http://www.asyura2.com/16/hasan110/msg/484.html
Tweet |
AKB48劇場(撮影=編集部)
秋元康氏関係企業、AKBゲーム不発で株価大暴落…事前発表で株価高騰直後、疑問の声も
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15719.html
2016.07.02 文=編集部 Business Journal
株式市場には「噂で買って、ニュースで売れ」という相場格言がある。株価は思惑で動いているときが華で、事実が出たら材料が出尽くしになるという戒めだ。単なる噂なら自己責任の原則で売買すればよいが、最近では会社のIR(投資家向け広報)に投資家が振り回されるケースが目立ってきている。
バイオ関連企業のリリースなどで散見されるが、直近ではゲーム関連企業をめぐって乱高下した、極端な事例があった。
電子雑誌を手がけるブランジスタグループ(東証マザーズ)では、ゲーム会社を設立すると昨年発表し、その内容をめぐって株価が急騰、その後に急落する展開となった。会社側は売上が急増することを示唆するリリースを出しており、その責任も問われかねない状況にある。
ゲーム子会社であるブランジスタゲームの設立は2015年10月。会社側では11月に国内ゲーム市場7500億円、さらに3兆円へと拡大を続けるオタク市場をターゲットに、巨大マーケットに参入すると発表。アイドルグループAKB48をはじめ、数々のヒットを手がけた作詞家の秋元康氏を総合プロデューサーに迎えることを明らかにした。
その際、発表資料では従来のオンラインゲームとは違った新しい企画で消費者に楽しんでもらうだけでなく、企業とタイアップして販売促進支援の広告型ゲームなどBtoBtoCのビジネスモデルを開始するとしていた。
秋元氏プロデュースという話題から、市場の期待も高まり、15年10月まで500円前後だった株価は翌11月には2000円台と大幅高となっている。
■株価高騰で30倍以上
今年4月には、5月27日にブランジスタゲーム「神の手」に関するサービス内容の全容を公表すると発表。株価は期待感からさらに4000円台まで上昇。思惑人気が加速し、5月16日にはなんと1万5850円の高値を付けた。昨年秋から30倍以上になったことになる。
また、親会社でLEDレンタルなどを展開するネクシィーズグループの株価も急騰。ブランジスタの株価上昇で、株式の含み益が増加するというのが買いの理由になった。
そして注目の5月27日には、「神の手」がゲームセンターで人気のクレーンゲームを完全バーチャルで再現し、獲得した景品が自宅に届くスマートフォン(スマホ)用神体験3Dクレーンゲームだと明らかにした。事前登録を開始するとともに、ゲームの開始はAKBが選抜総選挙を実施する6月18日だと発表した。
景品はAKBにちなんだ缶「場空缶」で、10缶に1缶はメンバーの直筆メッセージが同封されるという。投資家からは期待したほどではないとの見方から、株価は一転して4000台に急落した。それでも6月には再度9000円付近まで戻した。
そしてゲーム開始の6月18日を迎えたが、利用者が少ないとの見方から下げを加速。同21日までの3日間で、App Storeセールスランキングで全ゲーム中53位だったことが明らかになっている。アナリストは「人気化するゲームは基本的に開始時からランク上位に出てくる」と、スタートのつまずきを示唆している。
■株価暴落
会社側では収益のイメージ例として月間売上高が有料課金モデルだけでも100億円ペース(年間1200億円)になるとしていたが、到底届かないと失望され、2000円台に逆戻りした。高値から約5分の1となった。ちなみに5月28日〜6月26日までのApp Store月間セールスランキングでは164位にとどまった。
ブランジスタグループの15年9月期の年間売上高は22億円。これに対し、1200億円以上の売上になると示唆するようなリリースを出していた会社側。業績変貌に期待した投資家はたまらない。
この間、経営幹部はテレビやラジオなどに出演し、「神の手」についてもそれなりに語っていたとされる。特に法に触れる事案ではない模様だが、投資家がIRをもとに売買し、大きく傷ついた例が少なくなかったと見られるが、そのIR姿勢が市場関係者の間で問われている。
(文=編集部)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民110掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。