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フェイスブックやグーグルが本腰 次の大潮流「ボット」とは何か
http://diamond.jp/articles/-/92845
2016年6月13日 瀧口範子 [ジャーナリスト] ダイヤモンド・オンライン
■AIがボットの進化を支える
テクノロジー業界の「ネクスト・ビッグシング(次の大潮流)」は「ボット」だと言われる。
ボットとは「ロボット」の略称。といっても、形のある物理的なロボットではなく、オンラインでユーザーとのやりとりを「自動化」するしくみである。ブラウザーやチャットの中に組み込まれ、たいていはユーザーと自然言語でやりとりできる人工知能が後ろに控えている。
これまでも企業のサイト上でカスタマーサービスを行うボットはあったが、その性能はひどいものだった。また従来型は顧客とのやりとりがあらかじめいくつか想定されているものが多かった。ある程度のレベルまでは有用だったが、内容が複雑になったり変化球的になったりすると、つまらない回答を繰り返したりして、役に立たないことがほとんどだった。
これに比べて、新しいボットはAI技術の進歩によって機能的にも向上し、まるで人格を持つかのような性格付けもされている。また、音声による入力も可能になっている。ボットが本当にボットらしくなってきたのだ。
たとえばチャットアプリの中で機能するボットは次のように使われる。
企業が、顧客にボットによるサービスを提供したい場合、チャットアプリのプラットフォームを利用して、自社のサービスを構築する。ユーザーは、そのチャットアプリを開いて各社のボットを呼び出し、そこでショッピングをしたり、最新のニュースを見たり、映画の主人公とやりとりしたりする。
■代表例は「フェイスブック・メッセンジャー」内のボット
そうしたボットのためのプラットフォームを提供しているアプリで、よく知られているのは、「フェイスブック・メッセンジャー」だ。チャットアプリの中で機能するボットは「チャット・ボット」とも呼ばれ、フェイスブック・メッセンジャーでは、すでに花をプレゼントする「1-800-Flowers」やCNN、ショッピングサイト、天気予想サイトなどがチャット・ボットを提供している。
他のチャットアプリでは、たとえばパラマウント・ピクチャーズがキックメッセンジャー(Kik)で「忍者タートルズ」をボット化したり、同じくキックで人材派遣会社が面接をボット化したりしている例もある。
今後、銀行の振り込み、航空券の問い合わせ、レストランの予約、出前の注文など、現在われわれがアプリやブラウザーでやっているかなりのことが、ボット化される可能性もある。
■マイクロソフト、グーグルも追従
フェイスブック以外にも、マイクロソフトはスカイプの中で使えるボットを開発し、グーグルも「グーグル・アシスタント」を開発している。個々のボットと共に、多様なボットのプラットフォームが出てくるだろう。
ボットが注目されている理由は、ユーザーにとって利用が簡単だからだ。電話やメールに代わって、人々のコミュニケーションツールになっているインスタントメッセージ(チャット)の伸びの勢いはすさまじい。
フェイスブックが買収した「ワッツアップ」(What's up)のユーザーは、1週間で200分をこのアプリに費やしているといい、ヘビーユーザーも多い。ユーザーがすでに使っているアプリの中でサービスを提供する方が、別のアプリを立ち上げるよう誘導するよりは簡単だ。
また、そのアプリ自体の勢いが弱っていることもある。一時は新しいアプリに熱中したものだが、今やアプリは飽和状態だ。企業としても開発者側も、ユーザーの注目を集める新しいメディアを求めているのだ。
ただ、ボットが乱立するようになると、アプリの飽和状態と同じことが起こるのではないだろうか。毎日、たくさんのボットを相手にするのも、骨が折れそうだ。
すでにそれを見据えたサービスを構想しているのが、「ヴィヴ」(Viv)だ。同社は、アップルが買収した「シリ」(Siri)の創業者たちが設立し、幅広いサービスを展開できるプラットフォーム開発を進めている。
詳細はまだはっきりしないが、個々のボットに頼む代わりにVivのボットに依頼すれば、レストランの予約から花束の送付まで、まるでコンシェルジェのようにやってくれる。しかも、「母の家に近くて、いいワインリストがあるレストランに明日7時に4人の予約を入れて欲しい」といった込み入った要望にも対応するという。
各社がどんな手に出るか。ボット競争は始まったばかりだ。
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