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ボーナス依存やこんな使い方は危険!ローンや子供の学費が払えない事態も…正しい優先順位(Business Journal)
http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/340.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 27 日 01:12:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ボーナス依存やこんな使い方は危険!ローンや子供の学費が払えない事態も…正しい優先順位
http://biz-journal.jp/2016/07/post_16049.html
2016.07.27 文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表 Business Journal


 ボーナスの季節がやってきました。一般的に、ボーナスはまとまった資金が年に2回得られるマネープラン上の貴重なチャンスです。今回は2010年代の“お金のトリセツ”として、ボーナスとどうつきあっていくか考えてみたいと思います。

■あなたの会社のボーナス支給ルールは?

 お金のトリセツ的に考えたとき、最初に重要となるのは「ボーナスの算出ルール」です。ボーナスには各社の過去の経緯を踏まえて、いろんな計算ルールがあります。

 たとえば、「夏ボーナスは基本給の2カ月分、冬ボーナスは3カ月分」というようなルールはシンプルで固定的なケースです。年俸制の会社では、「年俸を18で割り、18分の12は月次で、残りはボーナスでもらう」のように予め支給額が決まっていたりします。

「Xカ月分だが、月数については半期ごとに社長が決める」としていたり、「労使交渉で決めたXカ月分+資格等級によって異なる○万円」というような組み合わせをとる場合もあります。

 いずれにせよ、自分の会社のボーナス支給ルールを知ることが大事なポイントということになります。

■業績連動ボーナスに注意

 このとき、基本給や資格等級に比例するようなルールなら、わかりやすい仕組みですし、金額も安定的です。しかし、「個人の業績」や「会社の業績」に連動するルール設定をしている場合は要注意です。これは、ボーナスがそのときどきで変動することを意味しているからです。

 ある統計では、4割弱の企業が業績連動の賞与体系としているそうです。賃金は能力(資格等級)にもとづき、賞与は会社の業績にもとづく、というのは21世紀に入ってからの人事トレンドのひとつとなっています。

 会社にとっては、業績がよければたくさんボーナスを出す(=業績が悪いときはボーナスが少ない)というのは社員のがんばりを引き出すに好都合であり、かつコスト管理としても合理的です。

 しかし、個人にとってはリスクもあります。特に業績が下がっているためボーナスが想定以上に少なかった場合です。

■不況でボーナスが減少したとき、あなたのマネープランはやりくりできるか

 賞与の使い道というと、若いうちは「毎月の給与では手が出なかった欲しいものをぱっと買う」とか「旅行資金にする」といった臨時出費を使った散財のイメージがあります。

 しかし年齢が上がっていくうちに、ボーナスの役割は「貯蓄(将来の出費に備えるためのストック)」の割合が大きくなり、また「固定的な大型出費用資金」に変わっていきます。たとえば、「ボーナス払いの住宅ローン返済資金」であったり「子供の学費支払い用原資」であったりします。

 そうなると、これは必ず出費する固定費用ということになりますが、その金額をボーナス支給額が下回ると大変なことが起こります。

 これは私の周囲であった実例ですが、業種全体が不況に陥ったため、ボーナス支給額が0.5月に減らされることになりました。ところが、住宅ローンや子供の学費を払えない社員が続出、会社が慌てて社員向けの緊急貸付を行うことになりました。かなりの社員が利用したそうです。

 この会社は幸いその後業績が回復したためボーナス額も復活、社員は会社に借りたお金の返済も行えたそうですが、何年ものあいだ個人の家計には爪痕を残すことになりました。ボーナス頼みの資金繰りの危うさを顕著に示しています。

■賞与の固定的使い道と、変動する支給額のバランスをどう取るか

 冒頭でボーナスの支給ルールを確認するよう指摘したのは、こうした危険性を知っておく必要があるからです。もし、あなたのボーナスが固定的な場合は、ある程度固定的な返済に充ててもかまいません。ただし、年俸制などで人事評価により毎年の年収が大きく変動する場合、安定的な賞与といえない要素があることは意識しておくべきでしょう。もし、あなたのボーナスに会社の業績連動の要素がある場合、その影響度合いを見極め、固定的な支出をボーナスに依存するスタイルは改めておくべきでしょう。

 これから家を買うとき、ボーナス返済額を「夏冬50万円ずつ」のような強気設定にしておくよりは、毎月の返済額を高めるほうがいいはずです。子供の学費についても、「子供が高校や大学に入学したときにボーナスでなんとかする」という発想は今すぐ捨てて、事前準備を少しでも上積みしておくべきです。

 すでに住宅ローン返済中や子供が在学中の場合は、ボーナス急減に備えた資金確保をボーナスから行いましょう。この夏と次の冬ボーナスについては、旅行等の大型支出を抑えて一部をストックしておくのです。

 結果としてボーナスが多くもらえた場合は、嬉しい誤算と考えて新たな資金使途を考えることができます。住宅ローンなら繰り上げ返済をして早期返済を行ってもいいでしょう。リスクに備えておくことは決して無駄になりません。

■ボーナスの生かし方が会社員のマネープランを左右する

 最後のまとめとして、ボーナスの使途に優先順位をつけるなら以下のようになります。

(1)すでに支払いが確定している支出(ローン、ボーナス払い等)
(2)金利がつく借金の早期返済
(3)貯蓄(今から未来に起きる支出のためにお金を残しておく)
(4)散財(仕事をがんばったご褒美はゼロにしないほうがいい)

 このうち、(1)と(2)をできるだけ少なくし、ボーナスの支給額変動に備えられるようにしよう、というのが2010年代のお金のトリセツ基本戦略になります。(4)の散財についてもゼロとするのではなく、無理のない範囲で自分に許してあげることをお勧めします。ストレスと上手につきあうのも必須項目だからです。ボーナスでぱーっと何か商品を買ったり旅行するのは20代のうちです。

 20代後半〜30代になったらボーナスの使い道をしっかり検討して、無理なく無駄なくお金を配分していきましょう。

(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)
 

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