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ポケモンGO、もう失速!?(イメージ)
ポケモンGO 早くも失速?…「皮算用」が狂っちゃった“あの人々” 〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160805-00000165-sasahi-soci
dot. 8月5日(金)16時0分配信
世界で1億ダウンロードを記録し、日本国内でも大ブームとなったスマートフォンゲーム「ポケモンGO」。スマホ片手に街をうろつく人々が急増するなど社会現象となったが、一方でブームに陰りが見え始めていると指摘されている。
リリースと同時にアプリランキングで1位になった「ポケモンGO」だが、早くも7月末には首位から陥落。8月5日時点のiOS向けAppStoreの無料ランキングでは3位に、アンドロイド向けのGooglePlayで4位まで後退した。ネット上でも「1週間で飽きた」「少しやってポケモンを懐かしんだら十分」「もうアンインストールしちゃった」といった声が多数上がり始めている。
「日本よりも2週間先行して配信されたアメリカでも、当初のブームは半月ほどで沈静化しました。調査会社の米SurveyMonkeyによると、アクティブユーザーは配信直後の2500万人から2200万人に減っています。日本も同じようにブームは1カ月と持たないと予測されています。今後、日本でもライトユーザーが離れ、コアなユーザーだけが残るという状況になるでしょう。日本では配信開始3日間で1000万ダウンロードを突破しましたが、アクティブユーザーはこれより大分少ないと思います」(アプリ制作会社のエンジニア)
失速の原因としては、アプリデザイナーの深津貴之氏が自身のTwitterで指摘した「中期ゴールの欠如」が第一に挙げられている。「ポケモンGO」の最大の目標はポケモン図鑑のコンプリートだが、百数十種類いるポケモンを全て集めるのは途方もない時間が必要になる。その前に「中期ゴール」と呼べる手近な目標がなければユーザーはモチベーションを失って急速に離れてしまうというわけだ。
各地に点在する「ジム」の攻略が中期ゴールになり得るはずだったが、ジム戦は“ゲーム廃人”ともいえるコアユーザーの独壇場。ライトユーザーでは全く歯が立たず、逆に近寄りがたい場所になっている。
今後、さらにユーザーの離脱が進んでしまいそうな要素もあるという。
「大ヒットした要素のひとつとして夏にリリースしたことが挙げられます。『ポケモンGO』はユーザーが現実の世界で歩きながらポケモンを探しますが、夏はスマホ片手に出歩きやすく、行楽シーズンで長距離移動する機会も多い。ゲームの特性と季節がマッチしていたのです。しかし、数カ月後の冬の時期になったらゲームのために歩き回るユーザーがどれほどいるか……。コアなユーザーはまだしも、ライトユーザーは一気に離れてしまうでしょう」(前出のエンジニア)
だが、ある程度のライト層が離れたとしても、残ったコアなプレーヤーたちが課金し続けていれば大きな利益を生み出す。それがスマホゲームの仕組みといえる。しかし、それでは困るのが「ポケモン観光」を打ち出して集客を当て込んでいた各自治体だ。
「知事自ら鳥取砂丘を『ポケモンGO解放区』として全国に呼びかけている鳥取県や、観光戦略課が調査アンケートを実施して本格的に取り組んでいる秋田県、ポケモンGO専門のプロジェクトチームを立ち上げた北九州市などの各自治体や各地の商店街などが、ポケモン人気を当て込んで観光客誘致に乗り出しています。すでに専用のガイドマップを配布したり、ポケモンが大量出現する有料アイテムを使った集客イベントを実施しているところもある。しかし、ライト層が離れてしまえば思ったような集客は見込めず、皮算用に終わってしまうでしょう」(経済誌のIT担当記者)
ユーザーの減少は開発元も認識しているはずであり、今後アップデートによってライト層をつなぎとめる要素を組み込んでくる可能性もある。だがユーザーが離れてからでは遅く、早急なテコ入れが必要。それがブームの行方を左右するだけでなく、各自治体のポケモン観光の成否まで握ることになりそうだ。(ライター・別所たけし)
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