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7月15日、韓国ネイバー傘下の無料対話アプリ会社LINE が東証1部に新規上場し、初値は公開価格を48.4%上回る4900円となった。初値での時価総額は約1兆円。写真は都内で2014年9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
LINE初値は4900円、時価総額1兆円 寄り後は伸び悩み
http://jp.reuters.com/article/line-ipo-idJPKCN0ZV07R
2016年 07月 15日 12:14 JST
[東京 15日 ロイター] - 韓国ネイバー(035420.KS)傘下の無料対話アプリ会社LINE(3938.T)(LN.N)が15日、東証1部に新規上場し、初値は公開価格を48.4%上回る4900円となった。初値での時価総額は約1兆円。先に上場したニューヨーク市場よりも好調な滑り出しとなった。
内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は、LINEの好調な初値形成について「米市場が堅調な値付きだったため、東京市場で買い安心感が広がったほか、円安進行を背景に日経平均も上昇しており、地合いの良さが追い風となった」と指摘した。
また「大口の機関投資家などに公募の割り当てが少なく、セカンダリーの買い需要を生んだ」(国内証券)との見方も出ている。公募株数は海外の2200万株に対し、国内では1300万株と少なく、そのうち機関投資家への割り当ては13%にとどまった。
LINEは4日、投資家の需要の強さなどを反映し、1株当たりの仮条件を従来の「2700─3200円」から「2900─3300円」に引き上げた。公開価格は仮条件上限の3300円だった。
ただ、初値形成後は上げ幅を縮小。一時5000円を付けたが、前場終値は4680円となった。ニューヨーク市場での終値は41.58ドル(約4380円)となっており、同水準にさや寄せしている。「初値で大量の商いが出来ており、来週以降は次第に上値が重くなる」(田部井氏)という。
一方、LINE関連株は大幅安。LINE内の仮想通貨の販売で代理店契約を締結するアドウェイズ(2489.T)が一時20%を超える下げとなったほか、GMO TECH(6026.T)、ネットイヤーグループ(3622.T)、フリークアウト(6094.T)、ネオス(3627.T)などが軒並み急落している。
松井証券シニアマーケットの窪田朋一郎氏は「LINEが上場したことにより、LINE関連は物色テーマとしては終わりを迎えた。アドウェイズなどの貸株料が急上昇しており、空売りを仕掛けたい投資家が多いことを示している」と述べている。
(杉山容俊)
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