http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/149.html
Tweet |
カネがかかる検査は受けません(C)日刊ゲンダイ
日本社会崩壊の現場 <第5回>「2000円しかない。その範囲内で治療してください」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/180148
2016年4月28日 日刊ゲンダイ 文字お越し
貧乏人は満足に医者にもかかれない――。そんな悪夢の時代がひたひたと迫っている。先ごろ全国保険医団体連合会がまとめた「受診実態調査結果」(全国の医科・歯科診療所1万カ所にアンケート調査)は、医者にかかるのも格差時代になった現実を如実に示している。
それによると、通院中の患者が「経済的な理由で治療の中断を経験した」ケースは、医科診療所と歯科診療所合わせて40.9%、歯科では51.7%に上った。前回調査(2010年)では全体の38.7%。カネがなくて途中で治療をやめる人の割合はジワリ増加中。中でも高血圧や糖尿病患者の治療中断が多かった。
「どちらも定期的な受診と継続した治療が必要な慢性的な病気ですから、治療を中断したり薬を飲まなくなったら、悪化して重症化する恐れがあります。心配です」(関西のある県の担当者)
金銭的負担を嫌い血液検査や採血を拒否する患者も増えた。投薬を減らしてほしいと希望する患者も少なくないという。
「明らかに経済的理由で検査を拒否し、治療を中断しています。保険証を持っていても、“3割負担分”が非常にキツイのです。ある歯科診療所では『2000円しか持ってない。その範囲内で治療してください』と申し出た患者さんがいたそうです」(前出の担当者)
糖尿病患者が透析を拒否して亡くなった、重症化してから受診する患者が増えた、30歳くらいまでの若い世代が金額を気にする――といった声も寄せられた。また、窓口負担の未収金は46・8%の医療機関で発生。こうした例が全国各地で起きている。
調査は、治療中断の原因として労働環境の悪化を指摘している。
「経済的理由で治療をやめる人には非正規で働く人が多い。非正規で親の年金で生活している人や高齢の単身者、生活保護を受けている人もいました」(前出の担当者)
非正規の従業員は、前年より18万人増えて1982万人(2015年労働力調査)。実に労働者の37・5%だ。これを解消しない限り、治療中断などで重症化する患者は増える一方。やるせない限りだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民108掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。