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大丈夫か(C)日刊ゲンダイ
GPIF最大の問題は5兆円評価損より“収益のブレ”の大きさ プロはこう見る 経済ニュースの核心
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187639
2016年8月12日 日刊ゲンダイ P6 文字お越し
「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2015年度の運用実績が5兆3098億円の赤字になったと大騒ぎしていますが、赤字の大きさよりも問題は収益のブレが大きくなった点にある」
年金運用に詳しいアナリストはこう指摘する。GPIFの15年度末の運用資産は約134兆7475億円。まさに「鯨(クジラ)」に例えられるほど巨大な年金ファンドだ。ずうたいが大きいだけに運用は簡単ではない。
15年度の運用利回りは円高と株安を受け、3・81%のマイナスに沈んだ。
「GPIFは14年10月から基本ポートフォリオにおける国内外の株式の割合を、それまでの2倍の計50%に拡大した。その結果、株価変動の影響をより受けやすくなった」(アナリスト)というわけだ。
国民を安心させるためなのだろう。運用実績の発表では、市場運用を開始した01年度からの通算収益は45兆4239億円の黒字で、プラス2.70%の利回りを確保していることも示された。
しかし、直近2年間で見れば、14年度の収益率が12.27%と突出して高かったものが、15年度にはマイナス3.81%に急降下した。その振れの大きさには驚かされる。しかも、15年度に唯一収益率が黒字であったのは、運用割合を減らした国内債券(プラス4.07%)だったことは皮肉としか言いようがない。
一方、運用の専門家からは「15年はマイナス運用となったが、勝ち負けはあくまで相場の指標であるベンチマークとの対比で評価されるべきだ」と擁護する声も聞かれる。
実際、ベンチマーク対比では、個別の銘柄を選定して運用する国内株式のアクティブ運用はプラス0.92%、同様に外国株式アクティブ運用もプラス0.09%の超過収益率を上げている。運用利回りはマイナスだったが、相場の下げ幅よりも運用は上振れしたというわけだ。
しかし、国民が求めるのはあくまでどれだけ運用で儲けたかだ。「運用利回りを上げるために、よりリスクの高い運用が求められる。大儲けする可能性もあるが、大損するリスクも高まる」(アナリスト)と言っていい。GPIFのジレンマが垣間見えた決算だ。
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