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焦点:サウジが原油目標価格帯を放棄、OPECの結束困難に
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 5 月 06 日 19:40:22: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

(回答先: アベノミクスに失望か、ミリアド日本リフレファンド閉鎖 ボラティリティ恐れ投資家撤退、金融市場の取引急減−銀行収益に痛手 投稿者 軽毛 日時 2016 年 5 月 06 日 19:35:17)

News | 2016年 05月 6日 16:45 JST 関連トピックス: トップニュース
焦点:サウジが原油目標価格帯を放棄、OPECの結束困難に

[ロンドン/ドバイ 5日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は2日にウィーンで理事会を開き、長期的な戦略について協議したが、議論は紛糾。2人の関係者によるとある国の理事は憤まんを抑えきれずに「OPECは死んだ」と宣言する場面もあったという。

もちろんOPECの前途に対する悲観論が出たのはこれが初めてではないし、最大の影響力を持つサウジアラビアは、加盟国がまとまって行動することが、2014年以降価格下落が続く原油市場に対処する最善の方法だとの見方を変えていない。

それでもサウジが、原油の目標価格帯を設定する効果はないとの考えを維持する限り、供給量を規制して国際価格を管理するというOPECの戦略の柱の1つは実際には存在しなくなってしまうだろう。

事情に詳しい複数の関係者の話では、今のサウジは以前の方針から大きく転換し、足元の世界的な原油安は一時的な傾向ではなく構造的な変化を反映したものだとして、目標価格帯は無意味だとみなしている。

OPEC内で原油安への対応をめぐって足並みが乱れている影響で、4月に開催された主要産油国の増産凍結協議はサウジとイランの対立が鮮明化して不調に終わったが、今回のOPEC理事会でも同じような状況が出現した。

関係者によると、非湾岸のアラブ産油国のある理事がサウジ側と目標価格帯の仕組みを続けるかどうかをめぐる議論をした中で、「OPECは死んだ」との発言に及んだ。

目標価格帯についてイランのアルデビリ理事はこれまで、まさにOPECが生み出してきたものであり、「効果的な生産管理」は最優先の長期的なゴールだと主張している。

これに対してサウジのマディ理事は、過去数年で事態が大きく変わったので目標価格帯の設定は無益になったとの見方を表明した、と関係者は語る。

マディ氏は他の理事に対して「OPECは、市場が独占的でなく競争的になったことで明白なように構造変化が起きている点を認識しなければならない。2010─14年の高値局面から市場は進化し、OPECが非OPEC(加盟国)と同様に現在直面する課題は、最近の市場の動きに真剣に向き合うことだ」と述べたという。

<根本的な変化>

サウジはかつては何十年にもわたって目標価格帯を志向し、現状の水準が好ましくないと思えば、OPEC内で減産もしくは増産を主導してきた。

08年には当時のアブドラ国王が、ヌアイミ石油鉱物資源相と話し合った末に1バレル=75ドルを同国にとって「適正な」価格と認定。世界的な金融危機の中で価格支援のための減産を主導すると、40バレル未満だった価格は100ドル超まで急速に上昇した。その後も同国は何度か望ましい価格水準を表明したが、ここ数年はそうしたシグナルを発しなくなっている。

これは原油市場の根本的な変化を受けた動きと言える。過去5年間で、米国のシェール鉱床やカナダのオイルサンドなど非従来型の原油生産が広がり、原油が希少で有限の資源だという考えが通用しなくなったからだ。非OPECのロシアも、世界的な原油の過剰供給をもたらす要因になった。

<先祖がえりせず>

目標価格帯を設けないという考え方は、昨年からサウジのエネルギー・経済政策の最終決定権を握るようになったムハンマド副皇太子が主唱している。

原油が希少とみなされていた時代には、サウジは減産して競争相手にシェアを奪われても、長期的な収入を最大化しなければならないとの見解を抱いていたとみられる。

ところが原油の重要性が低下するとともに、サウジは市場シェア維持を優先するようになった、と関係者は指摘する。今の低価格で増産した方が、減産しても世界的な需要減に伴ってさらに少ない量の原油しか売れなくなるよりもましだという理屈だ。

さらにサウジは、昨年に国内総生産(GDP)の15%に相当する3670億リヤル(979億ドル)を計上した財政赤字というもっと差し迫った問題に対応しなければならない。

過去においては原油価格が低ければ世界的な需要が大きく増加したが、今は自動車の燃費向上や新技術の登場、環境規制などのため需要の伸びは抑えられている。

こうした中でサウジの複数の関係者は、1つ確かなのは、同国がすべての生産者の利益のために価格下支えを目的にして減産するという昔のパターンにすぐに戻ることは決してないということだろうと語る。

マディ理事は2日の理事会で「重要な点はもはやフリーライダー(タダ乗りする人)は存在しなくなることにある。一部のOPEC加盟国は率先して(減産を)『有言実行』するべきだ」と他の加盟国に伝えた。

(Dmitry Zhdannikov、Rania El Gamal記者)
http://jp.reuters.com/article/saudi-oil-opec-idJPKCN0XX0FC
 

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コメント
 
1. 2016年5月06日 19:47:50 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[451]

世界の食料価格指数、4月は3カ月連続で上昇−昨年12月以来の高水準
Whitney McFerron
2016年5月6日 12:22 JST

最近の上昇はこれまでの傾向が変化していることを示唆
最近の天候不順でパーム油と大豆が値上がり

世界の食料価格は4月も上昇した。マレーシアやアルゼンチンなどで天候に対する懸念が広がり、植物油が値上がりしたことが要因。
  国連の世界の食料価格指数は4月に約0.7%上昇し151.8。3カ月連続で上昇し、昨年12月以来の高水準に達した。同指数は世界中の73の食料価格をモニターしている。世界的な豊作で食料価格指数は過去2年間の大半の期間、低下していたが、最近の上昇はこの傾向が変化していることを示している。

  エルニーニョ現象の影響による乾燥天候で、パーム油の主産地であるインドネシアとマレーシアの生産見通しが打撃を受け、パーム油価格はここ数カ月、値上がりしている。アルゼンチンで収穫が始まったばかりの大豆も豪雨と洪水による被害を受け、価格が最近上昇している。国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界の植物油価格は4月に4.1%上昇し2014年以来の高値となった。
原題:Vegetable-Oil Rally Boosts Global Food Prices to Four-Month High(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-06/O6QGQ36JTSEM01

 

 

テスラが変える金属市場、リチウム価格が急騰
「年産50万台を達成するには全世界で生産されるリチウムイオンを使い果たす」
テスラなど電気自動車メーカーによってリチウムが大量に消費されている。写真はチリ北部アタカマ塩原にあるSQMのリチウム鉱床 ENLARGE
テスラなど電気自動車メーカーによってリチウムが大量に消費されている。写真はチリ北部アタカマ塩原にあるSQMのリチウム鉱床 PHOTO: IVAN ALVARADO/REUTERS
By STEPHANIE YANG AND BIMAN MUKHERJI
2016 年 5 月 6 日 15:15 JST

 バッテリー駆動のクルマで自動車業界に変革をもたらしている米テスラ・モーターズが、今度は金属市場を変貌させようとしている。

 テスラをはじめとする電気自動車(EV)メーカーによって今、リチウムが大量に消費されている。リチウムは軽金属の一種で、EVの原動力となるリチウムイオンバッテリーに使用されていることから「白い石油」とも呼ばれている。

 調査会社ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスの入手可能な直近データによると、1-3月期(第1四半期)の炭酸リチウムの価格は2015年の平均価格と比較して47%も上昇している。しかも、昨年は他の大半の金属やコモディティーは依然低迷が続いていたにもかかわらず、リチウムの価格は28%上昇していた。

2015年のリチウムバッテリー市場の地域別推定シェア ENLARGE
2015年のリチウムバッテリー市場の地域別推定シェア
 軟金属需要は衰える兆しを見せていない。ゴールドマン・サックス・グループのリポートによると、スマートフォンとEV向けを中心にリチウム需要は2025年までに現在の3倍、57万トンに拡大する見通しだ。

 リチウムを消費しているのはテスラだけではないが、その旺盛な需要は大きな注目を集めている。

 同社は5日、新型車「モデル3」がけん引力となり、世界の販売台数が2018年までに50万台、生産台数が2020年までに100万台に達するとの見通しを示した。モデル3は標準価格が3万5000ドル(約380万円)と、セダン「モデルS」の約半値だ。同社によると、モデル3の予約注文台数は既に40万台近くに上る。

 それらの生産には大量のリチウムが必要になる。

 同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は3月31日のモデル3の発表会で「年産50万台を達成するには、基本的に全世界で生産されるリチウムイオンを使い果たす必要があるだろう」と述べた。

 同社はネバダ州スパークスに世界最大規模のリチウムイオンバッテリー工場も建設した。ゴールドマン・サックスによると、モデルSのバッテリーにはスマホ1万台以上のリチウムが使用されている。

テスラのイーロン・マスクCEO ENLARGE
テスラのイーロン・マスクCEO PHOTO: PATRICK FALLON/REUTERS
 金属元素のうち最も軽いリチウムは地球上に豊富に埋蔵されているものの、採掘は簡単ではない。大半は技術的にも輸送面でも難題の多い場所に埋蔵されているためだ。世界の主なリチウム生産地はチリ、アルゼンチン、オーストラリアの6カ所に広がっている。

 金や銅などの他の多くのコモディティーと異なり、リチウムはスポット市場がなく、取引所で売買されていない。価格は買い手と売り手の間で契約を通じて個別に交渉されている。

 需要の多くは中国からのもので、電気バスなどの自動車に使用されるリチウムバッテリー向けだ。しかも中国の蔚来汽車(ネクストEV)が来年には初のEVを発表する計画を明らかにしており、リチウム消費が一段と増える可能性がある。

 一部アナリストが言うところの「テスラ効果」に見舞われているのはリチウムだけではない。アルミニウム需要も自動車の軽量化で増える可能性がある。テスラの全アルミボディーのモデルSをはじめ、車体を軽くするために鋼鉄の代わりにアルミニウムが用いられるためだ。

 電気の伝導体として使用される銅の需要も増す可能性がある。銅生産を手掛けるマントス・カッパーによると、EV1台あたりに使用される銅の量は60キロとディーゼル車の4倍に上る。

 カナダ・トロントを本拠とするTDセキュリティーズのコモディティー戦略部門トップ、バート・メレク氏は「状況は変化している」と指摘。「これら自動車がマス市場にとって手頃になりつつある方向へと向かっている。この要因は今後拡大する一方だと想定できる段階にテクノロジーはさしかかっている」と述べた。

 一方で、白金とパラジウムの需要は減退するとアナリストはみている。これら金属は主にディーゼル車の排ガス浄化装置に使用されており、バッテリーで駆動する電気自動車には無用だ。

 白金を触媒として水素と酸素を融合させて発電する燃料電池自動車が白金の需要を押し上げる可能性はある。しかし、これら自動車に対する関心はテスラのEVほどまだ高まっていない。

中国・天津にある中国比克電池(チャイナBAKバッテリー)のリチウムイオンバッテリー工場 ENLARGE
中国・天津にある中国比克電池(チャイナBAKバッテリー)のリチウムイオンバッテリー工場 PHOTO: KEITH BEDFORD/BLOOMBERG NEWS
 自動車調査会社エドムンズ・ドット・コムによると、米国で販売されている自動車に占めるEVやハイブリッド車(HV)の割合は2%未満にすぎず、主流になるまでにはまだ時間がかかる。しかし、バンクオブアメリカ・メリルリンチの金属ストラテジスト、マイケル・ウィドマー氏は、バッテリー駆動車の普及は白金とパラジウムに深刻な打撃を与える可能性があるとみており、「その点に関して業界ができることはほとんどない」と指摘する。

 EV市場の需要が旺盛とはいえ、リチウムもいずれ供給過剰に陥る可能性を警告する向きもある。コモディティー市場は急増する需要に追いつこうと生産を急ぐ余り、しばしばそうした問題に悩まされている。

 一部業界幹部は、リチウム需要は3〜5年は好調に推移する可能性があるとみている。ただし、生産能力の拡大で、それ以降は供給過剰に陥る可能性がある。

 豪資源会社サウス32のグラハム・カーCEOは、進化の激しいバッテリー技術を根拠にリチウム市場に投資することには慎重だ。カー氏は「リチウムは今が旬の可能性があるニッチな種類のコモディティーの1つだ」としながらも、「しかし、テクノロジーが別方向に移行した場合、用途はあまりない」と話す。

 一部の世界的な鉱業大手はリチウム価格の急騰を注視しつつも、参入に足るほど市場に深さがあるかどうかを見極めかねている。カナダ・バンクーバーに拠点を置く資源会社ピュア・エナジー・ミネラルズによると、リチウム需要は年間約17万5000トンだ。

 鉱業世界最大手の英豪系BHPビリトンのアンドリュー・マッケンジーCEOは「今後も注視していく。しかし、かなり楽観的に見積もっても市場は比較的小さい」と述べ、参入の可能性は低いとの見方を示した。

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成績首位ETFの運用者:商品サイクルが新興市場を18年まで押し上げ
Srinivasan Sivabalan
2016年5月6日 11:03 JST 
新たな活況・不況のサイクルは1月にスタートした:インベスコ
インベスコ運用のETFの1年間のリターン、米国で首位

商品の新たな強気相場定着に伴い、始まったばかりの新興国の株式と債券価格の上昇が2018年まで継続する可能性があるとの見方を、米イリノイ州を拠点とする資産運用会社インベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントが示した。同社の上場投資信託(ETF)は新興国に重点を置くETFの中で最高のパフォーマンスを示している。
  インベスコが1973年以降のデータを調査した結果、商品相場は通常、7年ごとに活況・不況サイクルを繰り返し、最初の2年に価格が最も上昇することが分かった。直近のサイクルは1月に始まった可能性があり、原油や貴金属、金属、農産物などの原材料に依存する新興国が最も恩恵を受ける見通しだという。

  インベスコの商品・代替投資調査・戦略ディレクター、ジェーソン・ブルーム氏は「今後、潜在的な周期的リターンが大きく見込める」と述べた。同氏が運用するソブリン債ファンドの過去1年間のボラティリティ(変動性)調整後リターンは、米国の運用資産10億ドル(約1100億円)以上のETFの中で最高だった。
  ブルームバーグの商品指数が1月に付けた過去最低水準から14%上昇する中、新興国の株式市場は3月に強気相場入りし、債券は世界的に見ても安定したリターンを上げている。インベスコの算定によれば、過去4回のそれぞれの商品サイクルの最初の2年間のMSCI新興市場指数の平均累積リターンは63%だった。
原題:Top ETF Says Commodity Cycle to Buoy Emerging Markets Until 2018(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-06/O6QE096S972C01

 
中国:4月の粗鋼生産は過去最高か、価格上昇で−チャート
James Poole
2016年5月6日 14:46 JST
  世界の粗鋼の半分を生産する中国の4月の粗鋼生産量は過去最大に増加した可能性が高いと、サンフォード・C・バーンスタインはみている。鉄鋼各社が増産を進めるとともに、国内の価格が1年7カ月ぶりの高値に上昇しているためと説明している。同社のシニアアナリスト、ポール・ゲート氏(ロンドン在勤)は、1日当たりの平均生産量がこれまでの最高水準だった2014年6月の約231万トンを上回った可能性があると指摘。需要が回復し価格が昨年11月の安値から最大69%上昇したことから、マージンは09年以来の高水準となり、各社は供給を増やした。
原題:China Seen Churning Out Most Steel Ever After Price Surge: Chart(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-06/O6QLRR6S972C01

 


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