＜原油＞供給過剰を懸念　ＯＰＥＣ、７月生産過去最高規模
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160815-00000126-mai-bus_all
毎日新聞 8月15日(月)22時53分配信

　【ロンドン坂井隆之】原油市場で供給過剰懸念が再び高まっている。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）の７月の生産量は、加盟国合計で過去最高規模の日量３３１１万バレルとなり、米国でもシェールオイル業者の開発再開の動きが出始めた。一時回復基調にあった原油価格は伸び悩んでおり、ＯＰＥＣが９月に開く非公式会合で増産凍結が再び議題にのぼる可能性もある。

　８月１０日発表されたＯＰＥＣ１４カ国の７月の生産量は、サウジアラビアで過去最高の１０４８万バレルに達したほか、１月に経済制裁が解除されたイランが１３万バレル増の３６３万バレルと、増産ペースが加速した。

　米国でも、２０１６年の生産計画を上方修正する業者が相次いでいる。シェール業者は原油安で採算が悪化したことから昨年末以降は新規開発を事実上停止していたが、その後の価格持ち直しやコスト削減で新たな投資余地が生まれている。シェール大手コンチネンタル・リソーシズの財務責任者は「１バレル＝３７ドル以上なら資金収支はプラス」として、４日に年間生産計画を２％引き上げた。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）は９日、１６年の米国全体の生産見通しを７月から日量１２万バレル引き上げた。

　昨年末時点で日量２００万バレル近くあった世界全体の供給過剰量は４〜６月期にほぼ半減し、ＯＰＥＣは「年後半にかけて解消に向かう」として６月の総会で生産量の上限設定を見送った。しかし、ＯＰＥＣや米国の生産が上振れれば、供給過剰は長期化しかねない。原油価格の国際指標である米国産標準油種（ＷＴＩ）は５月末に１バレル＝５０ドル台まで持ち直したが、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱の国民投票などを受けた先行き不透明感から再び３０ドル台に急落。現在４０ドル台半ばで推移しており、楽観ムードは後退しつつある。

　経済悪化に悩むベネズエラなどは再び生産調整の協議を求めており、カタールのサダ・エネルギー・産業相は８日、９月２６日にアルジェリアでＯＰＥＣの非公式会合を開くことを明らかにした。だが、増産姿勢を崩さない国もあるなど各国の利害は一致せず、協調は困難との見方が有力だ。

コメント
1. 2016年8月17日 17:01:45 : 2bsOpuO0OA : Rw04FbIH2Q4[1] ▲△▽▼ いつの間にか原油が数十年後枯渇するとかなくなったな あれほどメディアが騒いだのに知らん振りとはさすが

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 経世済民111掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。