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年収増で将来の人生を「3倍」豊かに
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160906-00010000-nikkeisty-bus_all
NIKKEI STYLE 9月6日(火)9時0分配信
今月はキャリアと年収の関係について考えてみたいと思います。
社会人生活も何年かたつうちに、自分のキャリアや年収はコントロールできるものではないとあきらめてしまう人が多いものです。
20歳代がキャリアを切り開く余地が大きいことは当たり前です。しかし、30歳代や40歳代においても、自分のキャリアを他人任せにするのはもったいない話です。
マネーハックの発想でキャリアと年収の関係をもう一度考え直してみましょう。
■キャリアアップの努力を格好悪いと思わない
キャリアアップ、というと「貪欲」とか「上昇志向」といった言葉をネガティブイメージで思い浮かべる人が多いと思います。しかし、自分の能力を高める努力を、自分の能力に見合った報酬をもらう努力なのだと考えたら、一口に「欲」で切り捨てるものではなくなります。
人の能力には違いがありますから、年収の違いが生じるのは仕方がないことです。でもそれは、自分の能力をきちんと発揮し、その発揮した能力に相応の評価を得ていればこそです。
まだ能力を磨いていない人、能力の伸びしろがたくさんある人はそれを引き出す努力をすべきです。そうすることで年収を高めるチャンスがやってきます(逆にいえば、能力の伸びのない人は年収の伸びもないと考えたい)。
きちんと能力が評価され、相応の収入になっているかはまじめに考えるべきです。もし能力に見合う年収を会社がくれていないとしたら? これも逆に考えれば「あなたの能力の安売り」を許さないということでもあります。
いずれの場合でも、キャリアアップの取り組みを格好悪いと考えるべきではありません。
そして、年収増のチャレンジが成功すると、それは3倍の意味であなたを豊かにしてくれるのです。
■年収増は生活水準向上だけでなく貯蓄余力を高める
まず、年収アップが目の前の生活を豊かにしてくれることは、誰でも理解できるキャリアアップの効果です。同じ労働時間で年収が増えたとしたら、時給がアップしたということですが、その年収アップは食事のグレード、服代の予算リミット、賃貸の部屋の広さなどに還元することができます。
年収増を目指す人の動機のほとんどはこれだと思いますが、実は年収増は資産形成の観点からは貯蓄余力の増加でもあります。生活水準をアップせず年収増を実現できれば、その差額はすべて貯蓄に回せることになるからです。
お金をためて将来に備えておきたいと考えるとき、まず真剣に模索すべきは投資でも節約でもなく、年収増なのです。
■年収増は退職金も増やし、老後を豊かにする
ところで、年収が上がったということは社内評価が上がったということでしょう。これにより資産形成の面では貯蓄に続いて2つ目のアップが生じることも忘れてはいけません。それは退職金の増加です。
定年退職時(あるいは中途退職時)に受け取る退職金の金額は、勤続年数や社内の資格等級が反映されて決まります。近年では在職期間の資格等級に基づく貢献度合いを累積ポイントとして積算する、いわゆるポイント制退職金制度を採用している企業が増えています。
この場合、年収が上がった人は退職金のポイントも上がったということになります。つまり、将来の退職金の水準も上がったわけです。目の前の賃金以外でも、生涯賃金の観点から大きな違いが生まれます。
■年収増は社会保険負担増だが最終的には年金アップに
3つ目の増加は将来受け取る年金額です。社会保険料は年収に比例して負担増になります。せっかく年収がアップしても、健康保険料、介護保険料、雇用保険料、厚生年金保険料なども負担が増額されるわけです。
しかし、保険料を多く納めることは将来の給付が増えることでもあります。多くの場合、保険料と給付には関係があります。例えば、健康保険の産休時の給付(出産手当金)や傷病給付は離職前の給与水準が支給額に反映されます。雇用保険の求職者給付(いわゆる失業給付)も退職前の給与水準と年齢などに応じて決まります。
そして厚生年金です。厚生年金額は加入月数と平均標準報酬額でほとんどが決まります。平均標準報酬額、つまり保険料を払っている期間の平均賃金が例えば20万円か30万円かは、将来受け取る年金額の大きな差となって表れます。
負担増はおもしろくないことですが、この負担増は意味がある負担増なのだと考えてみるといいでしょう。
■3倍価値がある年収アップに取り組んでみよう
キャリアアップによる年収増は貯蓄増、退職金増、年金増と3倍の価値があるということが分かったかと思います。
目の前の効果だけではなく、退職金や年金も増やす効果を見いだす幅広い視点があれば、キャリアアップにも本腰を入れる気になってくるかもしれません。そうした発想こそマネーハック的発想なのです。
◇ ◇ ◇
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。所属は日本年金学会、東京スリバチ学会。近著に『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(明日香出版社)『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)などがある。趣味はマンガ読みとまちあるき(看板建築マニアでもある)。Twitterアカウントは@yam_syun。ホームページはhttp://financialwisdom.jp
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