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隠蔽で死者続出…三菱自、不正を不正と思わぬ企業文化、15年前に1度死んでも治らず(Business Journal)
http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/737.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 19 日 00:53:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                  三菱自動車のロゴ(「Wikipedia」より/Fry1989)


隠蔽で死者続出…三菱自、不正を不正と思わぬ企業文化、15年前に1度死んでも治らず
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15143.html
2016.05.19 文=金子智朗/公認会計士、ブライトワイズコンサルティング代表 Business Journal


 三菱自動車工業の燃費データ不正が大きな問題となっている。発覚したのは当初、軽自動車4車種だったが、その後の調べでスポーツ用多目的車(SUV)のRVRでも不正が発覚した。さらに、この原稿を書いている最中にも、プラグラインハイブリッド車(PHV)のアウトランダーPHEVでも、必要なデータを測定せず机上で計算していた疑いがあるというニュースが入ってきた。一体どこまでやらかしていたのか、予断を許さない状況だ。

 三菱自といえば、かつて悪質なリコール隠しで刑事告訴までされた会社だ。不正を不正とも思わぬその姿勢は、会社に染み付いた企業文化といわざるを得ない。

■あまりにブラックな三菱自動車のカルチャー

 三菱自がいかなる会社なのか、ここで簡単に振り返っておこう。

 同社は、かつてはトヨタ自動車、日産自動車、ホンダを追い上げる国内第4位の自動車メーカだった。ところが2000年にリコールにつながるクレーム情報を社内で隠蔽していたことが内部告発により発覚。隠蔽は1977年から23年間にわたり、対象は10車種以上、約69万台にのぼる。

 リコール隠しの発覚で同社の信頼は地に落ち、販売台数は激減。当時資本提携関係にあったダイムラー・クライスラーから最高経営責任者(CEO)を迎え入れて経営再建を図るが、2002年1月に神奈川県横浜市で、走行中の同社の大型トラックから外れた直径約1メートルの前輪が歩行中の母子を直撃し、母親が死亡する事故が発生。さらに同年10月には、山口県の高速道路を走行中の同社トラックからプロペラシャフトの一部が脱落し、制御不能となったトラックが道路脇の構造物に激突。トラック運転手が死亡する事故が起きる。

 筆頭株主であったダイムラー・クライスラーもさすがに愛想が尽きたのか、04年に財政支援の打ち切りを発表。同社から迎え入れたCEOも任期を待たずして辞任した。05年には、リコールにより対策を実施したはずの車種で火災事故が複数件発生している。

 三菱自とはこのような会社なのである。このような会社が今度は燃費データの不正というわけだ。不正が発覚したアウトランダーPHEVは、リコール隠しで失墜した三菱自ブランドの復活を賭ける主力車と位置付けられていたというから呆れるばかりだ。

■企業文化は死んでも治らない?

 三菱自に限らず、企業文化というのは良くも悪くもなかなか変わらないものだ。

 たとえば日本航空。同社はかつて私が在籍していた会社だ。10年に経営破綻したとき、辞めてから15年近くもたつ当時の私が真っ先に思ったことは、「会社というのはこうも変わらないものなのか」ということだ。経営破綻によって明るみに出された数々の問題点は私の在職中にすべて存在し、大半の従業員が認識していた問題だったからだ。その後、稲盛和夫氏が日本航空の会長として乗り込み、再建を果たした。

 日産も倒産の淵まで行った会社だ。資金ショートが迫るなか、ギリギリのところで仏ルノーが出資してくれたことによって、倒産から免れたのである。そして、そのとき日産にやってきたのがカルロス・ゴーン氏である。日産V字回復の立役者と持ち上げられることの多いゴーン氏本人は、「再建の答えはすべて社内にあった」と言っている。これもまた、何が問題かはみんなわかっていたということだ。

 このような事例を見るにつけ思うことは、企業文化は行くところまで行かないと変わらないということだ。特に日本企業は能力やスキルではなく人柄に重きを置いた採用をする傾向があるので、人の考え方が同質化しやすい。さらに、いまだに強く残る年功序列のために、下の者が上の者に意見し、正すことも難しい。

 かくして、企業文化はどんどん強固に塗り固められ、自らは変えられないものになってしまう。「バカは死ななきゃ治らない」というが、企業文化も破綻のようなかたちで一度死ななきゃ変わらないほど根深いものなのだ。

 三菱自は、ダイムラー・クライスラーに救済された時点で一度死んでいる。それでも変わらなかったことを考えると、「企業文化は死んでも変わらない」というべきかもしれない。その三菱自を、ゴーン氏率いる日産が実質的に傘下に収めるという。ゴーン氏にしてみれば、三菱自が持つアジア市場での地盤などが魅力的なようだ。

 ゴーン氏には、ぜひとも三菱自の企業文化を根底から変えることを期待したい。日本航空や日産がそうであったように、企業文化を変えられるのはしがらみのない第三者、しかも強力な第三者だけだからだ。ダイムラー・クライスラーからCEOが来ても変わらなかった三菱自は、これがラストチャンスだろう。

 これで変わらなければ、三菱自の存在意義は本当になくなる。

(文=金子智朗/公認会計士、ブライトワイズコンサルティング代表)
 

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コメント
 
1. 2016年5月19日 22:38:13 : pqOmvGCP9A : Z1yCzvOh8N0[266]
身から出た 錆もゴーンに 突っつかれ

2. 2016年5月19日 23:14:13 : mYlSRbhZfI : mWiZrpC@4nc[271]
この文章を書いた男は、公認会計士などと言う肩書を持っているが、そのような立派な肩書を持った男に騙される連中が多いことは、実に嘆かわしいことだ。よっぽど権威があると思いこんでいるのかもしれないが、日本の学歴社会も、どこの大学を出たから値打ちがあると言うか、そのようなたぐいのものである。

上の文章で、どうも分からない部分がある。それを紹介する。

(転載開始)

当時資本提携関係にあったダイムラー・クライスラーから最高経営責任者(CEO)を迎え入れて経営再建を図るが、2002年1月に神奈川県横浜市で、走行中の同社の大型トラックから外れた直径約1メートルの前輪が歩行中の母子を直撃し、母親が死亡する事故が発生。さらに同年10月には、山口県の高速道路を走行中の同社トラックからプロペラシャフトの一部が脱落し、制御不能となったトラックが道路脇の構造物に激突。トラック運転手が死亡する事故が起きる。

 筆頭株主であったダイムラー・クライスラーもさすがに愛想が尽きたのか、04年に財政支援の打ち切りを発表。同社から迎え入れたCEOも任期を待たずして辞任した。05年には、リコールにより対策を実施したはずの車種で火災事故が複数件発生している。

(転載終了)

★この問題を起こしているのは、当時のトラックバス部門だが、その問題を起こしている部門をダイムラーは、三菱自動車に「割譲」させ、自らの子会社にしているのだ。現在の「三菱ふそうトラックバス」は、ダイムラーが約9割の株式を所有する子会社なのである。残りを三菱グループが所有しているが、ごく僅かだ。「三菱」の看板を降ろさないための、苦肉の措置とも言える。

火災事故についても触れているが、これなどダマスゴミの報道を真に受けた文章である。実際、出火件数はトヨタの方が多い。テレビジョン放送のスポンサーになっているのがトヨタで、他社を圧する膨大な広告費を投入している。ダマスゴミも、この大スポンサーに配慮した「捏造報道」を行なっていると言える。岡崎市のハリアー火災炎上事故を全く報道しなかった事例を見れば、いかにダマスゴミが国民を騙しているかが分かろうと言うものだ。

★読めば読むほど、この文章を書いた主が、上から目線で物事を考えているかが分かる。公認会計士となれば、周囲から先生、先生と持ち上げられ、自分より偉い人間などいないと錯覚しがちになる。そこに傲慢さが生まれてくる。このような者は、トヨタが過労死を出そうとも、精神病患者を量産しようと、絶対に問題にしない。公認会計士など、新自由主義を信条とする者が多いからな。そのような輩が、トヨタを絶賛する。

下の部分も、メチャクチャ書いている。

★三菱自は、ダイムラー・クライスラーに救済された時点で一度死んでいる。

世界の自動車メーカーの多くが、この経験を持っている。当方が愛好するフランスのシトロエンは、1934年と1974年に倒産している。しかしブランドは今日に引き継がれている。アメリカの自動車メーカーなど、GMもクライスラーも、経営破たんして連邦政府に救済された。それでも、三菱自動車のようにけなされないのは、なぜか。彼らがアメリカの重要な一部分を占めているからだ。三菱だって、日本の基幹産業だろう。倒産すれば、日本経済にマイナスになるよ。その影響など、この文章の書き手は、全然分かっていないのだろうな。


3. 2016年5月21日 08:56:37 : mYlSRbhZfI : mWiZrpC@4nc[275]
02ですが、日本ではトヨタ車のコンビニエンス・ストア突っ込み事故が多いとか。オーストラリアでも、トヨタの事故は多いですよ。

Woman cheats death after car ploughs into Sydney service station \
https://www.youtube.com/watch?v=369cUaszEe8

●オーストラリアでは、ガソリンスタンド(ペトロール・ステーション)がコンビニエンス・ストアと併設されていることが多いんですが、その店にトヨタ・カムリが特攻した動画です。

ニュースで、ちゃんと「カムリ」と言っています。日本のダマスゴミみたいに隠蔽しないよ。


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