ＧＤＰ成長率の今後の推移予想

＜ＧＤＰプラス＞政策対応に市場注目　マイナス予想多く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160518-00000118-mai-bus_all
毎日新聞 5月18日(水)22時43分配信

　２０１６年１〜３月期の実質国内総生産（ＧＤＰ）は２四半期ぶりのプラス成長に転じたが、うるう年効果を除けば、国内景気は力強さに欠ける。４〜６月期はマイナス成長を見込む予想も多い。政府の成長戦略も日本の底力を高められず、円安や海外経済の支えを失うと景気が推進力を失う構造は変わらない。当面は追加の経済対策や金融緩和に注目が集まる。

　市場では、１〜３月期ＧＤＰは、うるう年効果で成長率が年率１％程度かさ上げされたとの見方が多い。うるう年の影響を除けば、成長率は年率１％に満たない可能性が高く、１．７％のマイナス成長だった昨年１０〜１２月期から回復しきれていない。

　南武志・農林中金総合研究所主席研究員は「設備投資は頭打ちとなり、消費の弱さが目立つ。現状から抜け出せるような動きは見当たらず、景況感の改善は考えづらい」と指摘する。円高や新興国経済の減速という逆風も吹き、「輸出も回復は期待薄。４〜６月期はマイナス成長になる可能性が高い」（新家義貴・第一生命経済研究所主席エコノミスト）との見方も出ている。

　政府は、景気下支えのため、公共事業の執行を急ぐ。１６年度予算などに盛り込んだ総額１２．１兆円のうち、９月末までに約８割の契約を完了させる方針だ。今月１７日には、熊本地震の復旧に向けた７７８０億円規模の１６年度補正予算を、地震発生からわずか１カ月程度で成立させた。被災地支援にとどまらず、全国的な企業の生産活動や消費者心理への悪影響の広がりを食い止めたい考えだ。

　政府は新たな補正予算案の編成も検討している。額面を上回る買い物ができる「プレミアム商品券」の発行といった経済対策が議論されそうだ。ただ、「消費税増税を実施すれば、消費に与えるマイナスの影響が大きい」（矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト）と、増税が対策の効果を打ち消すとの指摘も多い。

　「日銀が６月に追加緩和に踏み切る」との観測も広がる。円高は一服しているが、金融市場は依然として不安定だ。牧野潤一・ＳＭＢＣ日興証券チーフエコノミストは「追加緩和による円高修正が必要。マイナス金利や国債の追加購入などすべての手段を講じるべきだ」と指摘する。

　政府は１８日、非正規労働者らの労働環境の改善などを盛り込んだ「１億総活躍プラン」を公表したが、「実現は容易ではなく即効性に欠ける」（国内証券エコノミスト）。円安・株高を起点にしたアベノミクスの限界が見えつつあるなか、金融緩和や財政出動への依存が強まりそうだ。【小倉祥徳、安藤大介】

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 経世済民108掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。