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韓国危ない33社 造船大手破綻で始まった“ゾンビ財閥”破綻ラッシュ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160603/frn1606031550001-n1.htm
2016.06.03 夕刊フジ
韓国「ゾンビ企業」33社
経済の低迷が続く韓国。ゾンビ企業の延命も厳しくなっている(ロイター)
韓国財閥の破綻ラッシュが始まった。本業の儲けで利息も支払えない「ゾンビ企業」33社(別表)のうち、造船大手が破綻、他の企業も崖っぷちが続く。ゾンビ企業の改革を掲げる朴槿恵(パク・クネ)政権だが、「レームダック(死に体)」状態のため、大量失業や深刻な景気後退を招きかねない。
韓国の企業経営評価サイト「CEOスコア」によると、同国の大企業500社のうち営業利益が支払い利息をどの程度上回っているかを示す「利子補償倍率」が1倍未満の状態が3年以上続くのは33社ある。
このリストのうち5月27日に法定管理(日本の会社更生法適用に相当)を申請したのが韓国造船4位のSTX造船海洋だ。安値受注による規模拡大で経営が悪化。債権団から4兆5000億ウォン(約4120億円)の支援を受けたが、持ちこたえられなかった。
韓国の造船メーカーはウォン安を武器にシェアを伸ばしてきたが、中国経済の失速などで受注が激減、日中メーカーとの競合もあって経営が落ち込んでいる。造船ビッグスリーの一角、大宇(デウ)造船海洋は昨年度、2兆9371億ウォン(約2690億円)の連結営業赤字を計上。今年1〜3月期も赤字が続く。
海運大手2社も沈没寸前だ。柳一鎬(ユ・イルホ)副首相に「一番心配な会社」と名指しされたのが、現代(ヒュンダイ)グループの現代商船。債権団に追加支援を求めているが、海外の船主と船のリース料引き下げ交渉や社債の満期繰り延べなど債務再編を完了させる必要がある。
大韓航空などを抱える財閥、韓進(ハンジン)グループの主要企業、韓進海運も厳しい。“ナッツ姫”の父としても知られる趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長は、同社の経営権を放棄すると発表。債権団主導で再建を進めているが、リース料の引き下げ交渉は難航している。
リストには建設関連企業が9社、石油化学が6社入ったほか、自動車や外食も名を連ねた。
朴政権はゾンビ企業の改革を掲げるが、4月の総選挙で与党が大敗したこともあり、景気浮上や雇用対策が進むかは不透明だ。韓国経済新聞は、朴政権の企業改革について「戦略や方向は見えもしない。指令塔すら決定されておらず、構造調整が進行中なのかすら疑わしい」と批判している。
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