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1食75円の自炊生活
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2016/09/175-bf33.html
2016.09.06 きっこのブログ
あたしの食生活は、「できる限り外食しない」「できる限り自炊する」ということを基本にして、「1食100円まで」という予算を設定してる。「1食100円」と聞くと、「えっ?」って思う人もいるかもしれないけど、自炊すれば、ごはん1杯が20円、お味噌汁が10円ほどなので、おかずに70円も使える。ちなみに、ごはん1杯20円というのは、あくまでも我が家のお米の値段であって、もっと安いお米を使えば1杯10〜15円に抑えることもできるし、最高級の魚沼産コシヒカリなら1杯40円くらいなる。
我が家の場合、主食のお米は、信頼できる農家さんから無農薬の玄米を30キロ、約8000円で買ってて、食べるぶんだけ精米してる。だから、30キロと言っても、精米したぶんだけ量が減るワケだけど、あたしは「精白米」までは精米せず、その時によって「五分搗き」か「七分搗き」にしてるから減るのはだいたい5%ほどだ。つまり、30キロの玄米が、精米すると28.5キロになるワケだ。
お茶碗1杯のご飯は約150グラムだけど、これは炊き上がった状態で、お米なら約65グラムだ。65グラムのお米が、炊き上がると約2.3倍になって、150グラムになる。だから、あたしが約8000円で買ってる玄米は、精米することで28.5キロになり、これを65グラムで割ると約438、つまり、お茶碗に438杯ぶんのご飯になるのだ。そして、「8000円÷438杯=18.3円」てワケで、ご飯1杯が約18円ということになる。
でも、母さんと2人で1杯ずつ食べるとすると、「65グラム×2杯=130グラム」ということになり、1合(150グラム)よりも少なくなり、水加減もメンドクサイヤ人だし、量的に少し足りないので、我が家では1回につき1合ずつ炊くことにしてる。150グラムのお米は、炊き上がると340〜350グラムになるので、1杯あたり175グラムくらいになり、お茶碗に「気持ち山盛り」になり、母さんもあたしも量的にちょうどいい。で、この「1杯75グラム」の「気持ち山盛り」で計算し直すと、8000円で買ってる玄米は380杯ぶんのご飯になり、1杯あたりは約21円ということになる。だから、我が家では、ご飯1杯20円として計算することにしてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、8000円の玄米から生まれる380杯のご飯は、我が家では3カ月ぶんになる。1日3食のうち、ご飯を炊いて食べるのは2回で、1回はおそばやうどん、小麦粉で作った「だんご汁」などを食べてるので、ご飯は母さんと2人で1日に4杯、これが30日間で120杯、3カ月で360杯‥‥という計算だ。もちろん、1日3食ともご飯を炊いて食べる日もあれば、あたしがお昼用におにぎりを作ってお仕事に行く日もあるから、ご飯380杯ぶんのお米は、だいたい3カ月でなくなる。
で、我が家の毎月の食費だけど、PCでつけてる家計簿を見ると、面白いことが分かる。小さい単位まで公表しても意味がないから、10円の単位以下は四捨五入するけど、今年1月から8月までの食費は、こんな感じになってる。
1月 11500円
2月 9700円
3月 19400円
4月 9500円
5月 10400円
6月 18900円
7月 11200円
8月 9800円
これを見れば分かるように、3月と6月だけが他の月よりもグッと高くなってるけど、これは、3カ月に1回、玄米30キロを約8000円で買った月だ。我が家の食費は、玄米を買った月は「2万円弱」、その他の月は「1万円前後」なので、ザックリ言えば「3カ月で約4万円」ということになる。平均すれば1カ月が約13400円ということになり、30日で割ると1日あたり約450円、これを母さんとあたしの1日の計6食で割ると「1食75円」ということになる。
もちろん、これは食材や食品類を買ったお金の総額なので、ここに光熱費は含まれてないけど、もしも細かい計算をして、調理で使った光熱費をプラスしたとしても、「1食100円まで」という設定は楽勝でクリアしてると思う。そして、結果的に「1食75円」で済んでるのは、月に何度かは1人前300円も400円もするお刺身や高級干物などを楽しみつつも、それ以外の日の多くが「ほとんどお金の掛からない献立」で済ませてるからだ。
‥‥そんなワケで、我が家の調理のモットーは、「食材はムダなく使う」と「煮物などはまとめて作る」で、この2つは徹底してる。たとえば、我が家では、ダイコンは必ず農家の直売店に行って「葉付き」のものを買う。ダイコンの本体と同じくらいの長さの立派な葉っぱがワサワサと付いてて、たいていは1本100円だ。
葉付きダイコンを買ってきたら、まずは葉っぱをよく洗い、1センチくらいに細かく刻んでから、お鍋に塩をひとつまみ入れて、サッと茹で、ザルに取って水を切る。これで葉っぱの下ごしらえは完了なので、すぐに使わない時はジブロックに入れて冷凍保存。このままお味噌汁の具にもなるし、千切りしたアブラゲとゴマ油で炒めて、お醤油で味付けしても美味しい。サバやアジの塩焼きの身をほぐしたものや、鮭フレークなどと一緒に炊き立てのご飯に混ぜても美味しいし、他にも使い道は無限だ。
そして、ダイコンの本体は、煮物でもサラダでもお漬物でも、普通はピーラーで皮剥きをすると思うけど、あたしの場合は、おでんのダイコンくらいの厚さの輪切りにしてから、あえて包丁でかつら剥きにする。こうすると、あたしはプロの料理人みたいに包丁使いが上手じゃないから、ちょっと厚めに剥けちゃうんだけど、これがいいのだ。ピーラーで剥いた皮は捨てるしかないけど、包丁で剥いた少し厚めの皮は、千切りにしてゴマ油でサッと炒めて、お醤油、お酒、お砂糖で味付けして、輪切りのタカノツメを散らせば、ダイコンのキンピラになる。
ダイコンに限らず、たいていの根菜の皮はキンピラになるから、あたしは、ダイコンでもニンジンでも、柔らかめのタワシでよく水洗いしてから、包丁で皮を剥くようにしてる。ちなみに、ゴボウの場合は、タワシでよく水洗いしたら、皮は剥かずに、そのままササガキに切ってキンピラを作ってる。だって、表面に近い部分こそ栄養分が多いから、そこを捨てちゃうほどもったいないことはないからだ。
そして、話はクルリンパと戻るけど、皮を剥いたダイコンの本体は、5センチくらいの厚さのおでんダイコンみたいになってるから、これを1つか2つ、厚さ5ミリくらいの薄切りにしてからイチョウや短冊に切って、粗塩を振ってからビニール袋に入れて、塩昆布とタカノツメも入れて、冷蔵庫に入れてお皿か何かで重しをしとけば、数時間で美味しいお漬物になる。
また、1つか2つを同じように薄切りにして、これを重ねて千切りにして、まな板の上で軽く塩を振って手で揉むと、水分が出て柔らかくなるから、これとカニカマをほぐしたものをマヨネーズで和えるとダイコンサラダになる。キュウリの輪切りを加えてもいいし、仕上げにカイワレ大根を乗せるとピリッとして美味しい。
そして、他の大部分のダイコンは、ひとくち大に切ってからコトコトと煮て、ニンジンやチクワなども加えて煮物にする。多めに作り、大きなタッパーに入れて冷蔵庫に入れておいて、「あと一品、おかずが欲しいな」と思ったら食卓に出す。別に、いちいち温め直さなくても、ご飯とお味噌汁が温かいから気にならない。
また、煮物を作る時に、おでんダイコンを2つだけ残しておいて、これは別口でコトコトと煮て、アゴ出汁とお醤油で薄く味付けして、柚子味噌を乗せて風呂吹き大根にすれば、この日の夜の一品になる。1本100円のダイコンで、これだけのものが作れるのだ。もちろん、調味料や光熱費も使ってるから、正確に言えば100円以上になっちゃうけど、それでも、外食をするよりは遥かに安く済む。
他にも、ジャガイモが6個で100円だったりしたら、5個はまとめて煮物にして、タッパーに入れておき、残りの1個を細い千切りにして、塩水にくぐらせてから辛子明太子と和えて、ジャガイモのシャキシャキ明太子サラダにして、その日の夜の一品にする。辛子明太子は、「切れ子」と呼ばれてる安いものが、賞味期限が残りわずかでさらに安くなってる時にマトメて買ってきて、ラップに小分けして冷凍しておく。
お魚も、漁港に行くと、お刺身でも食べられる新鮮なイワシがひと山100円で買える。少し大きめのイワシでも20匹以上、中くらいのイワシなら30匹くらいあるから、買ってきたらぜんぶを捌き、10匹ぶんくらいはその日の夜のお刺身用に取っておく。残りは包丁で叩き、まな板の上でお味噌とショウガのミジン切りを加えてさらに叩き、最後に片栗粉を加えてよく混ぜて、つみれ団子を作っておく。その日の夜のお味噌汁に入れるぶん以外は、ラップして冷凍しておく。
このイワシのつみれ団子を作っておくと、特に冬場は大活躍してくれる。大きな白菜が1個80円とかで手に入る時期には、ほとんどお金を使わずに、美味しいイワシのつみれ鍋が楽しめる。お鍋にすれば、小麦粉を練ってビニール袋に入れて足で踏んだ団子やうどんをシメに使うことで、お米も減らない。また、お鍋のおつゆを土鍋に取っておいて、翌朝、冷やご飯を入れて雑炊にすると、コトコト煮てるうちに少ないご飯が2倍くらいに増えるので、お茶碗1杯ぶんで母さんとあたしのお腹がいっぱいになる。
イワシに限らず、切り身でも、干物でも、たいていのお魚は冷凍しておけるから、漁港まで買い物に行けない人でも、スーパーとかで安売りしてたり、賞味期限が迫って半額になっているものを見つけたら、その日に食べないとしても、買ってきて冷凍しておくといい。たとえば、ブリの切り身が照り焼きのタレに漬けてあるものがセールで1切100円だった時、翌日に売れ残りをパック詰めして1切50円で売ってたりする。これを買ってきて、メンドクサイヤ人でも1切ずつラップで包み、冷凍しておく。これなら、いちいち解凍しなくても、凍ったまま焼くことができる。
‥‥そんなワケで、今回紹介した葉付きダイコンやイワシの調理は一例に過ぎないけど、100円で買ってきた食材がここまで活躍してくれる自炊生活を5年も続けてきたから、今のあたしは、ファーストフード店の1個100円のハンバーガーや、コンビニのおにぎりがセールで1個100円になってるのを見ても「うわ、高い!」と思っちゃうし、「ワンコインで食べられるランチ」なんてのを見ると「1食に500円も払うのかよ?」って思っちゃう。さらには、ファーストフード店やコンビニ、外食店などで提供されてる食べ物の大半は、原材料の産地が不明だし、添加物も何がどれくらい使われてるか分からない。一方、自炊なら、産地偽装がない限り、少なくとも産地だけは選ぶことができるし、添加物だって限りなくゼロに近い。だから、安全で安心な上に、1食100円以下に収まる自炊生活は、あたしにとって、どんなに高級なレストランで食事をするよりも贅沢だと思ってる今日この頃なのだ♪
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