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実質0円消失のスマホ、激安でも豪華な機能満載の「狙い目」端末はこれだ!
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15706.html
2016.07.01 文=石野純也/ケータイジャーナリスト Business Journal
通常のカメラセンサーに加え、モノクロセンサーを搭載したファーウェイの「P9」。明るく撮影ができ、撮影後にピントの位置を変えたりできる
大手携帯電話会社(キャリア)3社に続き、「格安スマートフォン(スマホ)」などと呼ばれるMVNO(仮想移動体通信事業者:自社でモバイル通信のネットワーク設備などを持たずに、大手キャリアの回線を一部買い上げてサービス提供する事業者)での利用を想定したSIMフリースマホも、夏モデルが出揃おうとしている。
先陣を切ったのは、中国メーカーのファーウェイ。同社はライカとコラボし、カメラを2基搭載した「P9」を発売した。併せて、P9の廉価版ともいえる「P9 lite」も投入している。こちらは、価格が3万円を切るミッドレンジモデルで、SIMフリー端末の売れ筋。ハイエンドでメーカーとしての実力を見せつつ、ミッドレンジで実を取るという戦略だ。
これに対し、同じ中国に拠点を置くZTEは、ローエンドからミッドレンジのSIMフリースマホを、夏の新モデルとして用意した。ひとつが、指紋センサーを搭載し、筐体に金属を採用しながら2万円台前半を実現した「Blade V7 lite」。2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressで発表されたモデルの日本版だ。もうひとつが、1万円台の「Blade E01」で、こちらは楽天モバイルからの販売も決定した。
早くからSIMフリー市場に参入し、「P8 lite」などのヒットモデルを出し、ブランド認知度を高めているファーウェイに対し、ZTEはまだ日本では無名の存在。コンシューマーに気軽に手に取ってもらうことを重視し、この夏はローエンドからミッドレンジモデルを強化したという。
同社はグローバルでのブランド力の向上をミッションに掲げており、フラッグシップモデルの構築にも注力している。5月には、米グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」に対応予定のハイスペックモデル「AXON 7」を発表したばかり。ミッドレンジ以下のモデルで名前を売ったあと、こうしたモデルを日本でも展開していく予定だ。
日本での展開は未定だが、ASUSも台湾・台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEIに合わせ、フラッグシップモデルの「ZenFone 3 Deluxe」や、ミッドレンジモデルの「ZenFone 3」、大型ディスプレイを搭載し映像や音に優れた「ZenFone 3 Ultra」を発表している。
ASUSは、ZenFoneシリーズのラインナップを刷新。「ZenFone 3」を中心に、より高機能な「ZenFone 3 Deluxe」や、大画面の「ZenFone 3 Ultra」を用意した
これらに加え、日本メーカーでは京セラがUQ mobile向けに「DIGNO L」を発表した。富士通もミッドレンジモデルでおサイフケータイに対応した「arrows M03」を発売する予定で、SIMフリーモデルのバリエーションも、大手キャリアに負けずと劣らず、充実し始めている。合わせて、MVNOを展開するFREETELも、フルメタルボディを搭載した「REI(麗)」を販売中。新カラーとして、メタルレッドを夏から秋にかけて発売する。
■スペックの幅に広がり
これらのSIMフリースマホから、いくつかのトレンドを読み解くことができる。ひとつは、スペックの幅に広がりが出てきたこと。たとえば、ファーウェイは昨年、フラッグシップモデルの「P8」の日本投入を見送っていたが、今年はP9を目玉に据えている。その理由として、同社で日本の端末事業を率いる呉波氏は「総務省の指導もあり、大手キャリアの廉価販売がなくなった」ことを挙げる。
キャリアのハイエンドモデルから「実質0円」がなくなったこともあり、メーカーがより価格が上のSIMフリースマホを売りやすくなったというわけだ。実際、他のメーカー関係者も、ユーザーのニーズが多様化していることを指摘する。
これまで、3万円前後のミッドレンジモデルに人気が集中してきたSIMフリーモデルだが、この夏からは、その傾向も少し変わってくることになりそうだ。未発売モデルは、Snapdragon 820を搭載したZenFone 3 Deluxeや、大画面モデルのZenFone 3 Ultraも、こうしたニーズを満たせるかもしれない。
■“安っぽさ”が薄れる
一方で、その3万円を切るミッドレンジモデルも、徐々に価格は下落傾向にある。ZTEのBlade V7 liteのように、指紋センサーや金属筐体を採用しながら、2万円台前半を実現したモデルも増えている。逆に、3万円前後のモデルには、プラスαの付加価値が求められるようになってきているのだ。日本未発売のZenFone 3も、価格は249ドル(約2万5462円、6月26日時点)。低価格にもかかわらず、カメラは1600万画素で、光学手ブレ補正に対応するなど、機能は豪華だ。
2万円台前半と低価格ながら、指紋センサーを搭載し、ボディには金属を採用したZTEの「Blade V7 lite」
これらの価格帯のモデルだと、かつてはボディが樹脂製なのが一般的だった。筐体でコストを削減し、そのぶんを性能に回すというのがミッドレンジモデルの王道的なつくり方だったといえるだろう。これに対し、ZTEのBlade V7 liteやFREETELのREIは金属ボディを採用。ASUSのZenFone 3も、背面にガラスを搭載している。本体に使う素材がよくなったことが、デザインのよさに直結するわけではないが、それでも、かつてのような“安っぽさ”はなくなってきているといえるだろう。スマホにそこまで機能を求めない人にとっても、素材感の選択肢が増えることは歓迎すべき動きだ。
SIMフリースマホのメーカーシェアを見ると、上位3社は、FREETEL、ASUS、ファーウェイで顔ぶれが固定化されつつある。とはいえ、これらのメーカーのモデルでも、1機種当たり数十万台というレベル。今後、一発逆転が起きても、不思議ではない。富士通やシャープのような日本メーカーが徐々に本腰を入れつつある一方で、韓国メーカーも本格的な参入を果たしておらず、こうした会社の動向次第でシェアは入れ替わる可能性もありそうだ。
(文=石野純也/ケータイジャーナリスト)
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