ＮＹ商品、原油が反落　米雇用情勢の改善一服で　金は急伸
http://www.nikkei.com/article/DGXLASQ2INYPC_U6A600C1000000/
2016/6/4 5:01　日経新聞

【ＮＱＮニューヨーク＝古江敦子】３日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（ＮＹＭＥＸ）で原油先物相場は反落した。ＷＴＩ（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の７月物は前日比0.55ドル安の１バレル48.62ドルで終えた。米雇用情勢の改善一服を受けて景気の先行き不透明感が強まり、原油先物が売られた。米国で原油生産に使う掘削設備（リグ）稼働数が増えたのも相場を下押しした。

　朝方発表された５月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比３万8000人増と、単月の伸びとしては５年８カ月ぶりの低さとなった。米景気の回復が鈍ればガソリンなどエネルギー全般の需要が伸び悩むとの見方から、原油先物には将来的な需給の緩みを警戒した売りが広がった。

　午後には原油先物が下げ幅を広げた。石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した米原油生産のリグ稼働数が前週から増えた。米国で減産が進んでいるとの観測が後退し、先行きの供給増を意識した売りが膨らんだ。

　ガソリン、ヒーティングオイルも反落した。

　金先物相場は急伸した。ニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）で取引の中心である８月物は前日比30.3ドル高の１トロイオンス1242.9ドルで終えた。米雇用統計で雇用者数が伸び悩んだのを受け、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して大きく下落。ドルの代替投資先とされる金には買いが入った。

　米雇用の改善鈍化で米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が早期の利上げに動きにくくなったとの見方も広がり、金先物には市場への資金流入が当面続くとみた買いも広がった。

　銀は続伸し、プラチナは５営業日ぶりに反発した。

コメント
1. 2016年6月04日 07:04:15 : cLrbdr9eSA : 82UsQdWsVI8[5] ▲△▽▼ 原油安はイランの経済封鎖解除が原因だから当然でしょ。 それよりも安倍の問題発言を各国の首脳が必死で打ち消したが、影響なしとはいかずに金融株の下げが足を引っ張っている。 急激な円高になったが、恨み骨髄の欧米による日本叩きが始まるような気がする。

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