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インバウンド消費で明暗
ホテル、稼働率上昇 化粧品の販売好調 百貨店、高額品低迷で苦戦
訪日外国人(インバウンド)消費の恩恵を受けてきた企業の今期業績は明暗が分かれそうだ。客室稼働率が上昇する帝国ホテルは2ケタの最終増益を見込む。円高や中国政府の税関検査の厳格化で高額品の売れ行きが鈍り、百貨店や時計メーカーは苦戦しそうだ。訪日客数は過去最高ペースが続いているが、消費動向の変化が業績に影響を及ぼし始めた。
政府観光局によると4月の訪日外国人数は208万人と前年同月比18%増え、単月では過去最高を更新した。恩恵が大きいのがホテルだ。帝国ホテルは本館の改装が終わり、今期は全客室が稼働する。外国人を含む客数増で、2017年3月期の連結純利益は前期比11%増の35億円を見込む。
ワシントンホテルを運営する藤田観光は、宿泊者に占める外国人比率が29%と前期に8ポイント高まった。「円高や中国景気鈍化の影響は4月以降も出ていない」という。
家電製品などに比べ単価が安い化粧品も好調だ。資生堂は16年12月期の訪日外国人需要による増収効果を340億円と、従来予想(270億円)に比べて上方修正した。
コーセーは主力ブランドの「雪肌精」などの販売が好調で「何度も購入する顧客が増えている」(小林一俊社長)。化粧品を販売するドラッグストアにも恩恵は広がる。
振るわないのは時計や高級ブランド品など高額品の販売だ。三越伊勢丹ホールディングスとエイチ・ツー・オーリテイリングは今期の免税売上高の伸びをゼロとみる。「円高や中国の税関検査の厳格化の影響で不透明」(H2Oリテイ傘下の阪急阪神百貨店の荒木直也社長)。百貨店大手4社合計の今期の免税売上高は6%増と、前期の2倍から伸びが鈍る。
セイコーホールディングスの中村吉伸社長は「インバウンドの重心が高額品から医薬品や日用品に移り、以前のような爆買いは期待できない」とみる。今期の純利益は100億円と18%減る。
ビックカメラは16年8月期の訪日外国人の客単価が2割程度減る見込みだ。売れ筋が高級炊飯器や時計からドライヤーなどの理美容家電など低価格品に移ったという。
[日経新聞5月20日朝刊P.15]
- 訪日消費 曲がり角? 百貨店、免税品売上高3年ぶり減 売れ筋、ブランドから化粧品へ あっしら 2016/5/24 03:07:57
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