★阿修羅♪ > 経世済民114 > 877.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
コツコツ貯金したいなら4色で流れをつかめ(東洋経済)
http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/877.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 29 日 00:59:40: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

              生活を支えるおカネの役割を把握することから始めましょう(写真:Satoshi KOHNO / PIXTA)
 

コツコツ貯金したいなら4色で流れをつかめ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161028-00141529-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 10/28(金) 6:00配信


「月々に必要なおカネはいくらですか?」

あなたはどう答えるだろうか。「30万円ぐらい」とざっくり答える人は、給料日前におカネが足りない「月末金欠」になりかねない素養がある。おカネに振り回されて当然、貯金もできない。そうならないためには、「今月は28万円。来月は保険の支払いがあるので32万円」と、月々で必要になるおカネを把握しておく必要がある。

『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』の著者であり、資金繰りコンサルタントとして活躍する税理士の亀田潤一郎氏が、おカネを自分でコントロールする方法を解説する。

■おカネの流れ、見えていますか

 月末金欠族には共通する傾向がある。それは、「おカネの流れ」が見えていないということだ。会社員の場合、収入は毎月一定していることが多いだろう。「その収入の中でやりくりできさえすればいい」と、おカネの管理がずさんになりがちだ。

 私は日頃、中小企業の経営者の資金繰りについて「4色通帳」といって4つの通帳を使って管理する手法をレクチャーしている。

1. 売上収入口座(緑色)
2. 運転資金口座(黄色)
3. 納税緊急口座(赤色)
4. 将来投資口座(青色)

 の4つだ。これは、会社経営における複雑なおカネの流れをしっかりと把握してもらうための方法で、これまで数々の企業を倒産の危機から救ってきた。この考え方を、一般的な家庭向けにアレンジすると

1. 給与収入(緑色)
2. 生活費(黄色)
3. イレギュラー支出(白色)
4. 自己投資(青色)

 といった感じになる。色は、おカネの役割をイメージするために表現した。収入は、すべてがここからスタートするので、新緑のイメージの緑色とした。ここからおカネをどう割り振っていくか、コントロールするか。これがやりくりのすべてである。生活費は、ここが不足すると貯金を切り崩すか、それがなければ借金するかしないといけないということで、注意を促す黄色をイメージ。

■準備不足では、一気に逼迫してしまう

 イレギュラー支出というのは、結婚式のご祝儀や急な葬儀による香典などの冠婚葬祭に関する費用、また、忘年会や歓送迎会シーズンの交際費など、必要な日や金額が前もって分かりにくいおカネのことである。

 経営者向けの4色通帳と比べてほしい。経営者向けの場合、ここは納税緊急口座となっている。これは、万一不足した時には、会社の存続にかかわる事態だということで赤色である。一方、会社員向けの場合、税金は給与から天引きされているので、この心配はない。とはいえ、イレギュラーな出費に対して準備不足では、何かイベントが起こった際、一気に逼迫してしまう。のんきな一面と急に牙をむく一面を併せ持つため、中立な色、白色をイメージカラーとした。赤色がないというのは、会社員の特権とも言えるだろう。

 最後に自己投資のためのおカネである。これは、書籍代やビジネスセミナー、習い事や英会話教室などが該当する。スポーツクラブの月会費などもここに入るだろう。自分の将来のため、スキルアップのため、自己研さんのために使うおカネのことだ。信号に例えれば「進め」なので、イメージカラーは青色とする。ここは、生活費とは切り離して考えておいた方がいい。というのも、生活費の確保に問題が生じたとき、残念ながらもっとも切り詰めることが容易なのが、ここだからだ。

 こうしておカネを色分けしていくと、おカネがただ単一なものではなく、自分の生活を支えるための役割を担っているということが、よく分かる。そして、その流れをよく把握できるようになってくる。

■破綻は一気にやってくる

 歩合で報酬を受け取っている人たちは、毎月の収入が安定しない。そのため、基本的にはおカネの管理に気を配っている人が多い。しかし、気を付けたいことがある。それは、「収入の高い状態が続いたとき、生活レベルを過剰に上げないようにする」ということだ。おカネの色分けでいうと、黄色の部分、生活費のこと。生活レベルというのは非常に面倒な性質を持っていて、上げるのは簡単なのに、下げようとすると大きな苦痛を伴うからだ。

 高級輸入家具を扱う営業マンのUさんの話である。

 「コツをつかんだというか、営業成績が面白いように伸びた時期があったんです。世間の不況をよそに、僕の成績は右肩上がり。そんなことが2年ぐらい続いたでしょうか。仕事も楽しいし、だんだんとそれが当たり前になっていって、彼女とのデートもロブションでディナーをしたり、マンダリンオリエンタルやリッツカールトンといった高級ホテルに宿泊したり、どんどんゴージャスになっていきました」

 Uさんは当時を振り返りながら、丁寧に話してくれた。「でも、大口のお客様が海外に移住されたり、事業をたたまれたりすることが続き、他のお客様を紹介してくださったりもしたのですが、それでもどんどん営業成績が落ちていってしまったんです。でも、これまでフレンチだったディナーを急に居酒屋にするわけにもいかなくって、気づいたらカードの支払いが回らなくなってしまいました。

■危機に気づいたときにはすでに手遅れの場合も

 リボ払いに切り替えたんですが、正直、あんまり意味がなくて、というかむしろ金利がかさんで、どんどんきつくなってしまいました。お客様のことよりも、毎月の支払いで頭がいっぱい。そんな営業マンから、誰も買いたくはありませんよね。反省しています」。

 Uさんはその後、弁護士に相談して債務整理をした。「自己破産というのは痛い経験でしたけれど、これだけのショックがあったからこそ、自分のおカネの流れをしっかり見直そうという気になりました。しばらくクレジットカードは使えませんしね。こうなる前に先生のお話を聞きたかったです」。すべてを妻に伝え、今ではしっかりと家計管理に勤め、堅実な家庭を築いている。

 Uさんの話は、何も歩合で働く人だけに起こることではない。「ちょっとしたぜいたく」に慣れてしまうことと、「クレジットカード」という“おカネの流れを麻痺させるシステム“のダブル攻撃で、あっという間にあなたの財布は窮地に立たされてしまう。

 会社経営者にもどんぶり勘定の人は多い。事業がうまく回っているときは、それなりに儲かっている“かのように”見える。しかし、一旦事業がつまずくと、あれよあれよとその実態があらわになる。危機に気づいたときにはすでに手遅れで、一気に倒産への道を転がり落ちるのである。

 経営者であっても個人であっても原理は一緒。「おカネの流れ」を見失わないことが、何よりも大切なことなのだ。クレジットカードは、この「おカネの流れ」を見えにくくしてしまう。クレジットカードは非常に便利なものなので「使うな」とまでは言えない。使うなら明細書をカラーペンで色分けするなどして、4色のおカネの流れを「目に見える形」にしておくとよいだろう。最初のうちは、色分けされた明細を見ても何が何だかよく分からないかもしれないが、続けていくうちに、航海士が潮の流れを読むように、おカネの流れが見えてくる。それが、おカネをコントロールする第一歩なのだ。

■シンプルな管理術

 私のクライアントで創業以来、「前月末より1円でも多くおカネを手元に残す」と心に誓い経営に取り組んでいる社長がいる。その社長が特に重視しているのが預金通帳の残高である。具体的には「月末の預金口座残高」という明確な測定地点と、「前月末よりも1円でも多く」という測定基準を設けることによって資金繰りの良し悪しを判断している。

 これは非常に賢明であり、また、普遍性の高いおカネの管理術でもある。企業はもちろん、個人にも応用が利くうえ、とても簡潔で明瞭。また、これを徹底していけば、月末金欠を脱却するだけでなく、コンスタントな貯蓄も可能になるだろう。

 おカネの管理というのは、意外とシンプルなもの。流れをつかめば、自ずと解決策は見えてくる。おカネの役割を色分けすれば、その流れを「見える化」することが可能だ。これをコントロールできれば、おカネに振り回されたり、悩んだりすることはなくなるだろう。

亀田 潤一郎
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民114掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民114掲示板  
次へ