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「息をする財布」として支配されるポケモンGOの世界 二極化・格差社会の真相
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187429
2016年8月9日 日刊ゲンダイ 文字お越し
広島の原爆ドーム(C)日刊ゲンダイ
ポケモンGOのバカ騒ぎもマスコミ的には一段落。ではあるけれど、街を歩けば、いるわ、いるわ。ウジャウジャと。
ホームの端を歩きながら。自転車で逆走しながら。交差点をフルスピードで急カーブしながら……。
こんな奴らに殺されるほどのバカバカしさはない。任天堂やグーグルの生け贄に差し出すのは、頼むからご自分の軽〜いお命だけにしておいてね。
……まあ、ここまでは誰でも思う。アレの流行に伴う問題は、この程度では済みっこない。
マスコミがポケモノミクスだの何だのともてはやす“ビジネスチャンス”の正体をご存じか。いろいろあるが、アレがGPSで得られる位置情報を活用したゲームであることの罪深さに、まず本稿は警鐘を乱打しておこう。
ゲームの運用側はカモの現在位置を常に捕捉できる。ということは、ポケモンを出現させる場所(ポケストップ)の設定次第で、そのカモを財布ごと、どうにでも移動させることも可能なわけだ。
いわゆる位置情報マーケティング。開発段階から出資していた日本マクドナルドの狙いは当然コレだし、観光地への集客に躍起な鳥取県は、砂丘を何でもアリの“ゲーム解放区”に指定した。
だが考えてもみてほしい。こんなものに動かされ、操られる人間は、それでも魂をたたえた存在でいられるだろうか。「動く商圏」とまで表現するマーケッターも多い。単に「息をする財布」として支配されているだけだ。
一方では、広島市が平和記念公園内のポケストップを削除させた。こんなものにとりつかれた人間にタムロされたら大迷惑なのは広島に限った話ではないが、被爆地並みの事情がないと容易には削除してもらえないというからムチャクチャである。
位置情報には当然、いずれ“マイナンバー”が連動し、街中の監視カメラ網や顔認証システム、その他の監視・管理テクノロジーとも絡まり合う。私たちの一挙手一投足はマーケッターと政府に絶えず見張られ、彼らに都合よく誘導・統制されるだけ以外の人生などあり得なくされていく。
ポケモンGOのブームは一過性との予測もあるとか。思ったほど面白くないというのだが、秒進分歩がこの分野の当たり前。ゲームでポケモンマスターになったつもりの人々が、実は権力やITピンハネ商法のポケモンになり果てている自分自身に気付く日は、たぶん、永久にやって来ない。
「○〇、キミに、決めた!」
てなこと言われて、戦争させられて。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ早大商卒業、英国・バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。『日本工業新聞』入社後、『プレジデント』編集部、『週刊文春』の記者を経て独立。弱者の視点に立ち、権力者の横暴を徹底的に批判する著作を出し続けている。消費税の逆進性を指摘する著作も多数。「機械不平等」「安心のファシズム」「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」「ちゃんとわかる消費税」など。
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