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“予約32万台” 新型EVの衝撃[NHK]
5月11日 18時04分
大手メーカーによる新型車の投入や新興メーカーの参入などによって、一時は大きな注目を集めながらも、いまひとつ普及が進んでいなかった「電気自動車」。最近、大きなニュースがありました。
アメリカのテスラモーターズが、新型車の発表後1週間で全世界から32万台余りの予約が集まったと公表したのです。その新型車とはどんな車なのか? そして日本のメーカーはどう迎え撃つのか? (経済部 宮本雄太郎記者)
“1週間で32万台の予約”
「この値段でこれよりも優れた車を買うことは不可能だ」
新興の自動車メーカー、テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、3月末にアメリカ・カリフォルニア州で開いた新型の電気自動車の発表会で、自信たっぷりに宣言しました。
この新型車は、1回の充電で走行できる距離は345キロ、価格は3万5000ドル(1ドル107円換算でおよそ375万円)。テスラのこれまでの電気自動車が1000万円前後だったのに比べると半額以下です。
実物が顧客の手に渡るのは来年の末からとなりますが、発表から1週間で世界で32万5000台の予約が入ったということです。日本での予約件数は公表されていませんが、電気自動車としてはかつてない現象を世界で巻き起こしたと言えます。
都内に住む30代の男性は、新型車の発表を受けて、大型SUVからの乗り換えを決め予約を入れました。「去年生まれた娘の将来を考えて、環境に配慮した電気自動車を選ぶことにした。走行可能距離が短いと難しい部分もあったが、フル充電で走行できる距離が長いことも決め手の1つになった」と話しました。
通常のガソリンエンジン車の場合、1回の給油で500〜600キロ程度走行することができるのに対して、これまでの電気自動車は200キロ台が主流で、普及に向けた大きな課題となっていました。
新型車は、価格が下がったことに加え、ガソリン車には及ばないものの走行可能距離が300キロを超えていることで、短期間に多くの予約が集まったと言えそうです。
カギはバッテリー
「価格の低下」と「走行可能距離の改善」。
その実現に向けて、カギはバッテリーにあると言います。
専用のバッテリーを開発している大手自動車メーカーとは違い、この会社はパソコンなどに使われる汎用のリチウムイオン電池を用いて独自のソフトウエアで効率的に管理する手法をとりました。
さらに今回の新型車に向けてアメリカに「ギガファクトリー」と呼ぶ巨大なバッテリー工場の建設を進めています。みずからバッテリーを大量生産することでコストを引き下げ、得意とする制御技術を組み合わせる戦略で、価格の低下と走行可能距離の改善を図っているのです。
トップメーカー日産の対抗策
日本の自動車メーカーも黙って見ているわけではありません。電気自動車をこれまでに20万台以上を販売している日産自動車は、性能向上の“切り札”とも言える新型バッテリーを開発しました。
バッテリーの内部はセルと呼ばれる薄い膜が積み重ねられていますが、新開発のバッテリーはセルの化学的構造を一から見直すとともに、セルをより多く積み重ねる技術も活用。バッテリーの大きさや重さをほぼ変えることなく、電気をためることができる量を2倍に高めたということです。
開発責任者の矢島和男ダイレクターは「技術的に走行可能な距離を600キロまでのばすことは実現できる」と述べ、自社で開発している次の電気自動車に搭載される予定です。
また、電気自動車のバッテリーは繰り返される発進や加速に伴って性能が劣化してしまうため、長期間にわたって変わらぬ性能で乗りたいという人には交換が避けられません。その費用は現在、60万円程度かかっています。
そこで日産は、電気自動車のバッテリーを家庭やオフィス向けの蓄電池としてリサイクルする実験に乗り出しています。こうしたリサイクルが確立されれば、バッテリーの交換費用などを抑えることにつながり、電気自動車の普及の後押しになると考えています。
エコカー本命争い
では、電気自動車は次世代エコカーの本命となるのか。
そう断言するのは、まだちょっと早いと思います。充電できるプラグインハイブリッド車や、水素などから発電する燃料電池車に力を入れる大手メーカーもあるからです。
ただ次世代エコカーの覇権争いの結果を待つことなく、世界では車の環境規制が強化されようとしています。アメリカ・カリフォルニア州では2018年から排ガスを出さないエコカーの販売を自動車メーカーに一定の比率以上義務づける規制がさらに厳しくなり、EU=ヨーロッパ連合も2021年に二酸化炭素の排出量の規制をさらに厳しくする見通しです。
では、どんな車がエコカーの本命になるのか。その行方しだいでは、世界の自動車業界の様相のみならずインフラ整備も含めた社会の在り方も大きく変わる可能性がありますので、環境性能はもちろん商品性の面でも各メーカーの開発競争から引き続き目が離せません。
http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0511.html?utm_int=detail_contents_tokushu_002
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