辞表には『今後、会社に何があっても退職した我々は一切関与しません』という覚書が添えられていました。すぐに“何かされたな”と察しましたね」
事態はそれだけではすまなかった。製造委託先、販売先の会社が、次々と高島さんとの取引をやめると言いだしたのだ。探ってみると、元社員らが立ち上げる新会社との取引に切り替えるという。
「つまり会社の販路と商品をすべて乗っ取って別会社をつくっていたんです。取引先には『資金繰りが悪化しているので、ここは3か月以内につぶれます』と吹聴していたようです」
さらに後日、社内の経理関係の書類が紛失していたり、未処理の伝票が大量にあったことも発覚。なぜ裏切りが起きたのか。
「度々、業績低迷に伴う給与の未払いがありました。それに結局、我慢しなければならない体制を敷いていたことこそがフラットではなく、私のワンマン経営に見えていたのかもしれませんね」
社長と社員は家族同然という理念が仇となったのだ。サプリ製造の買掛金900万円、未払いの給与や税金4100万円のほか、銀行からの借入金を足した、合計2億円の借金を残し会社は倒産。破産処理に入った。
「次に会社をつくるときは、知人は絶対に雇いません。この借金で本当に人間不信に陥りました……」
理想の経営が、理想の崩壊を招くという、皮肉な結果になってしまったようだ。
― 実録[借金1億円]の普通な人々 ―
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