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三菱自動車だけでなく日産も国内販売シェア急落中
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20160515-00057701/
2016年5月15日 15時51分配信 国沢光宏 | 自動車評論家
あまり話題になっていないけれど、国内の乗用車シェア(軽自動車を除く)を見ると三菱自動車だけでなく日産も低迷している。2012年と2015年の販売シェアを見ると、三菱は1,9%から1,4%に。日産の場合、三菱以上に厳しく14,7%から11,4%になってしまっている。この間、ホンダとマツダがシェアを伸ばしており、トヨタ47%前後で推移。なぜ日産と三菱は売れ行きを落としたのか?
話は少し脱線する。ゴルフをする人なら解るだろうし、もしゴルフをしないのなら、これから始めるためゴルフクラブを買うことを考えて欲しい。果たしてどんな銘柄を選ぶだろう? ゴルフ競技に興味なくても、ショップに行けば有名選手が使っている銘柄をすすめられるだろう。「以前は競技に出ていたけれど今や全く出なくなった銘柄」など選ばない。そもそも勢いの良さを感じる銘柄を選びたくなる。
三菱はどうか。普通の人からすればWRCやパリダカなど興味ない。けれど世界一になったという話を聞けば「良い性能なんだろう」という認識は持つ。ということを私を含め多くの皆さんが益子さんに言うのだけれど全く理解してもらえず。結果として2008年のリーマンショク以後、ずっと謹慎状態のようになってしまった。クルマを買うという気持ちは「楽しさ」から生まれる。謹慎中のメーカーに魅力などない。
日産もゴルフクラブに例えてみよう。リーマンショックで売れ行き落ちるや、新製品を全く出さなくなってしまった。国内販売担当が縮小均衡しか考えなかったからだ。確かに全体の売れ行き落ちても、投資せず、宣伝含めた販売コストを抑えていけば利益上がる。それを延々繰り返した結果、昨年は新型車なし。日産の規模で1車種も新型車を出さないなんて考えられないこと。三菱と同じく2008年以降、謹慎を続けていた。
ライバルはどうか? 12,4%から14,1%にシェア伸ばし日産を抜き2位になったホンダを見ると、この間、品質問題を抱えた上、売れ行き伸び悩む新型車も出したけれど、とにかく前向き。マツダは毎年新型車を発表。会社の規模を考えれば頑張っている。スバルも高い性能持つ自動ブレーキをキッチリとアピールしてシェア伸ばした。多くのメーカーはリーマンショックが終わり景気回復したら、謹慎を止め前向きになっている。
直近で元気なのがトヨタだ。社長自ら「もっといいクルマを作ろう!」とアピールし、様々なイベントに参加。2017年から世界的に見るとF1より人気のあるWRC(市販車に近い車両を使うため技術的なフィードバックも多数得られる)にカムバックする。出遅れていた自動ブレーキ技術も何とか追いついた。ゴルフクラブで言えば、有名選手が使い、新しい技術も投入し、それでいて価格は競合商品と同じ。
報道されている通り日産は三菱自動車の筆頭株主になった。これで上手く行くと思っているかもしれないが、今後も三菱自動車に謹慎状態を続けさせたら、さらに販売シェアは落ちるだろう。その前に日産だって厳しい。
参考までに書いておくと、日本を除く日産/ルノーは、モータースポーツに積極的に参加し(F1を始めル・マン24も日産エンジン多数)、宣伝予算を使い、魅力的な新型車もたくさん出しており好調である。
国沢光宏
自動車評論家
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
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