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保育士を退職した理由は「給与への不満」だけではない
「給料が5万円アップしても復職したくない」保育士の半数以上が月収15万円未満という現実
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160508-00010004-dime-soci
@DIME 5月8日(日)11時0分配信
保育者向けのポータルサイト「ほいくみー」を運営する、株式会社ウェルクスは、法律相談サービスを手がける「弁護士ドットコム」と共同で潜在保育士の復帰に関するアンケート調査を実施した。
◆保育士を退職した理由は「給与への不満」だけではない
まずは、退職時の年齢を選択形式で回答してもらったところ、退職時の年齢は「25〜29歳(32.9%)」が最も多く、次いで「20〜24歳(23.9%)」という結果になった。結婚や出産などが多くなる時期に増えていると考えられる。
続いて、働いていた期間を選択形式で回答してもらった。最も多い回答は「2〜3年(27.2%)」、そして「4〜5年(21.1%)」、「1年未満(11.7%)」と60%以上が5年以下で離職していることが判明した。
退職理由を伺ったところ、「給与への不満(63.4%)」が最も多い回答となったが、「業務量や残業の多さ(60.1%)」も多く、処遇問題だけではないことがうかがえる。「人間関係」や「プライベートとの両立」も高い数値となり、さまざまな理由が絡み合って退職に至ったと言えるだろう。
続いて、退職理由の回答の中で最も大きな理由を1つ選んでもらった。「給与への不満(21.6%)」が上位だったが、「結婚や妊娠・出産(19.2%)」も多くの回答数があった。退職した年齢で最も多いのが「25〜29歳」ということと照らし合わせると、やはり結婚・妊娠・出産を機に離職している人が多くいると考えられる。
「その他」の回答の一部を紹介する。
「体調を崩したから退職しました」
「命を預かる責任の重さ、事故への不安から職を離れました」
体調不良で退職したという人もおり、業務量や残業が多く責任感が重いことも関係しているのではないかと考えられる。退職理由の具体的なエピソードも伺った。回答の一部を紹介する。
「残業して制作物や行事の準備をしているのに自己満足、園長先生の満足にとどまり給料へ反映されない。福祉系の仕事はボランティア精神を持っていると思われタダ働きは当たり前、タダ働きやタダ残業をしてもより良いものを子どもたちに与えられるなら自分を犠牲にしろと叩き込まれている。子どもと遊んでいるわけではなく命を預かっていることをわかっていただきたいです」
「毎日残業、持ち帰りの仕事があり、結婚を機に仕事と家事との両立が難しくなりました。妊娠中、体調を崩しても早退・欠勤は許されず、勤務中破水しても保育士の人数がギリギリだったためすぐに早退できず、結果流産しました」
「保育はチームワーク。しかし、基本女の世界なので妬みあったり、特に私立は長く勤めているから偉いという感じがあったりします。ちゃんと保育を評価してもらいたいです。保育士不足で給料問題についても騒がれていますが、給料の問題だけではないと思います」
◆保育士の給料…月収15万円未満が半数以上
保育士として働いていた最後の月の月収を選択形式で回答してもらった。「15万円未満(54.5%)」が約半数を占める結果となった。月収が上がるにつれ回答数が少なくなっており、給料の低さがうかがえる。
◆給料が5万アップしても復職したくない!
今後保育士として復帰したいと考えているかお聞きしたところ、今の状況のままでは「復帰したくない(79.8%)」と考えている方が多くいることがわかりました。
「復帰したくない」と答えた人に復帰したくない理由を選択形式で回答してもらった。「給与が安いから(87.1%)」が最も多い結果となった。その他の回答の中には「体力への不安」や「命を預かる責任の重さ」などの回答があり、復職のためには”不安”を取り除くための支援も必要だと考えられる。
続いて、月収に5万円上乗せされたら復帰したいと考えられるか訪ねた。5万円の増加では「復帰したくない(76.4%)」と考える人が半数以上いることがわかった。
月収が10万円アップしたら復職したいと考えるか伺った。月収が5万円増加した場合に復帰したいと答える人は半数以下だったのに対し、10万円増加した場合は「復帰したい(86.5%)」と8割の人が復職を検討することが判明した。
◆保育士として復職するためには、待遇改善が最も重要
保育士として復職するためには何が必要か選択形式で回答してもらった。「給与アップ(90.6%)」が最も多く、次いで「休日や有給取得の増加(68.5%)」、「事務作業の効率化や削減(64.8%)」という結果になった。
続いて、復職のために必要なことの中で、最も重要なものは何か1つ回答してもらった。「給与アップ(58.7%)」が半数を占める結果となり、その他の回答の中には「保育士の子どもの保育料無償化」や「保護者対応のサポート」「社会的認知の向上と適正評価」の声があがった。
「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログをきっかけに保育士の待遇改善についても国は動き出しているが、そのブログをきっかけに保育園問題をめぐる社会の流れは変わると思うか伺った。「変わる(44.6%)」に対し、「いいえ(52.6%)」と半数以上が悲観的な考えを示していた。
◆潜在保育士の切実な訴え
待機児童や保育士不足の問題を解決するためには何が必要か自由回答で伺った。回答の一部を紹介する。
「本来、乳児期の子どもは母のもとで愛情を注がれながら育てられるべきで保育園をたくさん作り、保育士を確保すればいいという問題ではないような気がします。働く母が育休を取得でき、我が子の育児に専念できる期間をもっと保証するべきだと思います。そして、その期間の育児手当を支給してほしい。こういった政策が進めば、待機児童は減り保育士不足もなくなり、人口現象に歯止めをかけることにつながるのではないでしょうか?」
「本当に国がどうにかしようと思っていても今のままでは経営者が喜ぶだけで、保育士の条件は変わらない。給料だけに注目していますが、有給を取らないといけない制度の徹底や産休育休の見直し、残業費を出すなど環境面で配慮していただかないことには無駄。保育園にじゃなくもっと保育士だけに目を向け援助を考えて欲しいです」
◆潜在保育士の今
待遇の低さや人間関係、福利厚生が不十分など、さまざまな理由で退職された保育士の皆さん。退職後はどのような仕事をされているのか伺った。最も多かった回答は「専業主婦(30.5%)」。やはり、結婚や出産を機に退職される人も多いと言えるだろう。次いで「その他(27.7%)」となった。「その他」の中でも多かった職業は「幼児教室講師」や「幼稚園などのプレスクールの先生」「保育園以外の子育て支援事業」などの子どもと関わりがある仕事。他には「サービス業」や「休職中」などの回答があった。
保育士の職を離れても、幼稚園教諭やベビーシッター、幼児教室講師など子どもと関わる仕事に就く人も多いことがわかる。保育士の待遇改善はもちろん、職場の働き方や人間関係なども改善され働きやすい環境が整えば、復職を考える人が増えるのではないだろうか。
【調査概要】
実施期間:2016年4月1日〜4月5日
回答者数:213人
年齢:18〜19歳(0.5%)・20〜24歳(8.5%)・25〜29歳(27.7%)・30〜34歳(23.5%)・35〜39歳(15.0%)・40〜44歳(13.1%)・45歳以上(11.7%)
男女割合:女性(95.3%)・男性(3.3%)・不明(1.4%)
@DIME編集部
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