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現役世代が取り組んでおくべき、 「お金」と「キャリアアップ」の話 対談 第1回(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/130.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 25 日 08:04:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


現役世代が取り組んでおくべき、 「お金」と「キャリアアップ」の話 対談 第1回
http://diamond.jp/articles/-/91590
2016年5月25日 深田晶恵 ダイヤモンド・オンライン


これまで資産形成のプロとして情報を発信してきた朝倉智也さんが、“経営と財務のプロ”の立場から、ビジネスパーソンに向けて『一生モノのファイナンス入門 あなたの市場価値を高める必修知識』を上梓。企業の「未来」を読み解くファイナンスの知識は、ビジネスだけでなく個人の家計管理や資産形成にもつながると説いています。


そして、4月に『平均寿命83歳! 貯金は足りる? 定年までにやるべき「お金」のこと——年金200万円で20年を安心に生きる方法』を書いた家計診断のプロ・深田晶恵さん。今回はこの2人が、悲惨な老後を避けるためにも現役世代が取り組んでおくべき「お金」や「キャリアアップ」のことについて語ります。(取材・文 千葉はるか、撮影 和田佳久)


■資産運用のプロが
 なぜファイナンスの本を?


深田 朝倉さんの『一生モノのファイナンス入門』を拝読して、ファイナンスを学ぶことで「未来」を想像する力がつくというのは確かにおっしゃる通りで、ビジネスでもプライベートでも役立つと感じました。これまで朝倉さんはモーニングスターの代表として資産運用のプロという立場での情報発信が多かったと思いますが、今回、ファイナンスをテーマに執筆されたのはどんな思いからだったのでしょうか?



深田晶恵(ふかた・あきえ)
株式会社 生活設計塾クルー 取締役 ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も好評。主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


朝倉 かつて私自身がファイナンスの知識がなくて、そのことに危機感を覚えた経験がベースになっています。実は私はもともと文学部出身で、学生時代は教師になろうと思っていたんですね。それが、銀行員だった父親から金融業界の醍醐味を聞かされて「試しに銀行も受けてみようか」という気になって……。


深田 当時の銀行は経営コンサルティング的な役割も担っていましたから、やりがいは大きかったはずですよね。


朝倉 そうなんです。「日本経済を支えるような仕事がしたい」と思うようになって、都市銀行の一角だった北海道拓殖銀行に入ったわけです。


 ところが入行した年の8月に三井銀行と太陽神戸銀行の合併があり、その大きなうねりの中で「このままここにいていいのか」と考えるようになって、拓銀を辞めて当時世界最大の証券会社といわれたメリルリンチの門を叩きました。


 そこで4年働きましたが、周囲はMBAホルダーばかりという世界でしたから、今度は「彼らが身に付けているようなファイナンスの知識を得なければ、いずれキャリアが頭打ちになりかねない」と感じるようになったんです。それで、自費でアメリカのイリノイ州立大学にMBA留学しました。


■「将来の企業価値」で選んだのは
 当時は無名同然のソフトバンク



朝倉 智也
[モーニングスター株式会社 代表取締役社長] 1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、1995年米国イリノイ大学経営学修士号取得 (MBA)。その後ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資産運用全般、子会社の設立および上場準備を担当。1998年、モーニングスター株式会社設立に参画し、米国モーニングスターでの勤務を経て、2004年より現職。第三者の投信評価機関として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。 主な著書に『〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと』、『30代からはじめる 投資信託選びでいちばん知りたいこと』(ともにダイヤモンド社)、『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』(朝日新聞出版)がある。


深田 アメリカでファイナンスを学んで、次の転職先としてソフトバンクを選ばれたんですよね。


朝倉 当時はまだあまり知られていない会社で、周囲から「それは銀行なのか」と聞かれたこともありました。しかし、ファイナンス的な視点で企業を見る力がつくと、知名度や企業規模ではなく「将来の企業価値」こそ重要であることがわかります。ですから、ファイナンスを学んだからこそインターネットビジネスの将来性を感じてソフトバンクを選んだと言えるのかもしれません。


深田 ソフトバンクでは資金の調達や運用、子会社の設立や上場準備などの実務でファイナンスの知識が活かされたわけですから、実際にキャリアアップに大きく役立ったわけですね。


朝倉 ええ、自分のキャリアの中で「ファイナンスは企業の中枢で活躍するための大きな武器になる」ということを実感してきました。


 そこで、「これまではお金を“殖やす力”をつけるための考え方をお伝えしてきたけれど、ファイナンスの入門となる本を書けば、多くの方にお金を“稼ぐ力”もつけていただけるのではないか」と考えたわけです。


 組織の上に立つ人や経営層は常にファイナンスの視点でビジネスを評価しているものですし、ファイナンスの知識はビジネスパーソンがステップアップを目指すなら必須と言えますからね。


■お金をきちんと貯めるためには
 危機感を持つことが大事


朝倉 深田さんの『定年までにやるべき「お金」のこと』は、冒頭の「まずは現状を正しく認識して“気持ちの粉飾決算”を止めること」という部分を読んでハッとする方が多いのではないかと思います。これは名言ですよ(笑)。


深田 最近は「下流老人」や「老後破産」といった言葉がメディアをにぎわせるようになって、楽天的だったバブル世代も「このままではまずいのでは」と感じ始めています。でもどこかで「自分は大丈夫なはず」と思いたい気持ちもあるんですね。今回は、危機意識を持って老後への準備に取り組んでほしいという思いがあって少し厳しい書き方になりました(笑)。


朝倉 最近は世代を問わず、老後不安が高まっていますよね。私が登壇するセミナーや講演会にも、若い方の姿が目立つようになっています。それでも40〜50代はまだ少し甘いところがあるということでしょうか。


深田 私は大手企業で40〜50代社員向けセミナーを10年近く続けています。そういった経験をもとに、2014年9月からダイヤモンドオンラインで「40代から備えたい 老後のお金クライシス!」を連載してきました。


 今回の本はその内容をもとにした書き下ろしなのですが、私がこうした取り組みを通じて今の40〜50代を見てきた経験から感じるのは、「お金をきちんと貯めるためには危機感を持ってもらわなければダメだ」ということなんです。


朝倉 40〜50代が危機感を持つべきポイントとは具体的にはどんな点ですか。


深田 40〜50代の老後の準備を妨げる“三重苦”は、
「多額の住宅ローン」
「高騰する教育費」、
そして「どんどんお金を使う『消費好き』」です。


 まず、住宅ローンについては老後に大きな負担を引きずりかねない状態の人が多いのですが、60歳時点の住宅ローン残高を知っている人はほとんどいません。何となく「退職金で返せばいい」と考えているのに、退職金がいくらもらえるのかも分かっていない人が多い。「いくらもらえるかわからないお金で、いくら残っているかわからないローンを返そうとしている」んです。


朝倉 40歳で35年ローンを組んだら、75歳完済。定年退職時に何とかしようと考える人は多そうですが、ローン残高が多すぎて老後資金が返済に消えてしまったりしたら目も当てられませんね。


深田 それに加えて、今の40〜50代が負担する教育費は、親世代である70代と比べても格段に重いんです。昭和52年と平成25年で比較すると、この間に公務員の初任給は2倍ちょっとに伸びていますが、大学初年度の授業料と入学費は私立大学で約3倍、国立大学は約5倍にもなっています。


朝倉 教育費に関しては、バブル崩壊後の日本経済の低迷期を経てもデフレにはなっていないわけですね。


深田 それに、今の40〜50代はバブルの時代やその残り香を知っている世代なので、「消費好き」で貯蓄ができていない人も少なくありません。まずはこうした現状に置かれていることを認識して、「なんとかなるさ」ではなく「なんとかする」と意識を変えていくことが必要なんです。


第2回へ続く
 

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コメント
 
1. 2016年5月25日 20:31:32 : LJ9hAH3u2k : 7ocg6RnS2Wc[1]
バブル世代の高い人件費のために、軒並みすべての消費財が高騰している。
奴らはすげー良い条件で会社に入り、何もせずとも売り上げ・実績が上がるラインに乗っていた。しかし、バブル崩壊後、こいつらのアイディアはほとんどダメで、結局30年近くの不況を作り出した。その一方こいつらの労働条件はほとんど変わることなくずっと維持され続けてきた。バブル世代の人件費高騰を避けるための実績連動制度を導入した企業も多いが、結局バブル世代以後入社組の新人から中堅をぼろぼろにさせただけで終わってしまった。
今では、こいつらの退職金条件をどう減らすかが悩みなのだが、バブル入社組以降を狙い撃ちにしかねないため、企業も価格上昇をさせて何とかしないと、と躍起になっているのが現状である。

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