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中国景気、予想以上に改善 その背景にあるのは(マネーポスト)
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/544.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 09 日 18:36:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             中国景気が予想以上に改善


中国景気、予想以上に改善 その背景にあるのは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161209-00010000-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 12/9(金) 15:00配信


 中国経済について、見通しが改善している。国家統計局、中国物流購買聯合会は12月1日、11月の製造業PMIは51.7であったと発表した。10月の51.2と比べ0.5ポイント上昇、本土の市場コンセンサスである51.0を0.7ポイント上回っており、2014年7月以来の高水準となっている。また、8月以来4か月連続で景気判断の分かれ目となる50を上回っている。

 結果を簡潔にまとめると、新規輸出受注が増えているが、それ以上に国内の新規受注が大きく伸びている。製品在庫は減少しているが、経営陣はそれに対応するために、原材料在庫を増やし、生産を大きく拡大させている。一方、これまで余り気味であった労働力は改善傾向が顕著となってきた。景気は着実に回復に向かっている。

【参考】11月の製造業PMI細目指数の動き
拡大・改善:製造業PMI、生産(25%)、新規受注(30%)、新規輸出受注、輸入、購買量、主要原材料購買価格
拡大・悪化:生産経営活動予想
縮小・改善:原材料在庫(10%)、就業人員(20%)、受注残
縮小・悪化:サプライヤー配送時間(15%)、製品在庫
【*注:拡大は50以上、縮小は未満。改善は前月よりも上昇、悪化は下落。( )内数字は製造業PMIの構成比率】

 景気と密接な関係にある物価についてみると、10月は上昇が顕著であった。

 消費者物価指数(CPI)は2.1%で9月と比べ0.2ポイント上昇した。また、工業品出荷価格指数(PPI)は1.2%上昇で9月と比べ1.1ポイント上昇している。

 工業品出荷価格指数は2012年3月から2016年8月に至るまで4年半もの間、マイナスが続いた。川上製品に限れば、デフレに陥っていたわけだが、それが9月以降、解消されている。

 11月の物価統計は12月9日に発表予定であるが、CPIについては本土証券会社による市場コンセンサスは2.2%上昇で、10月よりも0.1ポイント上昇、PPIについては2.1%上昇で10月よりも0.9ポイントも高い。11月も物価の上昇が予想される。

“全て総需要が回復しているからだ”といいたいところだが、そうではない。

 人民元は事実上、通貨バスケットによる為替決定メカニズムによって決定されている。アメリカの景気見通しの改善、金利上昇見通しの高まりなど、ドル高要因が強まる中で、人民元はドルに対して安くなる傾向にある。また、7月以降、石炭、鉄鋼、一部の非鉄金属などの価格が上昇している。この点については、実需の回復というよりも、供給側の縮小であったり、幾分投機的な動きであったりする。

 原油価格については6月以降、上値の重い動きとなったもの、OPECの減産合意を受け、今後、強含みに推移する可能性があるとみている。原油価格の上昇は、石炭や石油製品、化学工業品の価格上昇を通じ、物価全体を押し上げる効果がある。

 このように、コストアップ型の物価上昇分があることは考慮すべきであろうが、それでも、国務院が今年のコントロール目標とした3%前後と比較すると、まだ相当余裕がある。利上げの検討をしなければならないわけではない。

 国務院は、不動産価格コントロールを強める可能性があるが、一方で、供給側改革、PPP(公民連携)によるインフラ投資、混合所有制国有企業改革、一帯一路戦略、戦略的振興産業の発展・育成などの政策・戦略を加速させるだろう。

 共産党による経済運営目標は表面的な成長率を高めることではなく、いろいろな面から構造的な問題を解決することで成長の質を高めることにある。

 そうした観点からすれば、いろいろな政策、改革を実行しようとしている中で、景気が上向いていることは望ましい。景気は共産党によってうまくコントロールされている。今後中国経済は、加熱することなく、緩やかに成長率を落としていくことになるだろう。

 少なくとも、中国経済が大きく崩れることが引き金になり、世界経済が不振に陥るといったリスクは、当面、遠のいたと考えることができるだろう。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。
 

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