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これからのドローンはどこへ向かうのか・・・。(写真はイメージ)
壮観!ドローンが描く未来の空中オーケストラ 2020年に向けたこれからのドローンとの使い方
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47539
2016.8.11 澤邊 芳明 JBpress
執筆をしている7月17日は、京都では祇園祭の山鉾巡行が行われ、大勢の観光客で賑わっています。
1カ月半ぶりに弊社本社(京都市下京区)に帰ってきた私も、少し祇園祭を楽しみました。祇園囃子を聞くと夏が来た! と感じます。盆地特有の暑さがある京都は、川床をはじめ、涼を感じさせる技を多く持っています。そして、2020年に向け、新国立競技場には夏のオリンピック、パラリンピックを涼しく観戦できる工夫がなされます。それら昔からの技と現代技術の対比も、いつか書いてみたいと思います。
さて、今回取り上げるテーマはドローンです。
ドローン(drone)とは、英語で雄のハチを指す単語で、そこから、「群体の一部(端末)」を表すようになり、4つの羽を持つヘリコプター「クワッドコプター」を主に指す言葉として使われるようになりました。
首相官邸の屋上にドローンが墜落しているのが発見されて話題になったのが、2015年4月。この出来事が、日本におけるドローン開発を完全に鈍化させてしまいました。その後、2015年12月、ドローン規制を目的とする改正航空法が施行され、わが国初のドローンを想定した本格的な規制がスタートしました。
その一方、広大な大地と技術を持つ中国やアメリカは、ドローン開発を積極的に推し進めています。ドローン開発の有名メーカーとしては、2006年に汪滔(フランク・ワン)が創業したドローン最大手の中国のDJIや、フランスのParrot、アメリカの3D Robotics(3DR)があります。
1カ月半ぶりに弊社本社(京都市下京区)に帰ってきた私も、少し祇園祭を楽しみました。祇園囃子を聞くと夏が来た! と感じます。盆地特有の暑さがある京都は、川床をはじめ、涼を感じさせる技を多く持っています。そして、2020年に向け、新国立競技場には夏のオリンピック、パラリンピックを涼しく観戦できる工夫がなされます。それら昔からの技と現代技術の対比も、いつか書いてみたいと思います。
さて、今回取り上げるテーマはドローンです。
ドローン(drone)とは、英語で雄のハチを指す単語で、そこから、「群体の一部(端末)」を表すようになり、4つの羽を持つヘリコプター「クワッドコプター」を主に指す言葉として使われるようになりました。
首相官邸の屋上にドローンが墜落しているのが発見されて話題になったのが、2015年4月。この出来事が、日本におけるドローン開発を完全に鈍化させてしまいました。その後、2015年12月、ドローン規制を目的とする改正航空法が施行され、わが国初のドローンを想定した本格的な規制がスタートしました。
その一方、広大な大地と技術を持つ中国やアメリカは、ドローン開発を積極的に推し進めています。ドローン開発の有名メーカーとしては、2006年に汪滔(フランク・ワン)が創業したドローン最大手の中国のDJIや、フランスのParrot、アメリカの3D Robotics(3DR)があります。
・撮る
・運ぶ
・魅せる
それぞれについて、最先端のユニークな使い方を見ていきましょう。
■撮る
撮るという点で、最近話題になっているのが、京都のKaz&Marikoさん夫妻の世界一周新婚旅行(http://honeymoontraveler.jp/)での、ドローン撮影による絶景ムービーです。
Silent Dronie (Selfie+Drone) Clip From Cappadocia
本人たちも肉眼では見ることのできない、ドローンによる上空からの大自然の中での大パノラマを堪能できます。既にBBCで取り上げられたり、海外のCMで使用されているようなので、思い出の記録と共に旅行費用も稼げるという、一石二鳥の素敵な素晴らしいアイディアです。彼らが使用しているのは、Parrotのドローンです。
■運ぶ
Amazonはドローンを配達に使用しようとしています。独自開発のドローンで、早く的確に届けることを目指しています。
Amazon Prime Air
一方、中国では、ドローンを人の輸送手段にしようという挑戦が始まっています。
今年の「CES2016」(Consumer Electronics Show:全米家電協会主催の見本市)で最も話題を集め、「最もエキサイティングな発明」という賞賛を得た発表が、EHangの人輸送型ドローン「EHang 184」でした。
「EHang 184」は、人間1人を乗せて上空500mまで飛び、Google Mapを使用して約20分間自動飛行できるよう開発が進められています。
EHANG184, world's first Autonomous Aerial Vehicle
映像の中で、このドローンは大自然の中や都市上空を飛行していますが、あくまでCGであり、現時点では、人が乗り込んで地上わずか数メートルのところを10秒ほど浮くレベルとなっています。しかし、ネバダ州が今年6月6日に「EHang 184」の飛行テストを許可したというニュースもあり、実現は近いかも知れません。
余談ですが、私は、人が乗れるドローンを見ると、どうしても、アメリカ空軍が過去に開発していた、なんちゃってUFOの「アブロカー」を思い出してしまいます。これも浮かないんですよね。
Avrocar Continuation Test Program and Terrain Test Program, 06/01/1960 - 06/14/1961
■魅せる
私が一番関心を持っているのは、この分野です。
弊社でも、2013年に渋谷ヒカリエで、インベーダーゲームと人感センサー、透過スクリーンを組み合わせたインスタレーションを展示したことがありました。プレイヤーが体の動作で自機を操作し、空中に浮遊するドローン(敵のボスUFO)を撃ち落とすというものです。どうしてもドローンが惰性で大振りに動くため、いろんなところにぶつかったり、バッテリー交換が頻繁だったりと苦労した思い出があります。
中央に浮遊するUFO型ドローン(敵)の動きは、片方のプレイヤーの動きと連動している。反対側にいるプレイヤーは、体の傾きやジェスチャーでスクリーン上の自機を操作して、敵のUFO型ドローンを倒す。
コンピューターチップメーカーのIntelは、2016年1月にドイツのドローンメーカーAscending Technologiesの買収に合意したことを発表しました。そして、100台のドローンを使ってオーケストラの演奏にあわせて演舞するというドローンパフォーマンスイベント「Drone 100」を2015年11月に実施しました。
下の映像は、今年1月のCES2016でお披露目されたパフォーマンスです。このプロジェクトはドイツ、ハンブルク付近の飛行場上空で行われ、無人航空機の同時飛行パフォーマンスの記録としてギネス認定されました。
Drone 100
このパフォーマンスではライトを搭載した100台のドローンが用いられ、まるでUFOのように夜空を舞い、ベートーベンの「運命」として知られる交響曲第5番に合わせ、4人のパイロットのコントロールで様々なフォーメーションの変化を披露しました。
こういった複数台の同時飛行では、それぞれの機体が今どこにいるのかを正確に把握する必要があります。いわゆるマーカーになるものが必要です。映像を見る限りでは、地上に置かれた無数のLEDがその役目をしていそうです。
ちなみに日本で実施したいと思い、問い合わせたところ、3000万〜4000万円で1回実施できるようです。高いでしょうか? 安いでしょうか?
魅せるという点では、ドローンレースも盛り上がってきています。
今年6月、仙台にて、国内最大のFPVドローンレースである「JAPAN DRONE NATIONALS」が開催されました。これは、ハワイで10月に開催予定の「2016 World Drone Racing Championships(http://droneworlds.com/)」への日本代表としての出場権をかけたレースで、熱戦が繰り広げられました。
Drone Racing League | The Sport of the Future | DRL
ドローンレースで使用されるドローンは、そのほとんどがパイロット(操縦者)の自作です。フレームやモーター、モニター、カメラ、飛行システム等を選び、組み立てることで作成できます。
私は、小学生の頃、車タイプのカーラジコン小僧でした。マシンを自作し走らせていたのですが、ラジコンのシャーシに相当するものがフレームで、ラジコンと同じく軽量で強いカーボンファイバー製のものが主流です。
また、昔のラジコンは目視でレース場を俯瞰し操縦しましたが、ドローンはFPV(First Person View)、つまりドローンに取り付けたカメラからの映像をモニター(上級者はヘッドマウントディスプレイ)で見ながら操縦します。
市販のドローンと自作のレース用ドローンはどこが違うのでしょうか?
それは安定性です。市販のドローンはホバリングによる待機など、機体を安定飛行させるためにジャイロをコンピュータで制御します。一方、レース用ドローンは全てパイロットの腕による人力制御。そのため、素早く反応し、複雑なアクロバット飛行ができるわけです。
■「魅せる」の未来
さて、ドローンの可能性を見てきましたが、今後、「魅せる」はどう発展するのでしょうか?
弊社としては、上で紹介したIntelの事例のような、屋外エンターテイメントとしてのドローンの複数台「自動」制御に可能性を感じています。ドローンの制御を精緻に行うことで、花火のように、屋外で空中を活用したコンテンツを提供することができます。
これまで、屋外では、スクリーンを前提とした表現が主流でした。既存のアーキテクト(建築物・構造物)をスクリーンにし、立体物に映像を投影するプロジェクションマッピング。さらに派生として、噴水をスクリーンとしたウォータープロジェクション等があります。
しかし、野外フェスやお祭り、スキー場、スポーツイベント等では、これまで上空は活用されてきませんでした。
私はドローンをはじめとして、ヘリウムバルーンなど上空の活用が、今後、イベントで発展すると考えています。ブルーインパルスによる空中ショーやロサンゼルス五輪でのロケットマン、そして、花火。これまで、オリンピックの開会式では、様々な上空活用が試みられてきました。
2020年の東京オリンピックパラリンピックの開会式では、こういった「上空」の演出がひとつの見せ場になると考えています。
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