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「三菱自支援への責任を感じた」 ゴーン日産社長が特別寄稿 三菱自との関係強化で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161020-00000503-fsi-bus_all
SankeiBiz 10月20日(木)19時20分配信
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は20日、「日産はなぜ三菱自動車に出資するか」と題してSankeiBiz(サンケイビズ)に特別寄稿し、同日発表した三菱自動車での会長就任などの関係強化について、「支援への責任を感じた」などと強調した。
ゴーン氏の寄稿の主な内容は以下の通り。
◇
1998年秋、私は、日産経営陣に再建計画を示すためパリから東京へと向かった。この目的は、ルノーとの提携が日産生き残りのための手段であると彼らを説得するためだ。日産には日本の製造会社として誇りある歴史が存在したものの、10年にわたり巨額の負債を抱え、またイノベーションも停滞していた。しかし、このような状況が自らの手に負える範囲を超えていると認識したことについては日産を賞賛すべきだ。日産は支援を仰ぐべきパートナー探しを始めていた。最終的には、日産は私が考えていたのと同じく、ルノーが長期の最適なパートナーであると判断した。
私たちは共にルノー・日産アライアンスを構築し、当時も今もこれは自動車業界において他に例を見ない存在となっている。ルノーとの提携後、状況は急展開した。日産リバイバルプランを実行に移し、日産は計画よりも1年前倒しで目標を達成したのだ。過去17年間にわたり、私たちはアライアンスとして年間数十億ユーロに達するシナジー効果を実現し、共同購買、共通プラットフォーム、および工場の共同利用といった施策を展開してきた。私たちは、また、電気自動車、自動運転技術およびコネクテッドカーの分野で得られる機会を、それぞれが単独で実現できたであろうよりも効率的に活用している。
しかし、支援を求めるという勇気ある決断と、それを行ったことによって生じ得る恩恵を忘れたことはない。三菱自動車が燃費不正問題から立ち直るため4月に日産に支援を要請してきた際、私たちはこれを好機であると捉えた。財務的にも数百億円に達し得るシナジー効果が期待される。またルノーが日産の復活に貢献できたように、同じ日本の自動車メーカーに支援を提供する機会であると考えると共に、それを行うことへの責任も感じた。
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