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トヨタ「オールジャパン」へ スズキと提携交渉 (日経新聞)
http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/322.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 12 日 20:27:31: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             記者会見するトヨタの豊田章男社長(左)とスズキの鈴木修会長(12日午後、東京都文京区)


トヨタ「オールジャパン」へ スズキと提携交渉
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HQI_S6A011C1000000/
2016/10/12 17:37 日経新聞


 トヨタ自動車がスズキと業務提携に向けて動き出した。世界の自動車産業のリーダー的存在であるトヨタといえど、自動運転や環境対応などの技術は単独で普及させることは難しい。軽自動車の雄でもあるスズキと協力関係を結べば、トヨタの手による「オール・ジャパン」体制が完成する。

■「資本の論理」より先端技術

 トヨタはトラック大手の日野自動車と1966年に業務提携して以降、軽自動車で国内首位のダイハツ工業を含めて一大グループを形成。今年8月には51%超出資するダイハツ工業を完全子会社化し、グループ固めを着々と進めてきた。トヨタ、日野、ダイハツ合計の国内新車販売台数(軽含む)のシェアは2015年で4割を超し、断トツの存在だ。

 一方、この間、トヨタはグループ外への目配りも怠ってはいなかった。2000年代に米ゼネラル・モーターズ(GM)の経営不振が深刻になると、GMと親密だった富士重工業、いすゞ自動車と相次ぎ資本・業務提携。当時は「豊富な資金を持つトヨタが、後ろ盾を失った富士重やいすゞを手助けした」(自動車大手幹部)と評された。

 ところが、それからのトヨタの提携戦略のあり方は変化を見せる。「資本の論理」でグループを拡大するより、相手に技術などを求める姿勢が目立つようになったのだ。

 マツダとは2015年に環境や安全技術で提携したが、トヨタの豊田章男社長、マツダの小飼雅道社長が互いのクルマづくりへのこだわりに共感したことが決め手だったという。資本関係で結びつくというより、将来の技術をにらんだ握手だった。

 20世紀の自動車産業の再編は、世界地図を広げてメーカー同士が規模拡大を競う「陣取り合戦」とほぼ同義だったといえる。しかし、この10年間は環境対応技術などの開発負担を軽減するために手を結ぶケースが相次いでいる。独自路線にこだわってきたホンダが2013年、GMと燃料電池車技術で提携したのも、そのあらわれである。

■同じ志をもった仲間

 自動車を巡る先端技術の革新は早まる一方。環境技術に加え、自動運転などの新しい技術分野が目白押し。そこでは、米グーグルや英アーム・ホールディングスといったIT(情報技術)の巨人などの主導権争いが待っている。

 今回のスズキとの提携にはインドなど新興国の攻略などで協力する面があるのかもしれないが、最も大切なテーマは先端技術の開発にほかならない。まずは環境や安全、ITなどの分野で互いの競争力を高めることが目的だ。そして、IT勢などと競う将来技術の規格を巡る攻防で優位に立つ狙いもあるだろう。

 「自動車業界を取り巻く環境が大きく変わる今、必要なのは『変化に対応する力』。個別の技術開発に加えて、同じ志をもった仲間づくりが重要となってきている」。豊田社長は、こう強調している。両社の関係が将来、どれだけ太くなるかは分からないが、トヨタとスズキが組むのは必然だった。

 トヨタがスズキと手を組むと、ダイハツなどのグループ企業、マツダなど「仲間」のメーカー分を合わせた国内シェアは6割を優に超す。これだけのメーカーを束ね、トヨタは次世代の技術開発競争をリードしていけるのか。それは、日本の自動車産業の将来も左右する。業界の盟主のリーダーシップが改めて問われる。

(岸本まりみ、浜美佐、武類雅典)
 

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コメント
 
1. 2016年10月12日 21:06:56 : iM2gV6kcfE : J2@e5Ks6c0o[2]
トヨタとスズキ、提携交渉=自動運転、環境などで協力―国内3陣営に集約
時事通信 10月12日(水)15時21分配信

 トヨタ自動車とスズキは12日、業務提携の検討開始で合意したと発表した。自動運転をはじめとした安全技術や環境、ITなどの分野で連携する。先進技術の開発に課題を抱えるスズキと、提携先の自動車メーカーを広げて業界の技術革新を主導したいトヨタの思惑が合致した。

 今後の普及が期待される自動運転や次世代エコカーなどに関する先端技術の開発はコスト負担が大きく、自動車各社は他社と連携する動きを加速させている。提携戦略で出遅れていたスズキがトヨタとの協力に踏み出すことで、国内自動車業界はトヨタ、日産自動車、ホンダの3陣営に集約されることになる。

 東京都内で記者会見した鈴木修スズキ会長は、「独立した企業として経営していくことに変わりない」としながらも、自動車業界で激化する技術競争を踏まえ、「伝統的な技術を磨くだけでは将来が危うい」と危機感を表明。豊田章男トヨタ社長は「環境が激変する中、生き抜くために必要なのは変化に対応する力だ」と語り、スズキとの提携の意義を強調した。

 具体的な提携内容は、両社で今後詰める。要請があれば連携を他社に広げることも検討する。将来の資本提携の可能性については、両氏とも「ゆっくり考える」と述べるにとどめた。

 トヨタは8月、軽自動車分野でスズキとライバル関係にあるダイハツ工業を完全子会社化。今後の協議では、公正な競争条件の確保をうたう独占禁止法などを踏まえ具体的な協力を模索する。

 提携協議は、鈴木会長が9月初旬、豊田章一郎トヨタ名誉会長に申し入れたことからスタート。今月に入り、鈴木会長と豊田社長が会談して交渉入りに合意した。スズキは昨年、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲンとの資本・業務提携を解消し、新たな提携先を探していた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161012-00000080-jij-bus_all


2. 2016年10月13日 00:05:38 : qiNM7jknEs : RLumgmenC5c[91]
スズキの鈴木修社長は同社を静岡県の一企業から世界の有数自動車メーカーに育て上げた経営者であるが、さすがに80歳代の半ばともなれば、この先いつまでやれるか分からない。自分から見て社内の後継者は頼りないと思っているのだろう。「寄らば大樹の陰」とばかり、トヨタに頼ったのだと思われる。

スズキは1970年代、排気ガス規制できるエンジンがなく、トヨタに相談してダイハツのエンジンを回してもらった事情があり、このとき以来の動きだと言える。鈴木修氏は、その時にトヨタとの交渉に当たっていた。それの目処がついたことから、1978年6月に社長に就任したのである。

その鈴木修社長が引退するに当たって、やはりトヨタを頼ったか…と言うのが、当方の感想である。GM、いすゞ、富士重工、日産、三菱自動車と提携先を移してきたが、やはり本命はトヨタだったかと思った。

スズキもトヨタも、同じ織機メーカーを源流としている。自動車の方向も、万人向けの無難な自動車と言う点で共通している。両社とも超保守派であり、石橋を叩いて渡る経営だ。これまで目立つ動きを見せなかったのは、独占禁止法の絡みだろう。登録車トップのトヨタと、軽自動車トップのスズキが組んだら、どう見ても独占禁止法に抵触する。

アメリカでは、それを恐れてGMとフォードとクライスラーの経営者も社員も会う事を避けてきた。まあ独占禁止法も、国際競争のためにガリバー企業を認める方向にあるから、トヨタとスズキが組んだとしても、以前よりは審査も甘くなるだろう。

もし両社が手を組めば、トヨタの軽自動車部門のダイハツを含めて、国内市場の3分の2以上を占める巨大グループができあがる。ただでさえ割高な新車の軽自動車が、カルテルによって価格が高騰するのは間違いない。

スズキとダイハツの危機感は、相当なものがある。軽自動車は右ハンドルで、欧米の衝突安全基準に適合していない。だから正規の輸出ができない。(註 やっているのは、三菱アイ・ミーブだけ)

日本国内市場は今後、どんどん先細りしていく。そのような中、ガソリンエンジンを両社で共通化できるとあれば、これほどうまい話はない。しかし、どの軽自動車も3気筒になってしまうのだ。当方が好きだった、かつてのスバルの軽自動車。4気筒エンジンと4輪独立サスペンションで、他社製品と全く違った。さすが、スバルは技術力あるなあ…と、感心したものであった。

だがスバルの軽自動車は生産コストが高かった。軽自動車のユーザーは価格優先。それでスバルは撤退し、今ではダイハツの軽自動車を売っている。しかし、そのダイハツの軽自動車もスズキと統合されたあげく、値上げするのは必至。しかも中古車市場も、トヨタの関与がますます大きくなって、高値安定となるだろう。

高値安定になるのは、登録車のリッターカーも同じ。この分野は、トヨタ以外のメーカーは世界の趨勢を勘案して、1.7メートルを超えた全幅が普通になってきた。1.7メートルの5ナンバーを守っているのは、トヨタのパッソやヴィッツやカローラなど、トヨタが中心。

日産がマイクラ(日本名マーチ)の新型を出したが、やっぱり1.7メートルを超えている。どうも新型は日本国内では出さないみたい。するとリッターカーでもトヨタ独占となる。(註 三菱ミラージュがあるが、三菱に対する連日のネガティブ報道で、選ぶ人は極度に少ない。)

いよいよ当方の恐れていた事態が現実化しそうである。日本国内のトヨタ寡占化である。日本国内では、今やトヨタと組んでいないメーカーの方が少数派になっている。三菱ミラージュも、三菱ASX日本名RVR)がオーストラリアで人気あっても、日本では売れないことが、如実に物語っている。

いよいよ「トヨタにあらずんば、クルマにあらず」の時代が来たのである。
(註 当方はクルマと言う用語は使わないが、今回は敢えて使った。)
しかし、それは日本車の終わりの始まりだろう。


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