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就活生たちの危険な勘違い!脱「学歴」採用、こんなに進行していた!なぜ大企業でも?
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15740.html
2016.07.04 文=日下部貴士/A4studio Business Journal
日本経済団体連合会(経団連)が定めた採用活動の選考解禁日である6月1日が過ぎ、今年度もいよいよ就職活動が本格化した。解禁日が前年度よりも2カ月前倒しになったことで選考開始までの準備期間が短くなったため、学生からは「自己分析が十分にできない」「先輩のアドバイスが役に立たない」といった声が上がっている。
そんななか、最近の学生は選考時に“学歴採用”を行う企業を避ける傾向があるという。学歴採用とは、出身大学が選考結果に大きく影響を与えることで、偏差値上位の有名大学以外の学生は説明会にさえも参加できないといわれている。学歴が内定に響くというのは今に始まったことではないが、近年、出身大学で学生をふるいにかける採用方針は「学歴フィルター」とも呼ばれている。
そこで今回、多くの企業から新入社員研修を依頼されており、昨今の採用活動の動向に詳しい株式会社ヒューマンテック代表・濱田秀彦氏に近年の学歴採用の状況について話を聞いた。
■人事担当者の意識が変化
「企業が採用時に学歴を見るというのは随分前からあったこと。むしろ、昔は有名大学とそれ以外の大学で面接日が分けられていたり、面接会場が違っていたりなど、露骨に学歴による区別が行われていました。ところが最近の企業は、表向きには学歴をあまり見ないというかたちをとっているため、学生側からは学歴フィルターがあるのかどうか、わかりにくくなっています」(濱田氏)
学歴フィルターは確かに存在するが、以前より隠すようになった企業が多いというのが実態のようだ。では、学歴採用を隠すようになった理由はなんだろうか。
「サービス業や耐久消費財を取り扱う企業は、落とした学生もその後、自社商品を買ってくれる可能性がある消費者となるので、できれば企業イメージを落としたくないのです。学歴を考慮することは違法ではありませんが、もし不採用の理由が学歴だったのならその企業へのイメージは悪くなります。そうした理由もあって、最近の企業は『学歴なんて関係ないですよ』というポーズをとっているのです」(同)
選考に落ちた時に届く通称“お祈りメール”がやけに丁寧なのも、企業イメージを損なわないためかもしれない。では、学歴の重要性自体は以前と変わりはないのだろうか。
「いえ、近年は本当に『学校のブランドなど当てにならない』と考える人事担当者が増えてきています。いまだに大手企業では大学名で足切りをされることも多いですが、中小企業では建前だけではなく、本当にほとんど学歴は関係ありません。仕事がきちんとできて成果を上げてくれるなら、どこの大学でもいいという考えなんです。それに、有名大学の学生だとしても、推薦入学や留学組のなかには基礎学力が低い人もかなりいます。ですから大学のレベルではなく、その学生個人にきちんと学力や一般常識が備わっているかという部分を重視するようになりつつあります」(同)
学歴以外の部分で勝負ができるというのは、ブランドである大学以外の学生にとっては願ったり叶ったりのはず。だが、当の学生たちはというと、そうした傾向に気づかず最初からあきらめてしまうことも多いという。
「最近の学生はSNSを活用して情報を集める人が多い。しかし、その情報には噂レベルのものもあり、本当は学歴フィルターなんてない企業だったとしても、『あの会社は学歴を重視している』とどこかで書かれていれば、たとえ噂レベルでもエントリーもせずに回避してしまいます。噂に惑わされずにチャレンジしてみれば、学歴なんか関係ないとわかりますし、他の学生が避けている分、倍率が下がっていて狙い目なのですが、もったいないですね。ですので、本当に行きたい会社であれば、誰が何を言っていてもあきらめずに受けるべきです」(同)
ブラック企業が問題となり、学生側も情報に過敏になりすぎているきらいがある。情報が確かかもわからずに、勝手に決めつけてしまうのは可能性を狭めることにもつながりかねない。
■学歴を考慮せざるを得ない理由
学生がそこまで学歴採用を嫌っているのであれば、いっそのことエントリーシートに出身校欄を設けなければいいとも思うのだが、そう簡単な話でもないらしい。
「学歴を重視しない傾向が強まっているとはいえ、今のところは学歴を見る企業と見ない企業に二極化しています。学歴採用が正しいとは思いませんが、人事部には学歴を気にせざるを得ない理由があるのです。それは、採用活動や採用担当者の評価という問題です。新卒で入った学生が結果を残してくれるのは3年後といわれているので、その年の採用が成功かどうかはすぐにはわからないものですが、『わかりません』では話にならないので、どこの大学から何人採ったのかが評価の軸になってしまうのです」(同)
有名大学の学生を多く採ったとしても、必ずしも採用がうまくいったとはいえず、数年後にその社員の何割が会社に残っているかもわからないのが悩みの種のようだ。
「ただ、学生にはそんなことを気にせずに、果敢に挑戦していってほしい。たとえその企業の人事部の方針として学歴採用を行っていたとしても、採用担当者のなかに『学歴なんて関係ない』という気概のある人もいるかもしれないんです。学歴に自信がないからといって初めからあきらめてしまえば、チャンスを自分で潰してしまうことになります」(同)
2016年度卒の有効求人倍率は97.3%(16年4月1日時点)とかなりの高水準となった。さらに、17年度卒の5月末時点の内々定率は前年度同月に比べて17.2%アップの43.0%。スケジュールが変更となっているため単純に比べられるものではないが、今年度の就活も前年に続き売り手市場になると予想されているため、就活中の学生は自ら可能性を捨てることなく、挑戦していく姿勢を持ち続けたほうがいいのではないだろうか。
(文=日下部貴士/A4studio)
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