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過労企業・電通の女子社員自殺が労災認定。業界関係なく新入社員を襲う「会社という罠」が浮き彫りに......
http://biz-journal.jp/gj/2016/10/post_1467.html
2016.10.08 Business Journal > ギャンブルジャーナル
広告大手の電通に勤務していた女性新入社員である高橋まつりさんが、昨年のクリスマスに寮から飛び降りて自殺した件に関し、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められることとなった。
毎月100時間を超える残業に加え、高橋さんのSNSなどを見ると社内での人間関係やセクハラなどに関するツイートもあることから、様々なストレスが複合的に押し寄せていたことがうかがえる。電通では1991年にも男性社員が過労により自殺しており、当時も広告業界や電通そのものの企業体質、労働環境が取りざたされたが、現在も状況に変わりはなさそうだ。
今回の件で、先のネット広告不正請求も含め、電通のイメージが大きく失墜することになったのは間違いない。ただ、今回の高橋さんのような状況は、何も電通だからというわけではないように思える。新入社員が陥りやすい「会社という罠」は、どこへ行っても共通ではないだろうか。
新入社員というのは、その多くが社会のことを理解していない。そのような状態で、就職活動をして新卒入社した会社というのは「何も知らない」若者に社会や会社生活の「あるべき姿」なるものを植え付ける。
当然、入社した会社が世間でいうところの「ブラック企業」だとしても、社会に出たのが初めての人間の中には、その会社の環境が「正しい」と思い、その環境に合わせようと尽力する者が大半だ。目の前の環境に適応しようとする最中、社会には様々な形態や考え方を持つ会社があると、周囲を見渡す余裕がない場合も多いだろう。
仮に入社した会社の環境や仕事、人間関係が自分に合っているならば問題はない。ただ、その環境や業務内容が合わなかった場合、もしくは上司を含め周囲との人間関係が円滑にいかず、ストレスをため込む人も多いのではないだろうか。もちろんある程度の我慢が必要という考えもわかるが、物事には限度がある。学生の時にいかに企業分析をしようとも、実際の体質まではなかなかわからないものだ。
よほどマッチしない職場で仮に精神的に追い込まれても「せっかく新卒で入ったのに」「親が心配する」などなど、様々な理由で職場に残ることを選択する新入社員はやはり多い。本当は転職することなど大層な話でもないのだが、世の中には多くの企業が存在し、自分に合う職場があるかもしれないという見方ができない若手社員が決して少なくない。
ただ、精神を病むほどであるならば、やはりその会社は辞めるべきだ。新卒がもったいないという考え方も分からないでもないが、それだけで人生が決まるということは絶対にない。転職でよりよい環境を手に入れた人はたくさんいるのだ。自身がベストを尽くすことは大切かもしれないが、労働環境に注意を払わない企業や質の悪い上司が語る「正しいこと」だけに、飲み込まれてはいけない。
今回の高橋さんは、本当に無念だが命を落とすこととなってしまった。高橋さんほどではなくとも、会社の環境に悩む新入社員は非常に多い。高橋さんの母親が語っておられた「命より大切な仕事はありません」とは、究極の言葉である。視野を広く持ち、「会社という罠」にはまらないことが最大の自衛手段である。
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