http://www.asyura2.com/16/hasan115/msg/167.html
Tweet |
減らないムダ遣い、原因は脳が「騙される」からだった!売り手側の巧妙な罠?
http://biz-journal.jp/2016/11/post_17058.html
2016.11.01 文=菅原道仁/脳神経外科医 Business Journal
「あなたが一番影響を受けた本はなんですか?」との問いに、19〜20世紀イギリスで活躍したアイルランド出身の劇作家、ジョージ・バーナード・ショーは、「銀行の預金通帳だよ」と答えたという有名な逸話があります。
ブラックジョーク的な切り返しですが、確かに預金通帳は私たちの行動に影響を与えるものです。しかし、なぜか家計のやりくりが苦しく毎月毎月、給料前に同じような悩みを私たちは繰り返します。将来のため、老後のため、先行きの暗い世の中だからこそ、十分な貯蓄をしなければならないのに、私たちはムダづかいをしてしまいます。
さて皆さん、部屋を見渡してみてください。その中に「なぜこれを買ったのだろうか」と疑問に感じる物や、「まったく開けていない」というようなホコリをかぶった箱はありませんか。
それらは本当に欲して買ったものではなく、脳が“騙されて”買わされたものなのです。実は、私たちの脳は常に正しく合理的な判断をしているように振る舞っていますが、そんなことはありません。脳にはさまざまなクセがあり、不可解な判断をしてしまうことがよくあるのです。
たとえば、あなたが何気なく見ているインターネットサイトですが、そのサイトに出てくる広告は、誰にでも同じものが出てくるのではなく、自分の趣味に合ったものが出てくるようになっているのを知っていますか。サイトを見ているあなたの思考に合わせて最適化した広告が出てくるので、あなたが興味深いものしか出てこないのです。そこでついその表示された広告をクリックしてしまうのは、まんまとその広告主に誘導されているといえるのです。
このような手法は、モノを売ったりサービスを提供する側にとっては当たり前のことで、インターネットが発達する前ももちろん、実店舗で行われていました。お客がひとつでも余分に買ってくれるように店側も考えてレイアウトしたり、もう一度来店してもらうために手厚くサービスをするのです。ひと昔前まで、小売業は経験則をもとにさまざまな工夫をしていましたが、今の時代は心理学や脳科学で判明している脳のクセを利用したアプローチで少しでも消費をしてもらおうとしているのです。
今後、この連載では「どうしてもムダづかいが減らない」という人のために、私たちの脳のクセを知り、少しでもより有効なお金の使い方を知ってもらいたいと考えております。
私たちは、たった一度きりの人生を“ぶっつけ本番”で生きています。どうせなら、楽しく成功したいものです。さあ、これから自分の脳のクセを知り、「ムダづかい」を減らしましょう。お金の流れを正しくコントロールすることができれば、人生をコントロールすることにつながることでしょう。
(文=菅原道仁/脳神経外科医)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民115掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。