http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/486.html
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米FRB目標に極めて近い、早計な政策枠組み変更に反対
[ニューヨーク 17日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は、FRBは最大雇用と2%のインフレ目標に極めて近いとし、成長押し上げに向け早計に政策の枠組みを変更すべきでないとの立場を示した。エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演で述べた。
また金利が現在の水準に長くとどまれば、米経済は将来的により長期かつ深刻なリセッション(景気後退)に見舞われるとし、低成長により景気後退時の金融政策の有効性が低減する状況に言及した。
フィッシャー副議長はインフレ目標の3%への引き上げについて問われ、「意欲的にはなれない」と答えた。
「われわれは持続可能な最大雇用および2%のインフレ目標にかなり近づいている」とし、「極めて近い状況で目標を変更することは問題だ」と述べた。
またFRBは過度な刺激を提供し、雇用目標を上回ることを目指すべきではないとの考えを示した。
前週末14日には、イエレン議長が2007─09年の金融危機による打撃を修復するには、力強い総需要と労働市場のひっ迫を伴う「高圧的な(high pressure)」経済の運営を目指すべき可能性があると指摘。長期債利回りは跳ね上がった。
インフレ目標の引き上げは米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が今年の夏に、消費や投資を促進する手段として提唱した。
フィッシャー副議長は「極めてひどい悲観論が経済を覆えば、かなり深刻な問題だが、われわれはそのような状況にはない」と指摘。「現時点でインフレ目標の引き上げには非常に慎重」として否定的な立場を示した。
ただ、とりわけ景気後退時など、「超低金利は金融政策を一段と困難にする」とも指摘。
金利が低水準にとどまれば、量的緩和やフォワードガイダンスといった手段もあるが、「これらは標準的な金融政策の完璧な代替策ではない。低金利トレンドに起因する金融政策の限界により、経済にマイナスの衝撃が及べば、より長く深刻なリセッションを招く恐れがある」と述べた。
<利上げは「そう簡単ではない」>
ただ、中銀関係者の間では高齢化や、需要および投資の低迷が米国、ひいては世界の潜在成長率を損なっているとの見方が強まっており、FRBが利上げに踏み切ることは「そう簡単なことではない」とした。
成長の足かせの多くは人口動態といった金融政策が及ばない領域と指摘。生産性向上や投資拡大の実現は、支出を増やすことが可能な政府機関によるところが大きいと述べた。
フィッシャー副議長は現在の金融政策、または年内利上げの可能性については言及しなかった。
ただ副議長の発言は、エコノミストらが提唱する「長期停滞(secular stagnation)論」のように、長期の潜在成長率が低下していると見方がFRB内に広まっていることを示唆している。
副議長は、長期の成長トレンドが低下することで、長期のフェデラルファンド(FF)金利見通しは最大1.2%ポイント押し下げられるとの見方を示した。
人口動態トレンドや投資の停滞、海外経済の減速がさらなる下押し要因となっており、長期金利がゼロに近づくほど、将来の景気後退時の金融政策余地が狭まることになる。
*内容を追加しました。
http://jp.reuters.com/article/usa-fed-fischer-idJPKBN12H264?sp=true
フィッシャーFRB副議長:財政政策は低成長対策に寄与する可能性
Christopher Condon
2016年10月18日 04:08 JST
フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は低い生産性や高齢化による影響が米国の経済や金利の重しとなっていると指摘し、政府の政策によってこうした影響をある程度緩和できる可能性があるとの見解を述べた。
フィッシャー副議長は17日、ニューヨークのエコノミック・クラブで講演。「民間投資の促進や公共インフラの改善、教育改善、さらにより効率的な規制といった要素が重なり合うことで生産性や生活水準の向上を促す可能性が高いだろう」と指摘。さらに、こうした政策により、「経済、特に中央銀行が将来、実質的な低金利制約に甘んじなければならなくなる可能性を軽減できるだろう」と続けた。
副議長はFRBのリサーチを引用し、政府支出を国内総生産(GDP)の1%相当引き上げることによって、景気を刺激も抑制もしない中立金利を0.5ポイント引き上げることができるだろうと述べた。
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iP5bj6S2Df34/v2/-1x-1.png
原題:Fed’s Fischer Says Fiscal Policy Could Help Fight Low Growth(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-17/OF7DFQSYF01T01
米9月鉱工業生産0.1%上昇、電力・ガスが重しに
[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した9月の鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇と、市場予想に沿う結果となった。製造業の持ち直しを、電力・ガスの低下が打ち消した。第3・四半期の国内総生産(GDP)の伸び率は緩やかになると観測される。
8月の数字は当初発表の0.4%低下から0.5%低下に下方修正された。
第3・四半期の鉱工業生産は年率で1.8%の伸びとなり、四半期ベースでは昨年第3・四半期以来初めて上昇した。
2014年6月から15年12月にかけてのドル高と原油価格の急落は引き続き産業部門の足かせとなっている。企業が余剰在庫の削減に走り、工場に対する発注が減ったことも打撃となっている。
ナロフ・エコノミック・アドバイザーズの首席エコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「年初以降みられるように製造業部門が打撃を被っているような状況においては、本格的な力強い経済拡大の実現は困難だ」と指摘した。
ただ、ドル高の勢いが収まり、原油価格も安定する中、産業部門は最悪期を脱したと予想される。今月初めに実施された調査によると、9月の工業の生産が加速し、資本財の新規発注が今年6月以来初めて増加したことを示した。
JPモルガンのエコノミスト、ジェス・エッガートン氏は「ドル高や過剰在庫の悪影響が過ぎ去りつつあり、製造業セクターが緩やかなペースで成長を続ける」との見通しを示した。
9月の製造業の生産指数は9月は0.2%上昇。8月は0.5%低下だった。自動車・同部品は0.1%上昇した。
第3・四半期の製造業の生産指数は0.9%上昇だった。
鉱業は0.4%上昇、原油の抽出は減ったものの、石油・ガス田の掘削が増えた。四半期ベースでみると6期連続で低下していた鉱業の生産は、第3・四半期に3.7%上昇となり持ち直した。
電力・ガスからなる公益事業は1.0%の低下。8月は0.3%低下だった。
生産がほぼ横ばいだったことを反映して、9月の設備稼働率は前月比0.1ポイント上昇の75.4%となった。FRBは米経済に残る「緩み」を測る上で設備稼働率を注視している。
http://jp.reuters.com/article/sept-us-iip-idJPKBN12H1ZX
米鉱工業生産指数:製造業は0.2%上昇、前月は0.5%低下に下方修正
Shobhana Chandra
2016年10月18日 00:53 JST
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全体の鉱工業生産は前月比0.1%上昇、前年比1%低下
鉱工業設備稼働率は75.4%と、前月の75.3%を上回る
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iqbcPwV1jq9Q/v2/-1x-1.png
9月の米鉱工業生産統計では、製造業の生産を示す指数が前月比で上昇した。前年同月比では変わらず。
米連邦準備制度理事会(FRB)の17日発表によると、9月の製造業生産指数は前月比0.2%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.1%上昇だった。前月は0.5%低下(速報値0.4%低下)に下方修正された。
全体の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は9月に前月比0.1%上昇。エコノミスト予想中央値と一致した。前月は0.5%低下(速報値0.4%低下)に下方修正。
HSBCセキュリティーズUSAのエコノミスト、ライアン・ワン氏は「エネルギー業界の設備投資減少の悪影響は薄れてきた」と指摘。「これにより、企業の投資は全体として今後1年間に緩やかな伸びを再開するだろう。製造業の生産は引き続き最小限の伸びがみられる可能性が高い」と述べた。
鉱業の生産は0.4%上昇。前月は1.0%の低下だった。石油など商品価格の安定化を反映した。石油・ガスの掘削は5.1%上昇と、4カ月連続のプラスとなった。
公益事業の生産は1%低下。前月は0.3%の低下だった。
製造業のうち、自動車・同部品の生産は0.1%上昇で、前月の0.9%上昇から伸びが鈍化した。
消費財の生産は0.2%上昇。前月は0.2%の低下だった。企業設備財生産は0.2%低下し、2カ月連続マイナス。建設資材は0.8%上昇。前月は1.4%低下していた。
鉱工業設備稼働率は75.4%と、前月の75.3%を上回ったものの、前年同月の76.4%をなお1ポイント下回っている。
統計の詳細は表をご覧下さい。
原題:U.S. Factory Production Rises for Third Time in Four Months (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-17/OF74FZ6K50YO01
米NY州製造業業況指数、10月は5月以来の低水準 見通しは改善
[17日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)連銀が発表した10月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス6.80と、前月のマイナス2.0から低下し、5月以来の低水準をつけた。市場予想のプラス1.50も下回った。
一方、6カ月先の見通しはプラス36.0と、前月のプラス34.5から上昇、2015年4月以来の水準をつけた。
雇用指数はマイナス4.7と、前月のマイナス14.3から改善。
新規受注も前月のマイナス7.5からマイナス5.6に上昇した。
支払い価格はプラス17.0からプラス22.6に上昇、2014年9月以来の水準を記録した。
http://jp.reuters.com/article/ny-manu-index-idJPKBN12H1RO
BofA7−9月、7.3%増益−債券トレーディング収入が大幅増
Laura J. Keller
2016年10月17日 20:13 JST 更新日時 2016年10月17日 21:36 JST
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https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ibbqMznbyc1A/v2/-1x-1.png
資産規模で米2位の銀行バンク・オブ・アメリカ(BofA)の7−9月(第3四半期)決算は、前年同期比7.3%増益となった。債券トレーディング収入がアナリスト予想を上回ったほか、費用が減少した。
17日の発表によると、純利益は49億6000万ドル(約5160億円、1株当たり41セント)と、前年同期の46億2000万ドル(同38セント)から増えた。会計調整を除いたベースの1株利益は42セントで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の33セントを超えた。
BofAは金融危機後に不良化した住宅ローンをめぐる訴訟などの負担が峠を越えた。年央以降に債券トレーディング回復の追い風もあり、第3四半期は主要4事業全てで増益となった。
収入は3.1%増の216億ドル、費用は3.3%減り135億ドルとなった。
債券トレーディング収入は39%増の27億7000万ドルとなり、アナリスト予想平均の22億ドルを超えた。一方、株式トレーディング収入は17%減の9億6000万ドルで、予想の12億ドルに届かなかった。
原題:Bank of America Profit Rises 7.3% on Cost Cuts, Bond Trading(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-17/OF6UO16TTDTV01
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