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(回答先: 美的、独ロボ大手を傘下に:東芝の白物家電事業に買収に続きクーカにTOB、ロボット部門での安川電機との提携不調を受け 投稿者 あっしら 日時 2016 年 7 月 15 日 05:05:54)
クーカ、世界最大市場に足場
ティル・ロイター社長のもと業績が拡大するクーカ。単独でも生き残れるが、経営陣は買収提案を歓迎してきた。中国企業の傘下という「虎穴」に入り、世界最大のロボット市場の中国攻略で先行する狙いだ。
クーカのロボットはドイツの製造業を代表する(6月、ミュンヘン)
ドイツの自動車工場では必ずと言っていいほどクーカの企業カラー、オレンジ色の多関節ロボットが並ぶ。近年はロボットに知能を持たせたり、通信機能で工場の内外とつないだりとロボット単体から事業領域を拡張。2015年12月期の純利益は前の期から27%増えて業績も好調だ。
攻めの背景にはドイツが官民で取り組む「インダストリー4.0」がある。ロイター社長は「クーカこそが4.0の先端を行く企業だ」と強調する。
今回の買収は、中国企業による独上場企業への買収としては過去最大。ドイツの政界や産業界の一部では「4.0の代表企業の技術が中国に流出してしまう」と警戒感も広がる。5月にはガブリエル副首相兼経済相が「欧州から対抗の提案を」と異例の発言をした。ただ、買い手候補として期待された独シーメンスやABBは静観した。
ロイター氏は「成長にはプラス」との姿勢を貫く。15年の売上高に占める中国比率は14%と5年で9ポイント上昇した。成長には美的の傘下入りが最適と判断した。6月末には美的との間で、独国内の雇用・拠点の維持や顧客情報が入ったデータの独立しての保護などで合意。社外の警戒感を解きほぐそうとしている。
今後のハードルは当局の判断だ。焦点は米国。クーカの有力取引先には米防衛大手ノースロップ・グラマンが含まれる。米国の対米外国投資委員会(CFIUS)が自国の安全保障などを脅かすと判断し、買収に待ったをかける可能性はある。
広州=中村裕、フランクフルト=加藤貴行
[日経新聞7月9日朝刊P.9]
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