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新橋「大地主女性」が突然の失踪〜周辺開発で地価高騰の最中、ちらつく"地面師"の影 現在進行形の怪事件! 週刊現代
http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/844.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 14 日 08:24:40: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


新橋「大地主女性」が突然の失踪〜周辺開発で地価高騰の最中、ちらつく"地面師"の影 現在進行形の怪事件!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49427
2016年08月14日(日) 週刊現代 :現代ビジネス


今年3月、ひとりの資産家女性が、突然失踪した。女性が持っていた土地では、複数の業者が絡む不審な取り引きが行われている。その背後には、裏社会に生息する人間たちの影もちらつく——。


■土地の資産は約15億円


東京・虎ノ門から新橋に至る約1.4kmの道路(環状2号線の一部)は「マッカーサー道路」として知られている。'46年に計画が決定された後、約70年の長い時間をかけて用地を買収し、'14年にようやく開通した。


同じ時期に、森ビルが超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」を開発し、周辺地域はにぎわいを見せている。


だがこの一連の都市開発が引き金となって、不可解な失踪事件が起きていた。マッカーサー道路が貫く「サラリーマンの街」新橋。この町で今年、ひとりの初老の女性が忽然と姿を消したのだ。


失踪したのはTさん、60歳。彼女は新橋に土地を持つ地主であり、資産家だった。


新橋駅から歩いて約20分。マッカーサー道路のすぐ西側にあたる新橋4丁目から5丁目にかけては、古くからここに住む人たちの家や、築年数の経ったビルが建ち並んでいる。


その一角に2階建ての一軒家がある。その土地面積は約182m2で、地価は公示価格換算で約8億4800万円。そこから5分ほど歩いたところにある4階建てのビルが建つ土地は、面積が約131m2で、地価は約6億900万円。


これらの土地を所有しているのがTさんだ。彼女の自宅近くに住み、古くから一家を知る、知人の60代男性Aさんが話す。


「Tさんはもともとこの土地の生まれ。彼女のおじいさんが不動産関係の仕事をしていたらしく、この周辺に土地を持っていたのです。お父さんは学校の先生ですが、早くに亡くなって、Tさんはずっとお母さんと二人暮らしでした」


資産家の娘として生まれたTさんは、相当な変わり者だったようだ。Aさんが続ける。


「二人で暮らしていた頃は、お母さんが部屋の片づけから料理、掃除、洗濯まで全部こなしていたから、Tさんは身の回りのことはまったくできませんでした。仕事に就いたことも一度もなかったようです。


まわりとのつき合いもいい加減。町内会で会費を集める班長の仕事をしていたこともありましたが、まったく集金をしませんでした。1年半分くらい溜まっていたので注意すると『私が立て替えときます』と言っていた」


地代による収入があったため、Tさんはおカネを持っていたが、とにかく人づき合いが不得意だった。自身が持つ土地の借主たちとの関係も悪化していったという。Tさんの家のすぐ近くに暮らし、家族が彼女と親しくしていた知人の60代男性Bさんが言う。


「20年ほど前に『固定資産税が払えない』とビルの賃料をいきなり倍近くに釣り上げたんです。突然のことに憤慨した借主たちが交渉しにいくと、Tさんは『そんな安い地代は受け取れない』と突っぱねて、大モメしたそうです」


■異変を知らせる手紙


そして20年ほど前にTさんの母親が亡くなると、彼女は周囲とのつき合いをより一層拒絶するようになり、自分ひとりで野放図な暮らしをするようになった。


Bさんが証言する。


「帝国ホテルで母親の一周忌が行われたすぐあとだったと思いますが、第一勧業銀行(当時)から1億円下ろしてきて、そのおカネを鞄に詰め込み、自宅を出ていきました。それからは延々とホテル暮らしでした」


彼女は帝国ホテルやプリンスホテル、渋谷エクセルホテルといった高級ホテルを転々としていた。葉山にもリゾートマンションを持っており、そこで過ごしていたこともあるという。


だが、そうした生活のなかでも、様々なトラブルを起こしては周囲を困惑させていた。Bさんが言う。


「渋谷エクセルホテルでは1ヵ月ほど長期滞在をして部屋を汚したとかで、ホテルの弁護士がうちに『なんとかしてもらえませんか』と相談に来たこともあります。


ほかにも、飲食店で食事をして代金を払おうとしたらカードが止められていて使えず、彼女から『午前中までに私の口座におカネを振り込んでくれないと警察に突き出されてしまう』という電話がかかってきたこともありました。何かしらの用件でだいたい2〜3ヵ月に一度くらいは電話がありました」


20年にわたってほとんど自宅に帰ることのなかったTさん。だが昨年7月、彼女の土地をめぐって、ある「異変」が起きた。Bさんが言う。


「私はTさんに頼まれて、定期的に郵便物をチェックしていたのですが、京橋の法律事務所から郵便物が何通も届いていたのです。


おかしいと思って事務所に電話をすると、その弁護士は『Tさんの土地で不自然な取り引きが行われている。このままだと土地を騙し取られてしまうかもしれないから本人に確認したい』と言うのです。しかし、こちらからはTさんに連絡が取れない。私にはどうしようもありませんでした」


不自然な取り引きを指摘されたのは、ビルが建つTさんの土地だ。実際、この土地は昨年4月にSという企業に売られたのを皮切りに、その後、3ヵ月の間に6度もの売買が行われ、最終的に昨年7月、NTT都市開発が買い取っている。


短期間で異様な回数の取り引きが行われ、しかも、1日に二度の売買が行われているケースもある。


不審なのはこれだけではない。最初にTさんから土地を買ったSという会社は、1億5000万円ほどでこの土地を買ったと見られるが、地元の不動産屋によれば、「そんな値段で買えるような土地ではない」という。


■知らぬ間に住所も移転され


そんななか、今年3月、「おカネがない」と言ってTさんが自宅に帰ってきた。Bさんは土地の取り引きについて、Tさんに質した。


「ですが、Tさんは『土地は売っていない。判子を押した覚えなんてない』とハッキリと言っていました」(Bさん)


さらに奇妙な事態が発覚した。


昨年4月の段階で、登記上、Tさんは縁もゆかりもない東京・大田区のアパートに住所を移転したことになっていたのである。そしてこの住所移転の手続きが行われたのは、土地の売買が行われる直前だった。



Bさんが言う。


「Tさんは住所についても『住所移転なんてしていない』『そんな場所は知らない』と言うんです」


本人が知らぬうちに住所を変更され、その直後に土地が売買される——まさにミステリーだ。


だが、Tさん本人は戻って来てからも、土地の動きにもそれほど興味を示していなかった。Aさんが言う。


「帰ってきてからはワンカップの酒を飲んで酔っ払ってばかりでした。おカネがなくなったようで、うちにも私が不在の時に、『3万円貸してくれ』とやってきましたが、髪形はおかっぱ、服装はホームレスのようで、異臭がしたそうです」


自分の土地のことは放っておいて、Tさんはその日生活するためのおカネを得るのに必死だった。口座を持っている銀行でおカネを貸してくれと何時間もカウンターに居座り、110番されて、所轄の愛宕署の署員に保護されるということが何度かあったという。


だが今年の3月中旬、周囲を騒がせていた彼女は、それまでの騒動が嘘のように、新橋の周辺からプッツリと姿を消したのである。Bさんが言う。


「3月12日、彼女は酒でトラブルを起こし、愛宕署に保護されたのですが、そのまま帰すと、またどこかで別のトラブルを起こすということで、その日は彼女を自宅まで送ったのです。そしてその日以来、彼女は姿を消しました」


心配したAさんが警察に相談。捜索願を出して、家宅捜索が行われた。Aさんはその様子を外から見ていたという。


「愛宕署の署員がやって来て、扉を開けるとゴミが入ったポリ袋の山でした。階段にもゴミがいっぱいで、二階にも上れない状況です。署員は30分ほどなかを探していましたが、どこにも本人はいない。どこに行ってしまったんでしょう」


本誌は、Tさんの移転先の住所である大田区を訪ねたが、そこにも彼女の姿はなく、今年3月に引っ越してきた男性が住んでいるだけ。男性は、


「ここは会社が用意してくれた部屋です。Tさんという方とは面識がありませんが、その方宛ての郵便物が届くことがあります。1ヵ月ほど前、Tさんの知人と称する方が『Tさんはいるか』と訪ねてきました」


と話す。近隣の住民たちも、昨年4月以降、その部屋に60代の女性が住んでいるのを見かけたことはないと口をそろえる。


■「地面師」の仕業なのか


いったい何が起きたのだろうか。警察関係者はこう推測する。


「『地面師』が不正な取り引きを行った可能性があります。彼らは、本人に成りすます、印鑑を偽造するなどの方法で不正に登記の書き換えを行い、売買をして利益を得ます。Tさんはちょっと変わった人だったから、彼女を都合よく利用しようという人間はいるかもしれない。


住所の移転は、印鑑証明を取りやすくするための常套手段。彼女が姿を消したということは、何らかの事件に巻き込まれた可能性があります」


Tさんが持つ周辺の土地は開発の影響で高騰中。'14年から'15年に公示価格は2・8%上がっている。そこに目を付けた人物がいたのかもしれない。新橋の地元不動産屋が言う。


「この辺りは、マッカーサー道路開通と虎ノ門ヒルズの開発で土地の値段が上がっていますし、周囲では再開発が頻繁に行われている。地上げに絡んで、土地の乗っ取りを考える輩がいても不思議ではない」


本誌は最初にTさんから土地を買った企業Sに連絡を取ったが、社長は不在。社長の父親は、


「うちの本業は砂利販売。もともと不動産はやっていなかったが、息子が個人的に扱っているだけではないかと思う」


と話し、社長本人とは接触できなかった。


NTT都市開発の広報担当者は、


「Tさんという方の名前は登記にあるので把握しています。ですが、以前の所有者について詳細は分かりません。購入に至る経緯も申し上げられません」


と回答。本誌はほかの企業にも接触を試みたが、連絡が通じないか、Tさんのことは知らない、頼まれて売買しただけ、といった回答ばかりだった。


そのうちの一社について、出入りしていたことのある男性はこういう。


「まっとうな会社には見えません。不動産屋というより金融屋。月末になると、支払いのためか債務者らしき人たちが事務所を訪れています」


Tさんはいまどこで何をしているのか。当局による捜査はまだ始まっていない。


「週刊現代」2016年8月13日号より



 

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