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アルバイトの面接時は「メモ取り」が重要(写真:アフロ)
ブラックバイトの見分け方 面接で何をどう訊くべきなのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160508-00000007-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 5月8日(日)7時0分配信
最長で10連休が可能だった今年のGW(ゴールデンウィーク)も終わる──。そして、今春、高校や専門学校、あるいは大学に入学した学生は、新たな学校生活にも慣れてくるころだろう。初のアルバイト探しを本格的に始める時期でもある。
しかし、アルバイト初心者の若者の中には、「巷で騒がれているようなブラックバイトだったらどうしよう……」と不安に駆られている人も多いはず。社会保険労務士の稲毛由佳さんが、面接時における2つのケースから、ブラックバイトの見分け方と切り返し術を指南する。
* * *
「正社員並みに働かせられる」、「シフトを一方的に決められてしまう」──。せっかく決めたアルバイトがこうした「ブラックバイト」だと、「勉強する時間がない」、「友達との約束をいつも破ってばかり」など、学生生活がめちゃくちゃになってしまいます。
ブラックバイトは、面談時の会社側の話から、かなりの確率で見抜けます。
●ケース1/なんちゃって時給
面接者:時給を決めるのは、少し働いてもらってからね。ほら、働きぶりを見ないと、決められないから。
学生バイト:えっ。あっ、はい……。
面接者:じゃぁ、来週の月曜日からよろしくね。
「働き始めてから、時給が決まる」というのは、とてもおかしいこと。特に、ひと月分のお給料をまとめてもらう月給制の場合は、労働者のほうから働くことを断るべきバイト先のナンバー1です。
なぜなら、「給料をもらってみたら、求人広告に出ていた時給よりも低かった……」という相談が多いケースだからです。
ブラックバイトの経営者ほど、「アルバイトはすぐ辞めてしまう。だったら、できるだけ安い時給で働かせたい」と考えるもの。特にバイト初心者は、すぐに本領を発揮できません。そこで、時給を決めないことをよいことに、給料を払うときになって、「まあ、こんなもんでいいか……」(経営者)と、心の中で決めていた時給よりも安い金額に考え直しがちだからです。
何らかの魅力があって、どうしてもそのバイト先で働きたい場合は、面談時にすかさず「時給は、最低、いくらになりますか?」と確認しましょう。面談する側もバイトのほうから断られることはイヤなので、相場よりあまりにも安い金額は言い出しづらいものです。
これで、少なくとも提示された時給をもらうことは主張できます。また、「1000円ぐらい」などと、金額をあいまいにする言葉をつけるケースもよくあります。950円でも四捨五入すれば「1000円ぐらい」になります。「約」、「だいたい」、「……ぐらい」などという言葉がつく時給は、決まっていないのと同じことなのです。
こうした金額をあいまいにする言葉がでたら、「では、1000円ということですね」と、労働者のほうから切り返して、金額を確定。「○年○月○日、店長○○さんと面接。時給は1000円で決定」と相手にも見えるようにメモを取りましょう。
労働契約は口約束だけでも成立します。メモは、口約束をした立派な証拠になります。「いや、決まったわけじゃないから……」と労働者のメモを見てひるむようなバイト先で働くのはやめたほうが無難です。
●ケース2/所定労働日・時間が「無制限」
面談者:都合がつくときは、できるだけシフト入れてよ。
学生バイト:はい! わかりました。僕、けっこう働けると思います。
面談者:助かるよ!
「年中無休」「24時間営業」など、休まず営業しているバイト先、「人から頼みごとをされると無理をしてでも応えてしまう」という断り下手の人にとっては、イエローカードです。
あらかじめ働くことが決まっている日を所定労働日、時間を所定労働時間と言います。例えば、「土日祝日が休日」の正社員の所定労働日は平日(休日以外)の月から金曜日まで。「8時始業、12時から13時まで休憩、17時終業」となっていれば、所定労働時間は8時間となります。土日祝日は、所定休日となります。
学生には、試験と長い休み(夏休み、冬休み)が定期的にあります。例えば、休みの時は、バイトする時間の余裕がたくさんあり、試験前は減るのが普通。要は、忙しい時と暇な時がはっきりしているわけです。
一方、バイト先は忙しい時と暇な時の多少のムラはあっても、一定の人数の労働者が働いてくれなければ成り立ちません。
「都合がつくときに、できる限り」という面接者の言葉は、事実上、所定労働日数と時間が無制限の状態と同じこと。この約束のもとで、今現在、毎日働くことができて、毎日のようにシフトを入れてしまうと、次第に「毎日働くこと」が暗黙の了解となってきます。
試験前等、いざ休みをもらおうとした時に「当てにしているんだから、困るよ」、「責任感がない」などと、バイト先から「無理して働かせられる」格好の口実になりかねません。その原因を面接時に作ってしまったわけです。
学生バイトも立派な労働者です。自分が働きたいときに働くというのは、虫が良すぎます。だから、面談時に「週○日勤務。1日○時から○時まで何時間以内」、「ひと月に○日勤務、○○○時間」と、自分がバイトで得たい収入を考え、所定労働日数と所定労働日をきちんと決めましょう。そして、すかさず一言です。
「ただ、○○の時はバイトを減らしたい(休みたい)んです。どのくらい前に、予定をお伝えすればいいですか?」
バイト先だって、学生は試験があるということをわかっています。きちんとしたバイト先は、学生が試験前で忙しくなる時期を見越して、あらかじめ計画を立てくれるのが普通です。
だから、曜日によって、あるいは時期によって、働くことができない日、つまり所定休日も面接時にあらかじめ約束しておくことがとても大切なのです。
ブラックバイトは、一度、働きだすと抜け出すのが難しいのも、特徴です。
給料の金額と労働時間は、労働契約の要であり、初めが肝心です。面接時に、少なくとも給料の金額と所定労働日数(時間)は、感覚ではなく数字で明確に決めることができるバイト先が、ブラックバイトの可能性が低いバイト先です。
ブラックバイトに足を踏み入れないコツは、なんだかあやふやな話には労働者のほうから、具体的な数字で確認して、「YES」をバイト先から引き出すこと。そして、その内容は、面接者が見ている前ですかさずメモを取るのが有効です。
万が一、ブラックバイトでひどい目にあったとき、この給料と所定労働日数(時間)が数字で決まっていないと、働く側にとって、打つ手が限られるということを頭に入れておいてください。
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